
海外競馬発売
4月10日(木曜) 時点
文:秋山 響(TPC)
国旗は「調教国」、英語表記右の国コードは「生産国」
ROUSHAM PARK(JPN)
牡6歳 田中 博康 厩舎
通算16戦6勝
GEOGLYPH(JPN)
牡6歳 木村 哲也 厩舎
通算20戦3勝
2歳(2021年)9月の札幌2歳S(GⅢ・芝1,800メートル)で重賞初制覇。3歳春の皐月賞(GⅠ・芝2,000メートル)では中団追走から直線でイクイノックスをかわして優勝しました。そこからは初ダートとなった2023年2月のサウジカップ(G1・サウジアラビア)で勝ったパンサラッサの4着に入ったものの、8戦続けて3着以内なしとやや低迷しましたが、昨年再び芝路線に戻ると、2月の中山記念(GⅡ)で3着に好走。続く大阪杯(GⅠ)は勝ったベラジオオペラから0秒3差の5着、安田記念(GⅠ)では勝ったロマンチックウォリアーから0秒5差の6着に入りました。その後は8月の札幌記念(GⅡ)2着から向かった11月のブリーダーズカップマイル(G1・アメリカ)が先行して5着。今年は2月の東京新聞杯(GⅢ)で始動しましたが、スタートでアオッて大きく出遅れたことが響き11着。続いて前走4月5日のドンカスターマイル(G1・オーストラリア)も大外枠に加えて、スタートも遅く、20頭立ての最後方からの競馬となって18着に終わりました。
VIA SISTINA(IRE)
牝7歳 C. ウォーラー 厩舎
通算23戦12勝
2023年7月のプリティポリーS(G1・アイルランド・芝2,000メートル)でG1初制覇。秋には牡馬混合の大一番である英チャンピオンS(G1・イギリス)でも早目先頭からよく粘って2着に好走しました。その後、タタソールズ12月牝馬セールで270万ギニーで落札され、イギリスからオーストラリアに移籍しました。新天地ではまず昨年3月のランヴェットS(G1・オーストラリア・芝2,000メートル)で追い込みを決めて優勝すると、続くクイーンエリザベスS(G1・オーストラリア)では大逃げを打ったプライドオブジェニには6.54馬身差をつけられましたが、後方から追い上げて2着に入りました。今シーズンは始動戦となった8月のウィンクスS(G1・オーストラリア・芝1,400メートル)で差し切り勝ちを収めると、続くマカイビーディーヴァS(G1・オーストラリア)は不良馬場の影響か5着に終わりましたが、ターンブルS(G1・オーストラリア・芝2,000メートル)を制して巻き返すと、10月下旬のコックスプレート(G1・オーストラリア・芝2,040メートル)では後方からまくって8馬身差で圧勝(2着プログノーシス)。その後、11月のマッキノンS(G1・芝2,000メートル)も後方から楽に抜け出して2.75馬身差の完勝を収めました。その後約3か月の休養を挟み、2月のアポロS(G2・オーストラリア)で昨年の豪キングチャールズⅢ世S(G1)の勝ち馬ファンガールの3着の後、続く3月1日のベリーエレガントS(G1・オーストラリア・芝1,600メートル)では中団から伸びてファンガールを下して優勝。さらに前走3月22日のランヴェットS(G1・オーストラリア・芝2,000メートル)も一昨年のローズヒルギニー(G1・オーストラリア)の勝ち馬リンダーマンを差し切って1.53馬身差で制しています。
CEOLWULF(NZ)
せん4歳 J.プライド 厩舎
通算18戦5勝
2023年8月にデビュー2戦目(芝1,400メートル)で初勝利。シーズン後半にはローズヒルギニー(G1)とオーストラリアンダービー(G1)でともに2着に好走しましたが、オーストラリアンダービーから中6日で出走した昨年4月のクイーンエリザベスS(G1)は中団から伸びず、プライドオブジェニの8着でした。今シーズンはシーズン4戦目となった昨年10月のエプソムH(G1・芝1,600メートル)を中団から鮮やかに差し切ってG1初制覇を果たすと、続く豪キングチャールズⅢ世S(G1・芝1,600メートル)も後方から鋭く伸びて、粘るプライドオブジェニを差し切って優勝しました。シーズン後半は今年2月のアポロS(G2)で始動して4着の後、外傷のため3月1日のベリーエレガントS(G1)を回避して向かった3月8日のカンタベリーS(G1)は少し離された5着でしたが、同月22日のジョージライダーS(G1)で勝ち馬から0.15馬身差の3着にまで追い上げると、続いて降雨の影響で3日遅れの開催となった前走4月1日のネヴィルセルウッドS(G2・芝2,000メートル)では中団から脚を伸ばして、斤量が1.5キログラム軽かった2着馬に0.01馬身差で優勝しました。
DUBAI HONOUR(IRE)
せん7歳 W.ハガス 厩舎
通算29戦9勝
5歳(2023年)3月にオーストラリアのランヴェットS(G1・芝2,000メートル)でG1初制覇を果たすと、クイーンエリザベスS(G1・オーストラリア・芝2,000メートル)も連勝。しかしその後は10月の英チャンピオンS(G1・イギリス)まで3連敗してシーズンを終えました。昨年は4月頭のマグノリアS(リステッド・オールウェザー2,000メートル)に優勝した後、クイーンエリザベスⅡ世C(G1・香港)がロマンチックウォリアーの7着、ヨーロッパに戻ってシャンティイ大賞(G2・フランス)も3着でしたが、続く6月のサンクルー大賞(G1・フランス・芝2,400メートル)では先行策から直線で抜け出して1馬身3/4差で優勝しました。そこからは7月のキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS(G1・イギリス)こそ後方のまま7着でしたが、9月のバーデン大賞(G1・ドイツ)で中団から伸びて2着に入ると、11月のチャーチルS(リステッド・イギリス)も中団追走から最後の直線で進路を失いながらも伸びて2着。さらに12月の香港ヴァーズ(G1・香港)でも後方からじわじわと脚を伸ばして2着に入りました。今年は降雨の影響で3日遅れの開催となった前走4月1日のタンクレッドS(G1・オーストラリア・芝2,400メートル)でシーズンのスタートを切ると、中団から鋭い末脚を見せて優勝。これでオーストラリアではG1を3戦して3勝としました。
LIGHT INFANTRY MAN(FR)
せん6歳 C. マー 厩舎
通算24戦5勝
ライトインファントリーの名で走ったイギリス調教馬時代には2歳時にホリスヒルS(G3・イギリス・芝1,400メートル)を制したほか、ジャンプラ賞、ジャックルマロワ賞、イスパーン賞(以上、G1・フランス)とG1で3度2着に入りました。オーストラリアに完全に移籍したのは2023-2024年シーズンのことで、しばらくは苦戦が続きましたが、今シーズンに入って昨年11月のチェスターマニフォールドS(リステッド・芝1,600メートル)で移籍後初勝利を収めると、12月にはノーザリーS(G1・芝1,800メートル)を2番手追走から早めに抜け出す競馬で押し切って優勝。G1初制覇を果たしました。その後、今年に入って2月の豪フューチュリティS(G1)6着、3月8日のオールスターマイル(G1)も中団からもうひと伸びを欠いて3着でしたが、続く前走3月29日のオーストラリアンC(G1・芝2,000メートル)では中団追走から残り300メートルで先頭に立って2馬身差で優勝しました。
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解説
4歳(2023年)7月の函館記念(GⅢ・芝2,000メートル)を2馬身差で制して重賞初制覇。9月のオールカマー(GⅡ・芝2,200メートル)もGⅠ・3勝馬タイトルホルダーに1馬身1/4差をつけて重賞連勝としましたが、続いて初の海外遠征となった香港カップ(G1・香港)は出遅れもあって8着に終わりました。昨年はシーズン初戦となった3月の大阪杯(GⅠ)で後方から早めにマクる形で、勝ったベラジオオペラからクビ差の2着に好走。そこからは6月の宝塚記念(GⅠ)が早めの進出から直線で伸びを欠いて、勝ったブローザホーンから0秒9差の5着、10月の毎日王冠(GⅡ)も勝ち馬シックスペンスから0秒5差の10着でしたが、アメリカに遠征した11月のブリーダーズカップターフ(G1)では最後方からよく追い上げて、勝ったレベルスロマンスにクビ差まで迫る2着に入りました。その後、12月の有馬記念(GⅠ)は道中折り合いを欠きながらも、後方から追い込んで、勝ったレガレイラから0秒5差の7着でした。ここは今季初戦となります。