
海外競馬発売
イギリスと日本から遠征馬があり、国際色豊かなメンバー構成となっている。
中心と見られているのは、ヴィアシスティーナだ。アイルランド産馬で、ヨーロッパでプリティポリーS(G1・アイルランド)を含む3重賞を制した後、2023年のタタソールズ12月市場にて張月勝氏のユーロン社に270万ギニーで購買され、オーストラリアに移籍。8馬身差で制した10月のコックスプレート(G1・オーストラリア)でレーティング127を獲得し、2024年の世界ランキングで第3位に入った。3月22日にローズヒルガーデンズで行われたランヴェットS(G1・オーストラリア)で、通算8度目のG1制覇を果たしての参戦となっている。
2023年に続く、このレース2年ぶり2度目の優勝を狙って遠征してきたのが、イギリス調教馬ドバイオナーだ。大雨のため3日順延して4月1日にローズヒルガーデンズで行われたタンクレッドS(G1・オーストラリア)を制し、通算4度目のG1制覇を果たしての参戦となっている。秋のシドニーは雨が多いことで知られているが、道悪をめっぽう得意としているのがドバイオナーである。
地元のファンが期待を寄せる”生え抜き”の代表格が、チェオルウルフだ。今季前半、エプソムH(G1・オーストラリア)、キングチャールズⅢ世S(G1・オーストラリア)と、距離1600メートルのG1を連勝した同馬。3歳時には2400メートルのオーストラリアンダービー(G1)で2着になっており、2000メートルの距離に不安はない。
3月29日にフレミントンで行われたオーストラリアンC(G1)を勝っての参戦となるライトインファントリーマン。イギリスからの移籍馬で、イギリス在籍時にはホリスヒルS(G3・イギリス)を制した他、ジャックルマロワ賞(G1・フランス)2着など5つのG1で入着を果たす活躍を見せていた。新たな環境への順応に時間がかかったようで、移籍当初は成績が振るわなかったが、昨年12月にノーザリーS(G1・オーストラリア)を制し待望のG1初制覇。さらにオーストラリアンC制覇と、ようやく本領を発揮し始めている。
これが3度目の海外遠征となるローシャムパーク。2023年12月の香港カップ(G1)は大敗したが、2024年11月のブリーダーズカップターフでは、そこが7度目のG1制覇だったレベルスロマンスにクビ差まで迫る2着に健闘。ポテンシャルの高さを実証した。そのブリーダーズカップターフでも手綱をとったC.ルメール騎手が騎乗するのは心強い材料だ。稍重まではこなしているが、重馬場は2戦していずれも5着に敗れているだけに、乾いた馬場を望みたいところである。
1959年(昭和34年)東京生まれ。父親が競馬ファンで、週末の午後は必ず茶の間のテレビが競馬中継を映す家庭で育つ。1982年(昭和57年)大学を卒業しテレビ東京に入社。営業局勤務を経てスポーツ局に異動し競馬中継の制作に携わり、1988年(昭和63年)テレビ東京を退社。その後イギリスにて海外競馬を学ぶ日々を過ごし、同年、日本国外の競馬関連業務を行う有限会社「リージェント」を設立。同時期にテレビ・新聞などで解説を始め現在に至る。
当コーナーの情報は、登録情報を基に制作されております。競走データは公式データと照合し、それ以外の表記は主に現地報道を参考に制作しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。