海外競馬発売
12月4日(水曜) 時点
文:秋山 響(TPC)
国旗は「調教国」、英語表記右の国コードは「生産国」
WITHOUT A FIGHT(IRE)
せん7歳 A&S.フリードマン 厩舎
通算24戦11勝
GIAVELLOTTO(IRE)
牡5歳 M.ボッティ 厩舎
通算17戦6勝
重賞初挑戦となった3歳(2022年)9月の英セントレジャー(G1・イギリス)で4位入線から繰り上がっての3着。翌年5月には英セントレジャーで敗れていたエルダーエルダロフを下してヨークシャーC(G2・イギリス・芝2770メートル)に優勝。重賞初制覇を果たしました。その後は重賞で4連敗となっていましたが、今年5月のヨークシャーCでは後方追走から徐々に位置取りを上げて持ったままで先頭に立つと、そこから差を広げて4馬身3/4差で優勝して同レースの連覇を達成。さらに7月のプリンセスオブウェールズS(G2・イギリス・芝2400メートル)でも最後方から突き抜けて3馬身1/4差で重賞連勝としましたが、続く前走9月の愛セントレジャー(G1・アイルランド)では中団から伸び切れず、今年の欧州最優秀長距離馬に輝いたキプリオスから3馬身差の3着に終わっています。
LUXEMBOURG(IRE)
牡5歳 A.オブライエン 厩舎
通算19戦7勝
2歳時(2021年)にフューチュリティトロフィーS(G1・イギリス・芝1600メートル)、3歳時に愛チャンピオンS(G1・アイルランド・芝2000メートル)、4歳時にタタソールズゴールドC(G1・アイルランド・芝2100メートル)を制覇。タタソールズゴールドC制覇以降はプリンスオブウェールズS(イギリス)、愛チャンピオンS(アイルランド)、香港カップ(香港)とG1で3度2着に入りつつも、今年3月のドバイターフ(G1・UAE)14着まで6連敗となっていましたが、距離を延ばした5月のコロネーションC(G1・イギリス・芝2410メートル)を逃げ切って、4年連続4度目となるG1制覇を達成しました。しかしその後は7月のキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS(G1・イギリス)が2番手から伸びを欠いて6着、9月の愛チャンピオンSが逃げて6着、11月の前走ブリーダーズカップターフ(G1・アメリカ)も中団追走から伸びを欠いて6着に終わっています。
DUBAI HONOUR(IRE)
せん6歳 W.ハガス 厩舎
通算27戦8勝
年月日 | 開催国・競馬場 | 距離 | レース名 | 着順 | レース映像 |
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2024年11月16日 |
ニューカッスル
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AW2,040メートル | チャーチルS(リステッド) | 2着 | |
2024年9月1日 |
バーデンバーデン
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芝2,400メートル | バーデン大賞(G1) | 2着 | PLAY |
2024年7月27日 |
アスコット
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芝2,390メートル | キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS(G1) | 7着 | |
2024年6月30日 |
サンクルー
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芝2,400メートル | サンクルー大賞(G1) | 1着 | |
2024年6月2日 |
シャンティイ
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芝2,400メートル | シャンティイ大賞(G2) | 3着 |
5歳(2023年)3月にオーストラリアのランヴェットS(G1・芝2000メートル)でG1初制覇を果たすと、クイーンエリザベスS(G1・オーストラリア・芝2000メートル)も連勝。その後、香港に渡って中2週で出走したクイーンエリザベスⅡ世C(G1)でもロマンチックウォリアーから2馬身半差の3着に入りましたが、7月のエクリプスS(G1・イギリス)が最下位の4着、10月の英チャンピオンS(G1・イギリス)も6着と2戦続けて精彩を欠きました。今年はシーズン初戦となった4月頭のマグノリアS(リステッド・オールウェザー2000メートル)に優勝した後、クイーンエリザベスⅡ世C(G1・香港)がロマンチックウォリアーの7着、ヨーロッパに戻ってシャンティイ大賞(G2・フランス)も3着でしたが、続く6月のサンクルー大賞(G1・フランス・芝2400メートル)では先行策から直線で抜け出して1馬身3/4差で優勝しました。その後は7月のキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS(G1・イギリス)こそ後方のまま7着でしたが、9月のバーデン大賞(G1・ドイツ)では中団から伸びて、勝ったファンタスティックムーンから1馬身1/4差の2着。続く前走11月のチャーチルS(リステッド・イギリス)も中団追走から最後の直線で進路を失いながらも伸びてきて、逃げたG2・2勝馬ザフォクシーズの3馬身差2着に入りました。
STELLENBOSCH(JPN)
牝3歳 国枝 栄 厩舎
通算7戦3勝
2歳(2023年)7月のデビュー戦(芝1800メートル)に優勝。続くサフラン賞(1勝クラス)はハナ差の2着でしたが、赤松賞(1勝クラス・芝1600メートル)を制して臨んだ12月の阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)では中団から差して、勝ったアスコリピチェーノからクビ差の2着に入りました。今年はぶっつけでの参戦となった4月の桜花賞(GⅠ・芝1600メートル)で中団から力強く伸びて抜け出し、アスコリピチェーノに3/4馬身差をつけて戴冠。オークス(GⅠ)は内から伸びてきましたが、外のチェルヴィニアにかわされて半馬身差の2着でした。その後、秋は前走10月の秋華賞(GⅠ)で始動。行き脚がつかず後方からの競馬となりましたが、直線で追い上げて、チェルヴィニアから0秒4差の3着に入りました。
PRADARIA(JPN)
牡5歳 池添 学 厩舎
通算18戦4勝
芝2400メートルの未勝利戦を7馬身差で快勝して臨んだ2022年5月の青葉賞(GⅡ・芝2400メートル)を制して重賞初制覇。続く日本ダービー(GⅠ)でもドウデュースの5着に入りました。その後はGⅡで2度3着がありつつも白星を挙げられずにいましたが、昨年10月の京都大賞典(GⅡ・芝2400メートル)では3番手追走から直線で重賞3勝馬ボッケリーニとの競り合いをクビ差で制して優勝。続く有馬記念(GⅠ)14着を経て向かった今年2月の京都記念(GⅡ・芝2200メートル)では中団から差し脚を伸ばすと、最後はのちに大阪杯(GⅠ)を制すベラジオオペラに3/4馬身差をつけて、三度目の重賞制覇を果たしました。そこからは大阪杯6着の後、宝塚記念(GⅠ)では出鞭を入れて前につけると、よく粘って4着に入りましたが、秋初戦となった前走10月の京都大賞典(GⅡ)は休み明けの影響か、直線でのもうひと伸びを欠いて7着に終わっています。
FIVE G PATCH(IRE)
せん6歳 A.クルーズ 厩舎
通算29戦4勝
アイルランドで3歳時に2戦2勝の後、香港に移籍。香港での2シーズン目となった2022/2023年シーズン末のチャンピオンズ&チャターC(G1・香港)ではロシアンエンペラー、ロマンチックウォリアーに次ぐ3着に入りました。翌シーズンは11戦して未勝利でしたが、今年2月のセンテナリーヴァーズ(G3・香港)では狭いところを抜けてきてアタマ差の2着に入ったほか、シーズン終盤の5月にはクイーンマザーメモリアルC(G3・香港)でラシティブランシュのクビ差の2着、チャンピオンズ&チャターC(G1・香港)では最後方から追い上げて、勝ったレベルスロマンスから2馬身差の2着と2戦続けて好走。香港最優秀長距離馬に選ばれました。今シーズンは11月3日のレディースパース(G3・香港)が最後方から追い込んだものの、勝ったエンスードから4馬身差の10着の後、前走11月17日の香港ジョッキークラブC(G2・香港)も最後方からの競馬でロマンチックウォリアーの6馬身1/4差8着でした。
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解説
5歳(2022年)7月のシルバーカップS(G3・イギリス・芝2770メートル)で重賞初制覇。11月にはオーストラリアに遠征してメルボルンC(G1・オーストラリア)に出走しましたが13着に終わりました。その後オーストラリアに移籍。2022/2023年シーズン末にはロードメイヤーズC(G3・オーストラリア・芝1800メートル)とP.J.オシェアS(G2・オーストラリア・芝2200メートル)をともに強烈な末脚で連勝しました。翌シーズンは大きく飛躍。初戦のアンダーウッドS(G1)こそ距離不足で6着でしたが、2戦目のコーフィールドC(G1・オーストラリア・芝2400メートル)で中団からの差し切り勝ちを収めてG1初制覇を果たすと、続くメルボルンC(G1・オーストラリア・芝3200メートル)も中団待機から直線で突き抜けて2.25馬身差で完勝。2001年のイシリアル以来となるコーフールドCとメルボルンCの同一年制覇を決めました。その後、腱を傷めて休養入り。前走今年11月のマッキノンS(G1・オーストラリア)でようやく復帰を果たすと、後方からじわじわと脚を伸ばして、コックスプレート(G1・オーストラリア)からの連勝としたヴィアシスティーナから4.75馬身差の3着に入りました。