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香港ヴァーズ(G1)は香港における芝2400メートル路線の頂点となるレースで、今年の総賞金は2400万香港ドル(約4億3200万円、1香港ドル=約18円で換算)。香港ではサラブレッドの生産が行われておらず、競走馬は短距離馬の強さに定評のあるオーストラリアからの輸入が多いこともあって、2400メートル路線はあまり充実してはいないが(2400メートルは香港における最長距離で、2023/2024年シーズンは3レースだけ実施)、近年はレベルの高い中長距離馬の輸入も目立つようになっており、この路線も徐々にではあるがレベルアップしている。
1994年に創設され、2000年にG1となった香港ヴァーズは、これまで30回の歴史で2005年のウィジャボード、2015年、2017年のハイランドリール、2023年のジュンコなどヨーロッパ調教馬が21勝を挙げているが、ここのところ活躍が顕著なのが日本調教馬。過去10年では2016年のサトノクラウン、2019年、2021年のグローリーヴェイズ、2022年のウインマリリンと3頭で4勝。通算では2001年優勝のステイゴールドを含めて計5勝を挙げている。
文:秋山 響(TPC)
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