
海外競馬発売
2月19日(水曜) 時点
文:秋山 響(TPC)
国旗は「調教国」、英語表記右の国コードは「生産国」
ROMANTIC WARRIOR(IRE)
せん7歳 C.シャム 厩舎
通算23戦18勝
FOREVER YOUNG(JPN)
牡4歳 栗東・矢作 芳人 厩舎
通算9戦7勝
2歳時(2023年)は7馬身差で圧勝した全日本2歳優駿(JpnⅠ・川崎・ダート1,600メートル)を含む3戦3勝。JRA賞特別賞とNARグランプリのダートグレード競走特別賞に輝いた2024年は、始動戦となった2月のサウジダービー(G3・サウジアラビア・ダート1,600メートル)と3月のUAEダービー(G2・UAE・ダート1,900メートル)を連勝すると、アメリカに渡って走った5月のケンタッキーダービー(G1)では、後方追走から直線でシエラレオーネ(2着)との接触がありバランスを崩す場面がありながらもよく伸びて、勝ったミスティックダンからハナ+ハナ差の3着に健闘しました。その後は秋初戦となった10月のジャパンダートクラシック(JpnⅠ・大井・ダート2,000メートル)を2番手からの競馬で制すと、再びアメリカに渡って出走した11月のブリーダーズカップクラシック(G1)では3、4番手追走から直線でじわじわと脚を伸ばして、勝ったシエラレオーネから2馬身3/4差の3着に好走。続く前走12月の東京大賞典(GⅠ・大井・ダート2,000メートル)では道中2番手から直線で抜け出して、最後はウィルソンテソーロに1馬身3/4差をつけて優勝しました。
USHBA TESORO(JPN)
牡8歳 美浦・高木 登 厩舎
通算37戦11勝
2022年12月の東京大賞典(GⅠ・大井・ダート2,000メートル)でGⅠ初制覇を果たすと、続く2023年2月の川崎記念(JpnⅠ・川崎・ダート2,100メートル)も連勝。さらに3月のドバイワールドカップ(G1・UAE・ダート2,000メートル)も最後方から突き抜けて快勝し、日本調教馬として初めてダート開催の同レースを制しました。その後、秋には日本テレビ盃(JpnⅡ・船橋・ダート1,800メートル)を制して向かったブリーダーズカップクラシック(G1・アメリカ)は5着でしたが、暮れには東京大賞典の連覇を達成。2023年度のJRA賞特別賞とNARグランプリのダートグレード競走特別賞に輝きました。昨年の前半は2月のサウジカップ(G1・サウジアラビア)と3月のドバイワールドカップで続けて2着(前者はアタマ差)に好走。秋は日本テレビ盃で2着の後、2年続けての出走となったブリーダーズカップクラシックが勝ち馬シエラレオーネの10着、帰国初戦となった前走12月の東京大賞典も後方から伸び切れず、勝ったフォーエバーヤングから1秒差の4着に終わっています。
WILSON TESORO(JPN)
牡6歳 美浦・高木 登 厩舎
通算21戦8勝
4歳(2023年)5月のかきつばた記念(JpnⅢ・名古屋・ダート1,500メートル)で重賞初制覇を果たすと、続くマーキュリーカップ(JpnⅢ・盛岡・ダート2,000メートル)と白山大賞典(JpnⅢ・金沢・ダート2,100メートル)も連勝しました。その後はチャンピオンズカップ(GⅠ)がレモンポップの2着、東京大賞典(GⅠ・大井)がウシュバテソーロの2着とトップレベルで好走しながら白星を挙げられずにいましたが、昨年11月のJBCクラシック(JpnⅠ・佐賀・ダート2,000メートル)を早め先頭から押し切って4馬身差で快勝。ついにビッグタイトルを手にしました。そこからは12月1日のチャンピオンズカップが猛追及ばずレモンポップのハナ差2着、続く前走12月29日の東京大賞典も4、5番手追走から伸びてきましたが、フォーエバーヤングをとらえられず、1馬身3/4差の2着に終わりました。
WALK OF STARS(GB)
せん6歳 B.シーマー 厩舎
通算15戦4勝
ゴドルフィンの自家生産馬としてイギリスのC.アップルビー厩舎からデビュー。3歳時(2022年)には英ダービー(G1・イギリス)に出走(最下位の17着)し、続いて去勢されて迎えた7月のバーレーントロフィーS(G3・イギリス)でも僅差の3着に好走しましたが、そこからイギリスとUAEで2戦して未勝利の後、2023年4月にUAEの現役馬セールで売却されて、現在のB.シーマー厩舎に移りました。その後、新しい馬主での初戦となった2023年12月のザエンティサー(リステッド)で3着に入ると、続いてアルマクトゥームチャレンジ(G1)5着、アルマクトゥームクラシック(G2)2着、ゴドルフィンマイル(G2)2着で昨シーズンを終えました。今シーズンは昨年11月のドバイクリークマイル(リステッド)2着の後、12月のザエンティサー(リステッド・ダート1900メートル)を逃げて11.8馬身差で圧勝(2着は昨年のUAEダービーでフォーエバーヤングから2馬身差の2着だったアウトバーン)。さらに続く前走今年1月のアルマクトゥームチャレンジ(G1・ダート1900メートル)も他馬に絡まれながらの逃げとなりましたが、直線で後続を振り切って、最後は条件戦を2連勝中だったインペリアルエンペラーに2.89馬身差をつけて優勝(勝ち馬から7.29馬身差の3着にファクトゥールシュヴァル)。G1初制覇を果たしました。
El KODIGO (ARG)
牡4歳 A.ミシュレフ 厩舎
通算14戦9勝
2023年9月にデビュー3戦目のポージャデポトリージョス(G1・ダート1,600メートル)で重賞初制覇。シーズン末の昨年5月に古馬混合のアルゼンチン共和国大賞(G1・ダート2,000メートル)、6月にベルグラーノ将軍賞(G2・ダート2,500メートル)と重賞を連勝しました。今シーズンは昨年9月のサンマルティン将軍大賞(G1・芝2,400メートル)を後方から差し脚を伸ばして優勝すると、ヴィセンテL.カサレス賞(G2・ダート2,500メートル)は先行抜け出しの競馬で13馬身差の圧勝。さらにコパデオロ大賞(G1・芝2,400メートル)も2番手から押し切って優勝しました。その後、年末の大一番カルロスペレグリーニ大賞(G1)は中団追走から直線で一旦は先頭に立ちながら、ゴール前でインテンスフォーミーにわずかに差されて2着。続いて向かったウルグアイ最大のレースである前走、今年1月のホセペドロラミレス大賞(G1・ウルグアイ・ダート2,400メートル)を中団から突き抜けて2馬身半差で優勝。5つ目のG1タイトルを手にしています。ここはサウジアラビアの馬主にトレードされ、同国に移籍しての初戦となります。
RAMJET(JPN)
牡4歳 栗東・佐々木 晶三 厩舎
通算9戦5勝
2歳(2023年)7月のデビュー戦(ダート1,400メートル)を後方から豪快に差し切って優勝。その後、ヤマボウシ賞3着、オキザリス賞9着と足踏みしましたが、寒椿賞(1勝クラス・ダート1,400メートル)で差し切り勝ちを収めて2歳シーズンを終えました。昨年は2月のヒヤシンスS(リステッド・ダート1,600メートル)を後方から突き抜けて3馬身差で制すと、4月のユニコーンS(GⅢ・ダート1,900メートル)では後方からマクる形で長くいい脚を繰り出して優勝。さらに続く6月の東京ダービー(JpnⅠ・大井・ダート2,000メートル)も3番手から直線で抜け出して6馬身差で圧勝しました。その後、秋はジャパンダートクラシック(JpnⅠ・大井)で始動して、勝ったフォーエバーヤングから1秒4差の4着でしたが、続く前走12月の東京大賞典(GⅠ・大井)では促していって向正面でフォーエバーヤングの直後にまでポジションを上げると、直線でもよく食い下がり、勝ったフォーエバーヤングからは0秒3差、2着のウィルソンテソーロとはクビ差の3着に入りました。
RATTLE N ROLL(USA)
牡6歳 K.マクピーク 厩舎
通算24戦10勝
2歳(2021年)10月のブリーダーズフューチュリティ(G1・ダート1,700メートル)を中団から豪快に突き抜けて4馬身1/4差で快勝。G1初制覇を果たしました。その後、3歳時はオクラホマダービー(G3・ダート1,800メートル)に優勝し、4歳時にも4月から6月にかけてベンアリS(ダート1,900メートル)、ピムリコスペシャル(ダート1,900メートル)、ブレイムS(ダート1,800メートル)とG3を3連勝し、7月のスティーブンフォスターS(G1)でも2着に入りましたが、9月に入ってジョッキークラブゴールドC(G1)6着、ルーカスクラシックS(G2)4着と精彩を欠いてシーズンを終えました。そこからは骨挫傷の影響が長引いて出走態勢が整いませんでしたが、昨年9月のルーカスクラシックSで約1年ぶりに復帰して3着の後、11月にはクラークS(G2 ・ダート1,800メートル)を中団から差す形で優勝。続いてサウジアラビアの馬主(昨年セニョールバスカドールをリースしてサウジカップを制覇した馬主)にリースされて挑んだ前走1月の二聖モスクの守護者杯(G3・サウジアラビア・ダート1,800メートル)では後方2番手から馬群を縫って追い上げて直線半ばで先頭に立つと、4馬身3/4差にまで差を広げて優勝しました。
当コーナーの情報は、登録情報を基に制作されております。競走データは公式データと照合し、それ以外の表記は主に現地報道を参考に制作しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。
解説
2023-2024年シーズンはオーストラリアのコックスプレート(G1・オーストラリア・芝2,040メートル)を皮切りに、香港カップ(G1・芝2,000メートル)、香港ゴールドC(G1・芝2,000メートル)、プログノーシスにクビ差をつけて史上初の3連覇を達成したクイーンエリザベスⅡ世C(G1・芝2,000メートル)、そしてナミュールに半馬身差をつけた安田記念(GⅠ・東京・芝1,600メートル)とG1・5連勝を記録。香港年度代表馬に輝きました。迎えた今シーズン(2024-2025年)も連勝街道をばく進。昨年11月の香港ジョッキークラブC(G2・芝2,000メートル)から向かった12月の香港カップでリバティアイランドに1馬身半差をつけて史上初の3連覇を果たすと、続いてUAEに遠征した前走今年1月のジェベルハッタ(G1・UAE・芝1,800メートル)では道中3番手から直線で楽々と抜け出して、重賞3勝馬ポーカーフェイスに4.51馬身差をつける快勝。連勝を8に伸ばすとともに、10個目のG1タイトルを手にしました。なお、勝ちタイムの1分45秒10はコースレコードです。