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ダートの本場・アメリカを代表しての参戦となるのが、ラトルンロールだ。2歳時から重賞戦線で活躍し、昨年11月にクラークS(G2・アメリカ)を制し6度目の重賞制覇を果たした同馬。その後、サウジアラビアの実業家シャラフ・モハメド・アルハイリ氏が権利の一部を買収。アルハイリ氏は1年前、セニョールバスカドールを期間限定のリース契約で所有して見事にサウジカップを制した馬主で、いわば“二匹目のどじょう”を狙っての買収となったわけだ。早めに現地入りし、1月25日に行われたサウジカップへ向けた地元の前哨戦、二聖モスクの守護者杯(G3・サウジアラビア)に出走。そこを4馬身3/4差で快勝して脚慣らしを終えている。キングアブドゥルアジーズでの実戦を経験したことが、アドバンテージになるか。
2023年の10月以降、7つのG1を含む重賞8連勝中と破竹の快進撃を続けているのが香港調教馬ロマンチックウォリアーだ。暮れの香港カップ(G1・香港)を快勝すると、その9日後には香港を発ちドバイに到着。1月24日にメイダンで行われたジェベルハッタ(G1・UAE)を4.51馬身差で快勝し、通算10度目のG1制覇を果たした。ダートは未経験だが、芝同様の強さを発揮できれば、当然のことながら争覇圏に入ってくる馬だ。
1月24日にメイダンで行われたアルマクトゥームチャレンジ(G1・UAE)を2.89馬身差で快勝し、G1で重賞初制覇を果たしての参戦となるのが、UAE調教馬ウォークオブスターズである。
そのアルマクトゥームチャレンジには、昨年のドバイターフ(G1・UAE)勝ち馬ファクトゥールシュヴァルも出走。ダートを走るのは初めてだったが、道中は馬込みで競馬をし、キックバックをたっぷり浴びながら、最後は3着まで追い上げる競馬を見せている。
2023年のパンサラッサ以来、2年ぶり2度目の優勝を目指す日本勢は、4頭出しで臨む。
エース格となるのが、2024年の世界ランキング・ダート部門4位タイに評価されたフォーエバーヤングだ。昨年、アメリカで2度後塵を拝したシエラレオーネとの3度目のマッチアップが、同馬の回避で幻に終わったのは残念だが、ここは強い勝ち方を見せて、持ち越しとなった3度目の対決に臨んでほしいものだ。
きついローテーションをものともせずに5戦連続で連対しているウィルソンテソーロ、まだ伸びしろのありそうなラムジェット、中東では連対率100パーセントの古豪ウシュバテソーロも、それぞれ自分の競馬ができれば好勝負可能だろう。
1959年(昭和34年)東京生まれ。父親が競馬ファンで、週末の午後は必ず茶の間のテレビが競馬中継を映す家庭で育つ。1982年(昭和57年)大学を卒業しテレビ東京に入社。営業局勤務を経てスポーツ局に異動し競馬中継の制作に携わり、1988年(昭和63年)テレビ東京を退社。その後イギリスにて海外競馬を学ぶ日々を過ごし、同年、日本国外の競馬関連業務を行う有限会社「リージェント」を設立。同時期にテレビ・新聞などで解説を始め現在に至る。
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