海外競馬発売
過去10年のスパンで見れば、日本調教馬5勝に対し香港調教馬5勝と、日本と香港が互角の実績を残している。だが今年は、地元・香港にレース史上初の3連覇を狙うロマンチックウォリアーという難攻不落の砦がいる。
2021/22年、2022/23年シーズンと、2季連続で香港最優秀中距離馬のタイトルを獲得した同馬。さらなる飛躍を見せたのが2023/24年シーズンで、地元における3つのG1に加えて、オーストラリアのG1・コックスプレート、日本のGⅠ・安田記念を制し、3季連続の最優秀中距離馬だけでなく、年度代表馬にも選出された。今季初戦となった、11月17日にシャティンで行われた香港ジョッキークラブカップ(G2・香港)も4馬身1/4差で快勝。この馬にとってはアウェイとなる東京の安田記念を勝ち切った姿を目の当たりにした者としては、ホームとなるここでこの馬を倒すのは、容易ならざることと思わざるをえない。
だが、日本が送り込む2頭も、一級品の戦績を持つ馬たちだ。
3歳牝馬三冠を達成した後、昨年はジャパンカップ(GⅠ)に出走してイクイノックスの2着となったのがリバティアイランドだ。13着と、デビュー以来初めて大きく崩れた天皇賞(秋)(GⅠ)の10日後には、レース間隔や距離を考慮して、今季の最終戦がここになることを陣営が発表。捲土重来を期しての調整が続けられている。
3歳だった昨年、日本ダービー(GⅠ)を制した他、残り二冠でいずれも連対を果たしたタスティエーラ。昨年暮れから今年の春にかけてパフォーマンスを落としていたが、前走の天皇賞(秋)で2着に入り復調気配濃厚だ。父は2016年の香港ヴァーズ勝ち馬サトノクラウンで、管理するのは、そのサトノクラウンを含めて3頭で香港のG1を5勝している堀宣行調教師というのは、大きな魅力である。
4月のクイーンエリザベスⅡ世Cでは、プログノーシスがロマンチックウォリアーにクビ差まで迫っていることを考えれば、この2頭にもチャンスがあるとみるべきだろう。
前走・バーレーンインターナショナルトロフィーを制し、同レース連覇を果たしての参戦となるイギリス調教馬がスピリットダンサーだ。この馬を生産し所有するグループの中心人物が、マンチェスターユナイテッドの元監督アレックス・ファーガソン氏というのも話題である。
バーレーンインターナショナルトロフィーが3着だったフランス調教馬カリフ。今年7月のバイエルンツホトレネン(G1・ドイツ)で、強豪ファンタスティックムーンを2着にしりぞけ優勝を飾った実績がある。
1959年(昭和34年)東京生まれ。父親が競馬ファンで、週末の午後は必ず茶の間のテレビが競馬中継を映す家庭で育つ。1982年(昭和57年)大学を卒業しテレビ東京に入社。営業局勤務を経てスポーツ局に異動し競馬中継の制作に携わり、1988年(昭和63年)テレビ東京を退社。その後イギリスにて海外競馬を学ぶ日々を過ごし、同年、日本国外の競馬関連業務を行う有限会社「リージェント」を設立。同時期にテレビ・新聞などで解説を始め現在に至る。
当コーナーの情報は、登録情報を基に制作されております。競走データは公式データと照合し、それ以外の表記は主に現地報道を参考に制作しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。