海外競馬発売
12月4日(水曜) 時点
文:秋山 響(TPC)
国旗は「調教国」、英語表記右の国コードは「生産国」
KA YING RISING(NZ)
せん4歳 D.ヘイズ 厩舎
通算10戦8勝
CALIFORNIA SPANGLE(IRE)
せん6歳 A.クルーズ 厩舎
通算29戦13勝
2022年12月の香港マイル(G1・香港・芝1600メートル)でゴールデンシックスティを相手に押し切ってG1初制覇。その後はG1制覇から遠ざかっていましたが、B.アヴドゥラ騎手が初めて手綱を取った今年3月のクイーンズシルバージュビリーC(G1・香港・芝1400メートル)を鮮やかに逃げ切ると、続いてUAEのアルクオーツスプリント(G1・芝1200メートル)も3つに分かれた出走馬の真ん中の集団を引っ張る形でレースを進め、最後はG2勝ちのある2着馬に3/4馬身差をつけて優勝(勝ちタイムの1分07秒50はコースレコード)。その後、帰国初戦となった4月のチェアマンズスプリントプライズ(G1)でインビンシブルセージの2着、6月の香港プレミアC(G3)もトップハンデながら2着に入ってシーズンを終え、2023/2024年シーズンの香港最優秀短距離馬に選ばれました。今シーズンは10月のプレミアボウル(G2)が135ポンドのトップハンデで逃げて、7ポンド軽いカーインライジングから3馬身差の3着の後、前走11月の香港ジョッキークラブスプリント(G2)は逃げることができず、斤量が5ポンド軽いカーインライジングから6馬身3/4差の8着に終わりました。
LUGAL(JPN)
牡4歳 杉山 晴紀 厩舎
通算13戦4勝
3歳(2023年)1月にデビュー4戦目のダート1200メートル戦で初勝利。この後、芝路線に転向し、5月には橘S(リステッド・芝1400メートル)を5馬身差で圧勝しました。そこからはスタートの不安定さもあって葵S(GⅢ)2着、京阪杯(GⅢ)2着など勝ち切れないレースが続きましたが、今年1月のシルクロードS(GⅢ・芝1200メートル)で好発を決めて先行すると3馬身差で快勝。重賞初制覇を果たしました。その後、1番人気に推された高松宮記念(GⅠ)で10着に敗れると、レース後に左橈側手根骨と左第3手根骨の骨折が判明。前走9月のスプリンターズS(GⅠ)は高松宮記念以来の休み明けでしたが、最初の600メートル通過32秒1という速い流れを3番手で追走して、直線半ばで先頭に立つと、そのまま押し切って優勝。GⅠタイトルを手にしました。
STARLUST(GB)
牡3歳 R.ベケット 厩舎
通算18戦6勝
デビューから6戦目となった2歳(2023年)9月のシレニアS(G3・イギリス・オールウェザー1200メートル)を中団から差し切って重賞初制覇。その後、ミドルパークS(G1・イギリス)は5着、アメリカに遠征して迎えたブリーダーズカップジュベナイルターフスプリント(G1)はスタートの失敗もあって3着でした。今年は1月のドバイでの始動から3連敗の後、5月にハンデ戦(クラス2・イギリス・芝1000メートル)に優勝。6月のコモンウェルスC(G1・イギリス)は8着でしたが、続く7月のシティウォールズS(リステッド・イギリス・芝1000メートル)で差し切り勝ちを収めました。そこからはキングジョージS(G2・イギリス)が追い込んで6着、ナンソープS(G1・イギリス)が先行して3着、アベイドロンシャン賞(G1・フランス)では他馬によられた結果、ラチにぶつかる大きな不利があって9着でしたが、2度目のアメリカ遠征となった11月の前走ブリーダーズカップターフスプリント(G1・芝1000メートル)では最後方追走から直線で狭いところを鋭く抜け出して優勝。G1初制覇を果たしています。
TOSHIN MACAU(JPN)
牡5歳 高柳 瑞樹 厩舎
通算20戦7勝
3歳(2022年)秋にオパールS(リステッド・芝1200メートル)と京阪杯(GⅢ・芝1200メートル)を連勝して重賞初制覇。そこからは5連敗となっていましたが、昨年11月の京阪杯では58キログラムの最重量をものともせずに差し切って同レースの連覇を達成(2馬身差の2着にルガル)すると、今年3月のオーシャンS(GⅢ・芝1200メートル)も好位から抜け出して重賞連勝としました。その後、高松宮記念(GⅠ)は重馬場の影響もあったか6着、京王杯スプリングC(GⅡ)も6着でしたが、芝1200メートルに戻った9月のセントウルS(GⅡ・芝1200メートル)では後方から鋭く伸びて、昨年のJRA賞最優秀スプリンターのママコチャを差し切って優勝。続く前走9月のスプリンターズS(GⅠ)も内からよく追い上げて、勝ったルガルからクビ差の2着とGⅠ初制覇まであと少しのところまで迫りました。
SATONO REVE(JPN)
牡5歳 堀 宣行 厩舎
通算10戦7勝
3歳(2022年)4月のデビュー戦(芝1600メートル)に勝利。続く7月上旬の長万部特別(1勝クラス)は2着でしたが、そこから同月中旬の1勝クラス(芝1200メートル)、10月の勝浦特別(2勝クラス・芝1200メートル)と連勝してシーズンを終えると、翌年4月に約7か月ぶりの出走となった朱雀S(3勝クラス・芝1200メートル)も制しました。その後は爪の不安で長期の戦線離脱を余儀なくされましたが、復帰戦となった今年2月の阪急杯(GⅢ)で4着に入って潜在能力の高さを示すと、春雷S(リステッド・芝1200メートル)はトップハンデの57キログラムで優勝。さらに続く6月の函館スプリントS(GⅢ・芝1200メートル)も先行策から直線で鋭く抜け出して重賞初制覇を果たしました。その後、8月のキーンランドC(GⅢ・芝1200メートル)も同じく先行策から直線で突き抜けて重賞連勝としましたが、前走9月のスプリンターズS(GⅠ)ではいつもよりもスタートが遅くやや後ろからの競馬になると、直線ではもうひと伸びを欠いて、勝ったルガルから0秒4差の7着に終わりました。
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解説
2023年12月のデビュー戦(クラス4ハンデ・芝1200メートル)に優勝。続く2戦目と3戦目はそれぞれハナ差、短アタマ差の2着でしたが、今年2月の4戦目(クラス3ハンデ・芝1200メートル)をクビ差で制すと、4番手から抜け出して重賞初制覇を果たした6月のシャティンヴァーズ(G3・芝1200メートル)まで4連勝でシーズンを締めくくりました。今シーズンはまず9月のクラス1ハンデ(芝1200メートル)をトップハンデの135ポンドを背負って、115ポンドのビューティーウェイヴスに1馬身1/4差をつけて優勝すると、10月のプレミアボウル(G2・芝1200メートル)では128ポンドの斤量で2着のヘリオスエクスプレス(115ポンド)に1馬身半差をつけて快勝。さらに続く前走11月の香港ジョッキークラブスプリント(G2・芝1200メートル)も3番手追走から直線半ばで先頭に立つと、最後は流す余裕を見せて2着のハウディープイズユアラブに3馬身1/4差をつけて完勝。連勝を7に伸ばしました。なお、前走の勝ちタイム1分07秒43はコースレコードです。