海外競馬発売
12月4日(水曜) 時点
文:秋山 響(TPC)
国旗は「調教国」、英語表記右の国コードは「生産国」
SOUL RUSH(JPN)
牡6歳 池江 泰寿 厩舎
通算22戦8勝
VOYAGE BUBBLE(AUS)
せん6歳 P.イウ 厩舎
通算21戦7勝
2023年3月の香港ダービー(リステッド・香港・芝2000メートル・香港調教の4歳馬限定戦)に優勝。世代の頂点に立ちました。昨シーズンの2戦目となった香港マイル(G1・香港)では、G1・10勝目を挙げたゴールデンシックスティには1馬身半差及ばなかったものの、ナミュールやソウルラッシュに先着する2着に好走すると、今年1月の香港スチュワーズC(G1・香港・芝1600メートル)ではビューティーエターナルを2着に下してG1タイトルを奪取。さらに続く香港ゴールドC(G1・香港)でもロマンチックウォリアーからクビ差の2着に入って香港屈指の実力馬であることを示しました。しかしその後は、初の海外遠征となったドバイターフ(G1・UAE)で13着に終わると、帰国初戦となったチャンピオンズマイル(G1・香港)は勝ったビューティーエターナルから1馬身3/4差の3着。続く6月の安田記念(GⅠ)では17着と大敗してシーズンを終えました。今シーズンは復帰戦となった10月のシャティントロフィー(G2・香港)でトップハンデの135ポンドを背負って、斤量が6ポンド軽かった勝ち馬ギャラクシーパッチの決め手に屈して1馬身半差の2着でしたが、続く前走11月の香港ジョッキークラブマイル(G2・香港・芝1600メートル)では先行抜け出しの競馬で、5ポンド軽い斤量の2着馬チェンチェングローリーに3/4馬身差をつけて優勝しました。
ANTINO(NZ)
せん6歳 T.ゴラン 厩舎
通算22戦11勝
2023年10月のサンダウンS(G3・芝1500メートル)で重賞初制覇を果たすと、続くトゥーラックH(G1)でも0.1馬身差の2着に好走。シーズン後半にはヴィクトリーS(G2・芝1200メートル)を最後方からの追い込みを決めて制しましたが、G1のキングスフォードスミスCとストラドブロークHは末脚不発でそれぞれ6着、12着でした。今シーズンは8月のメムジーS(G1)が追い込んで4着、9月14日のマカイビーディーヴァS(G1)が先行して3着、9月27日のフィーハンS(G2)が差して4頭立ての3着でしたが、10月のトゥーラックH(G1・芝1600メートル)では出遅れての最後方追走からまくって残り500メートルを前にして先頭に立つと、直線でも差を広げて6.5馬身差で圧勝。G1初制覇を果たしました。その後は前走11月のカンタラS(G1)に出走。ここも出遅れての最後方追走となりましたが、直線で外から追い上げて、G1・8勝目となったミスターブライトサイドから0.46馬身差の2着に入りました。
JANTAR MANTAR(JPN)
牡3歳 高野 友和 厩舎
通算6戦4勝
2023年度のJRA賞最優秀2歳牡馬です。2歳(2023年)10月のデビュー戦(芝1800メートル)を2馬身半差で快勝すると、11月のデイリー杯2歳S(GⅡ・芝1600メートル)も最内から力強く抜け出して2馬身差で優勝。さらに続く12月の朝日杯フューチュリティS(GⅠ・芝1600メートル)も中団追走から早目に先頭に立つ競馬で1馬身1/4差で優勝。デビューから3連勝でのGⅠ制覇となりました。今年は2月の共同通信杯(GⅢ)、4月の皐月賞(GⅠ)はそれぞれジャスティンミラノの2着、3着でしたが、距離短縮で向かった5月のNHKマイルC(GⅠ・芝1600メートル)では先行策から楽々と抜け出して、阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)の勝ち馬アスコリピチェーノに2馬身半差をつけて優勝しました。今秋は10月の富士S(GⅡ)で復帰予定でしたが、熱発で出走を見送り。ここはNHKマイルC以来のレースとなります。
LAZZAT(FR)
せん3歳 J.レニエ 厩舎
通算7戦6勝
今年1月のデビュー戦(フランス・芝1500メートル)を3馬身半差で制すと、続く条件戦(フランス・芝1500メートル)を6馬身差、リステッドのカリフォルニー賞(フランス・芝1500メートル)を4馬身半差で制覇。さらに4月のジェベル賞(G3・フランス・芝1400メートル)を2馬身半差で逃げ切り、デビューから4連勝で重賞初制覇を果たしました。その後、6月のポールドムサック賞(G3・フランス・芝1400メートル)を2番手からの競馬で制すと、8月には古馬相手のレースとなったモーリスドゲスト賞(G1・フランス・芝1300メートル)も2番手から余裕を持って抜け出して3馬身差で快勝。連勝を6に伸ばすとともにG1初制覇を果たしました。その後はオーストラリアに渡って、前走11月のゴールデンイーグルに出走。逃げてよく粘りましたが、ゴール前でG2勝ち馬のレイクフォレストに内からかわされて0.51馬身差の2着に敗れました。
GALAXY PATCH(AUS)
せん5歳 P.ン 厩舎
通算15戦8勝
オーストラリアで1戦1勝の後、香港に移籍。重賞初挑戦となった今年3月10日のクイーンズシルバージュビリーC(G1)で出遅れての後方追走から直線で目を引く伸び脚を見せて、カリフォルニアスパングルの1馬身差2着に好走すると、続いて1400メートルから2000メートルへの一気の距離延長となった3月24日の香港ダービー(リステッド)でも離れた最後方追走から直線で馬群を縫うようにして伸びて、勝ったマッシヴソヴリンのクビ差2着に入りました。その後、4月のチャンピオンズマイル(G1)は末脚不発でビューティーエターナルの5着でしたが、シーズン末の6月にはライオンロックトロフィー(G3・芝1600メートル)と香港プレミアプレート(G3・芝1800メートル)をともに追い込んで連勝。2023/2024年シーズンの香港最優秀4歳馬に輝きました。今シーズンは初戦となった10月のシャティントロフィー(G2・芝1600メートル)で追い込みを決めて、ヴォイッジバブルに1馬身半差をつけて優勝しましたが、続く前走11月の香港ジョッキークラブマイル(G2)ではいつもの爆発力が見られず、勝ったヴォイッジバブルから2馬身差の3着に終わっています。
当コーナーの情報は、登録情報を基に制作されております。競走データは公式データと照合し、それ以外の表記は主に現地報道を参考に制作しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。
解説
4歳(2022年)4月のマイラーズC(GⅡ・芝1600メートル)で重賞初制覇。その後は5戦して勝利を挙げられずにいましたが、昨年9月の京成杯オータムH(GⅢ・芝1600メートル)では59キログラムのトップハンデを背負いながら4番手追走から直線で力強く差し切ると、続く11月のマイルチャンピオンシップ(GⅠ)は中団から鋭く伸びるとクビ差の2着に好走。さらに初の海外遠征となった12月の香港マイル(G1・香港)でも後方からよく追い上げて、このレース3勝目となったゴールデンシックスティから3馬身差の4着に入りました。今年はシーズン初戦となった4月のマイラーズCを中団から堂々と抜け出して制した後、安田記念(GⅠ)は追い上げ届かずロマンチックウォリアーから0秒1差の3着。秋初戦の富士S(GⅡ)も勝ち馬よりも1キログラム重い負担重量で1馬身差の2着でしたが、続く前走11月のマイルチャンピオンシップ(GⅠ・芝1600メートル)では後方追走から直線で鋭く抜け出して、2着のエルトンバローズに2馬身半差をつけて快勝。ついにGⅠタイトルを手にしました。