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牡2歳
調教師:藤原英昭(栗東)
今回の登録メンバー中唯一の2勝馬。前走は逃げて7馬身差の快勝だった。本レースが芝1800メートル戦となった1997年以降、前走・コスモス賞組は3勝。2006年ナムラマース以来の勝利を目指す。
メイクデビュー函館(芝1800メートル)はスタートを決めて逃げ切りV。続くオープン特別・コスモス賞(札幌・芝1800メートル)もスピードを生かして逃げ、後続を寄せつけず7馬身差をつけて快勝した。後半4ハロンは全て11秒台のラップを刻み、勝ち時計の1分49秒2は初戦から2秒5も短縮。2戦ともに勝利に導いた北村友一騎手は「新馬戦を使って良くなっていると感じました。最後まで脚がしっかりしていたし、ここでは力が違いました」と、走りを称賛した。同騎手は先週の新潟2歳S(トータルクラリティ)に続く2歳重賞連勝を狙う。
牡2歳
調教師:須貝尚介(栗東)
函館のデビュー戦は、早めに進出して堂々と押し切った。管理する須貝尚介厩舎は札幌2歳S3勝と好相性。今夏の札幌開催でもトップの9勝を挙げ、開催リーディングを独走している(8月25日終了時点)。厩舎の勢いにも乗って重賞制覇を狙う。
メイクデビュー函館(芝1800メートル)は、直線外から力強く伸びて2馬身差の快勝だった。騎乗した佐々木大輔騎手は「調教の感じから惰性をつけて動きたいと思っていました。3コーナーから4コーナーで加速した時の脚は他の馬とは違っていましたね」と、その走りを絶賛した。半姉に昨年の桜花賞2着馬コナコースト(父キタサンブラック)がいる血統。管理する須貝尚介厩舎は札幌2歳Sを3勝しており、そのうち2015年アドマイヤエイカン、2020年ソダシは同じ函館・芝1800メートルの新馬戦Vからの臨戦で制した。厩舎の出世ロードを歩み、重賞制覇を狙う。
牡2歳
調教師:堀宣行(美浦)
デビュー戦のラスト1ハロン11秒1のレースラップは、過去20年の札幌・芝1800メートルの2歳新馬戦では最速タイ。同ラップのレースを勝った2012年コディーノ、2023年パワーホールは札幌2歳Sで1着、2着と連対している。
メイクデビュー札幌(芝1800メートル)は4コーナー手前で先頭に立ち、最後はロパシックとの一騎打ちを制した。勝利に導いた佐々木大輔騎手は「落ち着いて運べましたし、終いもしっかり反応してくれました。抜け出してフワッとしたところはありましたが、余力がある証拠でしょう。いい馬ですね」と高く評価した。半兄のリレーションシップ(父ルーラーシップ)、コスタノヴァ(父ロードカナロア)はともにオープンクラスまで出世しており、血統的にもまだまだ上を目指せるはずだ。先週のキーンランドCをサトノレーヴで制した堀宣行厩舎は2週連続の札幌重賞Vに挑む。
牡2歳
調教師:昆貢(栗東)
本舞台のデビュー戦は4馬身差の快勝。前半1000メートル通過タイム1分00秒6は、過去20年の札幌・芝1800メートルの新馬戦で最も速いペースだったが、早めに動いて差し切った。タフな流れを経験したのは心強いと言えるだろう。
8月11日のメイクデビュー札幌(芝1800メートル)は、先行した2頭がハイペースで飛ばす特殊な展開だったが、中団待機から早めに動いて前を捕らえ、4馬身差で快勝した。騎乗した横山和生騎手は「内容にもこだわり、結果もついてきてうれしいです。まだ余裕がありますし、良くなってもらいたいところはありますが、いい内容で勝てて良かったです」と、満足げに振り返った。JRA重賞4勝の母ミスパンテールも札幌のデビュー戦を勝ち、休み明けの2戦目で挑戦した2017年チューリップ賞では2着に好走した。本馬も初めての重賞でいきなり大仕事をやってのけるか、楽しみだ。
牝2歳
調教師:上村洋行(栗東)
本舞台のデビュー戦は、逃げて粘り押し切った。2017年以降の本レースで牝馬は3勝。2020年(勝ち馬ソダシ)と2022年(同ドゥーラ)は牝馬がワンツーを飾った。本馬も牡馬相手に重賞Vなるか、楽しみだ。
前走のメイクデビュー札幌(芝1800メートル)はハナに立ち、道中は終始マークされながらも直線で振り切って優勝。騎乗した横山武史騎手は「正直逃げるつもりはなかったのですが、自然とハナへ。4コーナーで外に逃避するなど、まだ子供っぽいところはあります。今日はセンスだけで勝てました」と課題も口にしていた。牝馬ながら初戦の馬体重が482キログラムと馬格に恵まれたタイプ。札幌2歳Sが芝1800メートル戦になった1997年以降で牝馬は4勝しているが、その全てが2013年以降に集中している。2022年ドゥーラ以来の牝馬による勝利を目指す。
牡2歳
調教師:千葉直人(美浦)
初戦は7番人気の伏兵ながら鋭く伸びてV。負かした2着、4着、5着馬が次走で勝ち上がったことからも、ハイレベルな一戦だったと言えるだろう。前走・東京組は過去10年の本レースで〔2・1・0・3〕と好相性だ。
6月22日のメイクデビュー東京(芝1800メートル)は、好位追走から直線で馬群の間に飛び込んで抜け出した。上がり3ハロンタイムは33秒5(推定)をマーク。見事勝利に導いた杉原誠人騎手は「いいポジションを取れましたし、抜け出す脚も速かったですね。いいものを持っています。あとはテンションが上がらなければ」と振り返った。前走・東京組は過去10年の本レースに6頭が出走し、2014年ブライトエンブレム、2021年ジオグリフがV。本馬も勝った2頭と同じ中9週のレース間隔となる。2歳重賞のタイトル奪取の可能性は十分にある。
(寺下 厚司)
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