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牝5歳
調教師:矢作芳人(栗東)
前走のオープン特別・韋駄天S(新潟・芝1000メートル)は、初めての芝レースでV。直線競馬への適性も示した。韋駄天Sの勝ち馬は過去10年で10頭が本レースに参戦して〔3・2・1・4〕と相性がいい。前走と同じ舞台で重賞初制覇を狙う。
3歳春のデビューからダート路線を歩み、その年に条件クラスを4勝してオープンクラス入り。昨年7月のオープン特別・安達太良S(福島・ダート1150メートル)は2番手から抜け出し、オープンクラス初勝利を飾った。12月のカペラSは2着に粘ったが、以降は苦戦続き。目先を替えて芝に初挑戦した前走のオープン特別・韋駄天Sはスッと好位につけると、しぶとく粘って押し切り、芝でも通用するスピードを証明した。17日の1週前追い切りでは栗東坂路で一番時計の4ハロン49秒1をマークしており、重賞初制覇に向けて万全の仕上げで臨む。
牡7歳
調教師:畠山吉宏(美浦)
昨年秋のスワンSで重賞初制覇。初めての1200メートル戦だった前走の函館スプリントSでは、59キログラムの斤量を背負って2着に好走した。過去の本レースで、前走・函館スプリントSで4着以内だった馬は〔4・1・1・4〕の好相性だ。
2歳時から重賞戦線で活躍するも勝利にはあと一歩届かず、3歳秋以降は3勝クラスで惜敗が続いた。5歳の秋に2勝目を挙げてオープンクラス入りを決めると、昨年はニューイヤーS(リステッド・中山・芝1600メートル)を逃げ切り、秋にはスワンSで重賞初制覇を飾った。今年はサウジアラビアへ遠征して、1351ターフスプリント(G2・芝1351メートル)で4着。帰国初戦だった前走の函館スプリントSでは2着に好走した。距離を縮めても堅実に走っており、今の充実ぶりなら初めての1000メートルにも対応できそうだ。
牡5歳
調教師:森秀行(栗東)
昨年はCBC賞と北九州記念を連勝し、サマースプリントシリーズを制覇。今年の北九州記念は出遅れて16着に敗れた。これまでの全6勝を逃げ切りで挙げており、自分の形に持ち込めるかが鍵になる。
現役屈指の快速ホース。昨年はCBC賞と北九州記念をともに逃げ切り、勢いに乗ってGⅠに初挑戦したスプリンターズSも逃げて4着に健闘。その後はアメリカ、香港、サウジアラビア、UAEと海外のレースを転戦した。帰国初戦だった前走の北九州記念は流れに乗れず16着。2番手に控えた昨年の函館スプリントSでも16着に敗れているだけに、理想は先手を奪う形だろう。本舞台は昨年の3勝クラス・駿風Sで逃げ切り勝ちを収めており、直線競馬の適性は証明済み。持ち前のスピードを生かした巻き返しに期待したい。
牝6歳
調教師:天間昭一(美浦)
本舞台の前走は14番人気ながら2着に好走。本レースは2022年が8着、2023年は12着に敗れているが、重賞でも先行して自慢のスピードが通用することは証明した。三度目の正直を狙う。
直線競馬に初挑戦した2021年の1勝クラス・稲光特別で勝利を挙げ、続くオープン特別・ルミエールオータムダッシュも格上挑戦ながら4着に健闘。2022年は条件戦を連勝してアイビスサマーダッシュに挑むも8着に敗れた。その後の直線競馬では、2022年のルミエールオータムダッシュ(リステッド)2着、前走のオープン特別・韋駄天S2着と活躍。ただ、新潟・芝1000メートルの持ち時計55秒1は重賞では少し物足りないだけに、時計のかかる決着が理想だろう。3度目の参戦となる本レース。今年は藤田菜七子騎手とのコンビ継続で重賞初Vを目指す。
牝6歳
調教師:鈴木慎太郎(美浦)
昨年の本レースでは1番人気に支持されたが、不完全燃焼の18着に敗れた。直線競馬は昨年の本レース以外の5戦で掲示板(5着以内)を確保しており、力を出し切れば巻き返せるはずだ。
新潟・芝1000メートル戦は〔0・2・1・3〕の成績で、3着以内に入った3戦はいずれもオープンクラスでの好走だった。2着2回は昨年のオープン特別・韋駄天S、ルミエールオータムダッシュ(リステッド)で、ともに格上挑戦。前者が1枠1番、後者は1枠2番から、メンバー中最速の推定上がり3ハロンタイムでゴール前強襲した。今年のオープンクラス・韋駄天Sも上がり3ハロンはメンバー中2位の32秒4(推定)をマークし、勝ち馬と0秒1差の3着まで浮上。舞台適性はメンバー屈指だろう。昨年の本レース(18着)以来1年ぶりの重賞挑戦で、反撃を期す。
牝6歳
調教師:和田正一郎(美浦)
昨年8月に、本舞台の3勝クラス・稲妻Sを54秒7の好時計で差し切りV。その2週間前に行われたアイビスサマーダッシュの勝ち時計より0秒2速かった。持ち時計から重賞でも通用可能だろう。
ダート戦で3勝を挙げ、昨年5月に3勝クラス・駿風S(新潟・芝1000メートル)で約1年8か月ぶりとなる芝のレースに参戦。前が残る流れのなかで3着に追い上げ、直線競馬への適性を示した。近3走は全て本舞台に出走。3走前の3勝クラス・稲妻Sは3枠5番から徐々に外に持ち出し、鮮やかに差し切った。当時の勝ち時計54秒7も優秀で、今回のメンバーでは2番目に速い持ち時計だ。今年初戦のオープン特別・韋駄天S(6着)は、約6か月半の休み明けで動き切れなかった印象。3走前に見せたパフォーマンスを発揮できれば、重賞でもチャンスはあるはずだ。
牝5歳
調教師:木原一良(栗東)
2022年CBC賞、2023年セントウルSの重賞2勝は、ともに開幕週の開催での逃げ切り。初めての1000メートル戦でも、持ち前のスピードは通用するはずだ。開幕週の新潟で一発を狙う。
格上挑戦だった2022年のCBC賞で重賞初制覇。48キログラムの軽ハンデを生かして先手を奪うと後続を寄せつけず、1分05秒8のJRAレコードで逃げ切った。その後は苦戦が続いたが、昨年秋のセントウルSで復活の逃げ切りV。単勝オッズは15頭立て14番人気の112.6倍だった。そこから4戦連続で2桁着順に敗れているが、気温の高い時季に好走しており夏場は得意。休み明けだった前走の北九州記念(18着)を一度使われた上積みも見込める。直線競馬は初めてだが、2021年のオールアットワンス以来となる本舞台初参戦Vに挑む。
牝4歳
調教師:音無秀孝(栗東)
3歳時の昨年にチューリップ賞、葵Sの重賞2勝をマーク。その後は低迷したが、前走の北九州記念で3着に入り、復調気配を見せた。2020年以降、本レースは牝馬が4連勝中。実力牝馬が久々の重賞制覇に挑む。
重賞初挑戦だった昨年のチューリップ賞を逃げ切りV。次走の桜花賞(13着)でもスピードを生かして逃げたが粘り切れず、以降はスプリント路線を歩んできた。葵Sはロケットスタートを決めて快勝。その後は年長馬相手の重賞でなかなか自分の形に持ち込めず、2桁着順が続いたが、前走の北九州記念は中団から直線で馬群をさばいて3着に浮上。道中で脚をためる今までとは異なるレース内容は、収穫の大きいものだった。1000メートル戦は初めてとなるが、元々は非凡なスピードの持ち主。距離短縮に対応できる可能性は十分だ。
(寺下 厚司)
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