今週の注目レース

鳴尾記念(GⅢ)

京都競馬場 2000メートル(芝)別定 3歳以上オープン

データ分析

阪神の名物重賞が今年は京都で開催

宝塚記念の前哨戦として行われている重賞。通常は阪神競馬場で行われるが、開催日程の変更により2021年と2022年は中京競馬場で行われ、今年は京都競馬場で行われる。過去10年のデータを探って、好走する馬のパターンを導いてみたい。

池江調教師が6勝

過去10年で池江泰寿調教師が驚異の6勝を挙げている。その他に勝っているのも、矢作芳人調教師、藤原英昭調教師、清水久詞調教師と、GⅠを何度も制している関西の名門厩舎ばかりだ。まずは関西のリーディング上位の調教師が管理している馬に注目しよう。〔表1〕

〔表1〕主な調教師別成績(過去10年)
調教師 成績 勝率 連対率 3着内率
池江泰寿 6-0-0-7 46.2% 46.2% 46.2%
矢作芳人 1-1-1-1 25.0% 50.0% 75.0%
藤原英昭 1-1-0-2 25.0% 50.0% 50.0%
清水久詞 1-0-0-1 50.0% 50.0% 50.0%
  • 注記:勝ち馬を出している現役調教師のみ掲載

重賞勝ちのある4歳馬が軸候補

過去10年の年齢別成績では、出走数はそう多くないのだが、4歳馬の3着内率が5割を超えている。その中でも重賞勝利経験のある4歳馬は〔1・3・2・2〕(3着内率75.0%)と、好走率はさらに高くなる。勝利数が多いのは5歳馬。6歳以上は好走率が低くなっている。〔表2〕

〔表2〕年齢別成績(過去10年)
年齢 成績 勝率 連対率 3着内率
3歳 0-0-0-1 0% 0% 0%
4歳 1-4-4-7 6.3% 31.3% 56.3%
5歳 5-3-1-21 16.7% 26.7% 30.0%
6歳 2-1-3-31 5.4% 8.1% 16.2%
7歳以上 2-2-2-31 5.4% 10.8% 16.2%

前走がGⅠだった馬が有力だが

過去10年の前走別成績では、前走でGⅠを使われていた馬の好走率が高い。特に前走が天皇賞(春)だった馬が3勝、ヴィクトリアマイルだった馬が2戦2連対と好成績。ただし、3着以内馬の数でみると、あらゆる格のレースから好走馬が出ている点は覚えておきたい。〔表3〕

〔表3〕前走別成績(過去10年)
前走 成績 勝率 連対率 3着内率
GⅠ 3-2-3-13 14.3% 23.8% 38.1%
GⅡ 3-2-2-18 12.0% 20.0% 28.0%
GⅢ 1-3-2-29 2.9% 11.4% 17.1%
オープン特別 2-2-3-28 5.7% 11.4% 20.0%
3勝クラス 1-0-0-2 33.3% 33.3% 33.3%
2勝クラス 0-0-0-1 0% 0% 0%
海外のレース 0-1-0-0 0% 100% 100%

前走GⅠ以外なら連対していた馬を重視

前走がGⅠなら大敗からの巻き返しもあるが、GⅠ以外に出走していた馬は2着以内に入っていると好走率が高くなる。近年は、2019年、2021年、2022年、2023年と前走で2着以内に入っていた馬が勝利している。一方、前走がGⅠ以外で3着以下に敗れていた馬の好走率は低くなっている。〔表4〕

(姫園 淀仁)

〔表4〕前走がGⅠ以外だった馬の前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
2着以内 4-1-3-12 20.0% 25.0% 40.0%
3着以下 3-6-4-66 3.8% 11.4% 16.5%

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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