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牡4歳
調教師:尾関知人(美浦)
昨年の菊花賞を3馬身1/2差の完勝で制しており、長距離レースでの実績はこのメンバーに入ってもトップクラスと言えるだろう。4歳でもGⅠタイトルをつかみ、この路線の中心的存在を目指す。
明け4歳初戦となった前走の金鯱賞は2着に敗れはしたが、休み明けであったことを思えば、今回に向けての前哨戦としてはいいレースだったと言えるはずだ。この中間は栗東トレーニング・センターに滞在して調整を進めており、17日の1週前追い切りではCWコースで6ハロン81秒6(ラスト1ハロン11秒2)の好タイムをマーク。戸崎圭太騎手を背に意欲的な併せ馬を行った。昨年は5連勝で菊花賞を制覇し、破竹の勢いを見せた。前走で連勝こそストップしたものの、キャリア的にもまだ伸びしろが見込めそうで、ここから再び上昇気流に乗っていきたいところだ。
牡6歳
調教師:岡田稲男(栗東)
一昨年の天皇賞(春)では、初めてのGⅠ挑戦ながら3着に好走。その後は思うような結果が出ない時期もあったが、この2年で力をつけ、実績も重ねた。連勝中の勢いを生かして、一昨年のリベンジを狙う。
前々走のダイヤモンドSは、トップハンデ58.5キログラムを背負いながらのV。一昨年の同レース勝利時からは4.5キログラムの斤量増だったが、ものともせずに勝利を飾った。前走の阪神大賞典では、2着馬に5馬身差をつける圧勝劇を披露。3番手からメンバー中最速の上がり3ハロン34秒8(推定)をマークした。17日の1週前追い切りでは、栗東CWコースで6ハロン80秒3(ラスト1ハロン11秒5)をマーク。手綱を取った菱田裕二騎手は「相変わらず余裕のある動きで、いい動きだったと思います」と好調ぶりをアピールした。GⅠ初制覇へ向け、準備は万端と言えそうだ。
牡5歳
調教師:吉岡辰弥(栗東)
長距離レースで実績を積み上げており、スタミナの豊富さはすでに証明済み。京都競馬場で2勝を挙げているように、条件も合っている。今回が初めてのGⅠ挑戦だが、大きなチャンスと言えそうだ。
前々走の日経新春杯は心房細動明けの一戦だったが、今回と同じ京都競馬場で1馬身差の快勝。メンバー中最速の上がり3ハロン35秒8(推定)をマークして、豪快に突き抜けた。転厩初戦となった前走の阪神大賞典は、初めての3000メートルでも力を見せて3着に好走。行きたがるそぶりを見せながらも距離に対応しており、幅の広がるレースになったと言えるだろう。今回はさらに200メートルの距離延長となるだけに、折り合い面は課題になるが、チャンスは十分にあるはずだ。20日には栗東CWコースで6ハロン86秒0(ラスト1ハロン11秒8)を計時。調整も順調に進んでいる。
牝5歳
調教師:国枝栄(美浦)
全姉サラキアは5歳秋のエリザベス女王杯で2着に入ると、続く有馬記念でも2着に好走。年齢を重ねながら、めきめきと力をつけた。成長力豊富な血筋だけに、本馬もまだ伸びしろがありそうだ。
デビュー3戦目で迎えた一昨年のローズSで2着に好走。昨年初戦の白富士S(リステッド・東京・芝2000メートル)を1馬身1/4差で制してオープンクラス初勝利を挙げた。続く目黒記念でも牡馬相手に3着に入り、メンバー中2位の上がり3ハロン33秒8(推定)をマーク。その後も間隔を空けながら強敵相手に経験を積み、初めての3000メートル超えのレースとなった前走のダイヤモンドSでも2着と、高い長距離適性を示した。豊富なスタミナは、今回のレースに向けても大きな武器となるだろう。昨年の勝ち馬ジャスティンパレスと同じディープインパクト産駒という点も注目材料となりそうだ。
牡4歳
調教師:堀宣行(美浦)
昨年のクラシック三冠全てに参戦。皐月賞、菊花賞は2着も、日本ダービーを優勝して世代の頂点に立った。前々走の有馬記念は、勝負どころでスムーズさを欠きながらも6着。能力はここに入っても上位のものがある。
4歳初戦となった前走の大阪杯では1番人気に支持されたが、11着とキャリアで初めての2桁着順となった。好位で流れに乗って直線を向いたものの、伸び脚を見せることはできなかった。それでも、勝ち馬から0秒7差と着順ほどは負けてはおらず、今回はダービー馬の巻き返しが期待される。18日には美浦Wコースで6ハロン82秒8(ラスト1ハロン11秒0)を馬なりでマーク。一杯に追われるゴンバデカーブースと併入し、さすがの動きを見せた。昨年は皐月賞2着から日本ダービーの1着につなげたように、レースを使っての上積みがあるタイプ。その再現があるかもしれない。
せん6歳
調教師:堀宣行(美浦)
デビュー以来一度も掲示板(5着以内)を外していない堅実さは、この馬の武器のひとつだろう。相手を問わずに走れる強みがあり、今回が初めてのGⅠ挑戦とはなるが、しっかりと持っている実力を発揮できるはずだ。
3走前の3勝クラス・六社S(東京・芝2400メートル)をクビ差で制し、5歳秋にしてオープンクラス入りを決めた。前々走のアルゼンチン共和国杯では、初めての重賞挑戦ながら3着(同着)。勝ち馬ゼッフィーロから0秒2差の僅差で走っており、重賞で通用するだけの能力をいきなりから証明した。前走のアメリカジョッキークラブCでは、先に抜け出したボッケリーニをゴール前で一気にかわし、重賞初制覇を達成。鋭い伸び脚は地力強化を感じさせるものだった。今回はさらに距離が延びるが、多くのステイヤーを出したハーツクライ産駒だけに、新たな一面が期待できるかもしれない。
牡5歳
調教師:高木登(美浦)
半姉ディヴァインラヴ(父エピファネイア)は、3歳夏に力をつけ、牝馬ながら菊花賞で3着に好走した。本馬も血統譲りの豊富なスタミナを武器に、長距離レースで結果を残している。初のGⅠで試金石の一戦になりそうだ。
4走前の3勝クラス・古都S(京都・芝3000メートル)で1馬身差の快勝劇を披露すると、続くステイヤーズSでも4着。今年に入ってもダイヤモンドS3着、阪神大賞典2着と、3000メートル以上の距離のレースで重賞の強敵を相手に好走を続けている。初勝利にこそ時間がかかったものの、着実に力を蓄え、GⅠの舞台にたどり着いた。17日には、美浦Wコースで6ハロン82秒4(ラスト1ハロン11秒4)を一杯に追われてマーク。2週連続で併せ馬を消化するなど、しっかりと負荷をかけた調整が進められている。近走では関西圏のレースも経験。輸送の不安が少ない点も強調材料と言えそうだ。
牡4歳
調教師:中竹和也(栗東)
芝1800メートルのレースでのデビューだったが、のちに距離を延ばして成績が安定。重賞勝ちこそないが、GⅡで2度の2着と好走を見せている。先行力としぶとさがあり、安定したレースぶりも魅力のひとつだろう。
3走前の菊花賞では、スタートで行き脚がつかない場面もあったが、2周目の向正面で後方から一気にポジションを押し上げ、長く脚を使って5着を確保した。前々走の日経新春杯では2着に好走したものの、前走の阪神大賞典は6着。稍重馬場とはいえ、開催後半のタフな馬場コンディションが合わなかったようだ。今回は、開幕2週目の良好な馬場コンディションでレースができそう。厩舎スタッフも「スタートはだいぶ上手になっています。仕上がりはいいですよ」と、状態面に自信を見せていた。走りっぷりのいい京都コースで、今回は能力を発揮できるだろう。
(山口 大輝)
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