開催時期の変遷を経て、2017年からは大阪杯の前哨戦として3月の中京で行われている金鯱賞。今回は現在の開催時期となった2017年以降の7年間の結果からデータを抽出してみた。
過去7年では1番人気が全て馬券に絡み3着内率は100%となっている。出走頭数が落ち着きやすいことも1番人気の強さを後押ししているようだ。また、2021年のギベオンを除き、単勝配当は360円以下だった。上位人気馬が強い重賞だと覚えておこう。〔表1〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 5-1-1-0 | 71.4% | 85.7% | 100% |
2番人気 | 1-1-1-4 | 14.3% | 28.6% | 42.9% |
3番人気 | 0-1-0-6 | 0% | 14.3% | 14.3% |
4番人気以下 | 1-4-5-54 | 1.6% | 7.8% | 15.6% |
過去7年で好走率が高いのは4歳馬。20頭が出走して8頭が3着以内に入っている。4歳馬の中でも3歳時にクラシックに出走していた馬が〔3・2・0・7〕という成績を残しているので注目したい。また、5歳馬で馬券に絡んだ8頭には、1800メートルから2200メートルの重賞で3着以内の実績があった。〔表2〕
年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
4歳 | 4-3-1-12 | 20.0% | 35.0% | 40.0% |
5歳 | 2-3-3-20 | 7.1% | 17.9% | 28.6% |
6歳 | 1-0-3-17 | 4.8% | 4.8% | 19.0% |
7歳以上 | 0-1-0-15 | 0% | 6.3% | 6.3% |
過去7年では前走で5着以内に入っていた馬の好走率が高い。前走で6着以下に敗れていた馬からも6頭が馬券に絡んでいるが、そのうち5頭はそのレースが国内外のGⅠだった。つまり取捨の目安は、前走5着以内。ただし、前走がGⅠだった場合は6着以下でもOKということになる。〔表3〕
前走の着順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
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5着以内 | 6-5-4-30 | 13.3% | 24.4% | 33.3% |
6着以下 | 1-2-3-34 | 2.5% | 7.5% | 15.0% |
過去7年の優勝馬のうち6頭に連勝経験があった。唯一その経験がなかったスワーヴリチャードにしても、デビューから4戦連続連対で、うち2戦は重賞でのものだった。過去に連勝経験のある馬、もしくは重賞を含む連続連対を経験している馬から1着候補を選びたい。〔表4〕
(姫園 淀仁)
注記:表は横にスクロールすることができます。
年度 | 優勝馬 | 主な連勝実績 |
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2017年 | ヤマカツエース | 3歳秋から4歳春に重賞2連勝 |
2018年 | スワーヴリチャード | なし(デビューから4戦連続連対、うち重賞1勝) |
2019年 | ダノンプレミアム | デビューから4連勝、うち重賞3勝 |
2020年 | サートゥルナーリア | デビューから4連勝、うち重賞2勝 |
2021年 | ギベオン | デビューから2連勝かつ4戦連続連対 |
2022年 | ジャックドール | 3歳秋から4歳春に4連勝 |
2023年 | プログノーシス | 3歳夏から4歳春に3連勝 |
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