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牝3歳
調教師:加藤士津八(美浦)
昨年の京王杯2歳Sを勝ち、前走のGⅠでも3着。阪神ジュベナイルフィリーズで掲示板(5着以内)に入った馬は、過去10年の本レースで〔1・5・1・1〕と結果を出しており、本馬も好勝負必至だろう。
昨年6月にデビュー2戦目で勝ち上がり、続く2歳オープン特別・ダリア賞(新潟・芝1400メートル)も危なげなく差し切った。秋初戦だった京王杯2歳Sは、1分20秒6の2歳コースレコードでV。牡馬相手に重賞初制覇を飾った。前走の阪神ジュベナイルフィリーズは、直線で勝ち馬と馬体を併せて伸び、0秒2差の3着。騎乗した横山武史騎手は「最後の1ハロンで止まりましたけど、GⅠレベルでもやれました。今後が楽しみです」と期待を寄せた。美浦所属馬ながら、この中間は栗東トレーニング・センターに滞在して調整。万全の態勢で3歳初戦を迎える。
牝3歳
調教師:庄野靖志(栗東)
近2走の重賞(3着、5着)は差し、逃げの異なる脚質で好走しており、自在性が光る。庄野靖志厩舎は先週のチューリップ賞をスウィープフィートで勝利。2週連続で桜花賞トライアル制覇なるか、注目だ。
昨年7月の未勝利(新潟・芝1400メートル)を2番手から抜け出して初勝利を挙げると、続くオープン特別・フェニックス賞(小倉・芝1200メートル)は、単勝オッズ1.1倍の断然人気に応えて3馬身差の快勝。重賞初挑戦だったファンタジーSは直線で追い上げ、勝ち馬カルチャーデイと0秒1差の3着に浮上した。前走の阪神ジュベナイルフィリーズでは積極的に逃げ、直線もしぶとく粘って5着。操作性の良さを生かしたレース運びだった。実績からも200メートルの距離短縮は歓迎。管理する庄野靖志調教師は、2019年に同着Vを飾ったプールヴィル以来の本レース制覇を目指す。
牝3歳
調教師:四位洋文(栗東)
2走前には今回と同じ芝1400メートルの牝馬重賞・ファンタジーSを制した。過去10年のフィリーズレビューで、ファンタジーS勝ち馬は〔1・0・1・1〕の成績。2014年ベルカント以来となる勝利を目指す。
昨年夏の開催最終週に行われたメイクデビュー小倉(芝1200メートル)は、センス光る立ち回りで初陣Vを飾った。続くファンタジーSは15番人気ながら、好位から抜け出して快勝。さらに距離を延ばした前走の阪神ジュベナイルフィリーズでは、先行するも粘り切れず16着に敗れた。デビューから3戦連続で手綱を取る酒井学騎手は「この3走の中ではスタートを出てくれました。走りに芯が入ってきているし、苦しくなっても真っすぐ走れていました」と、前走の走りに成長を感じ取っていた。結果の出ている1400メートル戦に戻るここで、重賞2勝目を狙う。
牝3歳
調教師:矢作芳人(栗東)
これまで1200メートルから1400メートル戦は〔2・1・0・0〕と全て連対。2走前のファンタジーSも小差の2着に好走した。前走から200メートルの距離短縮は歓迎材料。今年初戦での重賞初制覇に挑む。
昨年7月のメイクデビュー函館(芝1200メートル)は武豊騎手とコンビを組み、2番手から抜け出してV。3戦目のオープン特別・すずらん賞(札幌・芝1200メートル)は中団待機策から鮮やかに差し切り、自在性のある走りを示した。重賞初挑戦だったファンタジーS(2着)は、メンバー中2位タイとなる上がり3ハロン33秒9、前走の阪神ジュベナイルフィリーズ(8着)も同3位の34秒0(ともに推定)をマークした。近2走の重賞で世代トップレベルの末脚を証明しただけに、瞬発力勝負になれば重賞初Vのチャンスがあるはずだ。
牝3歳
調教師:高橋亮(栗東)
デビュー2戦目から芝1400メートル戦に出走して以降は〔2・1・1・0〕の成績。母は2011年フローラSを勝ち、オークスの優先出走権を手にした。娘の本馬もトライアル重賞で本番の優先出走権を狙う。
初勝利はデビュー3戦目だった本舞台の未勝利。続く1勝クラス・りんどう賞(京都・芝1400メートル)では、勝ち馬とタイム差なしの3着に好走した。前走の1勝クラス・つわぶき賞(中京・芝1400メートル)は中団から鮮やかに差し切り、1分20秒9の好時計で2馬身1/2差の快勝だった。今回は未勝利Vに導いた菱田裕二騎手とのコンビが復活。中間の追い切りに騎乗した同騎手は「以前より精神的にゆとりを感じます。1400メートルの距離はちょうどいいですし、重賞でもチャンスはありそうです」と意気込みを語っている。
牝3歳
調教師:中村直也(栗東)
デビューから6戦連続で芝1400メートル戦に出走し、2勝をマーク。本舞台で行われた2走前の1勝クラス・万両賞を1分20秒7の好時計で制した。1番人気だった前走は4着に敗れたが、速い時計での決着になれば反撃可能だろう。
昨年8月のデビューから3戦連続2着に惜敗し、11月の未勝利(京都・芝1400メートル)で待望の初勝利。続く1勝クラス・万両賞では、1分20秒7の好時計をマークして連勝を飾った。2020年以降、阪神・芝1400メートルの2歳戦で1分20秒台の勝ち時計をマークしたのは5頭目。2020年ファンタジーSを1分20秒1で制したメイケイエールは重賞Vを積み重ね、未勝利戦を勝ち上がったグレナディアガーズ(2020年、1分20秒4)とママコチャ(2021年、1分20秒9)はその後にGⅠ馬まで出世した。本馬も飛躍する可能性を秘めている。
牝3歳
調教師:大和田成(美浦)
東京で2勝を挙げている馬で、関西圏への遠征は初めてとなる。過去10年の本レースで美浦所属馬は〔0・0・1・31〕と苦戦傾向。長距離輸送を克服し、2012年アイムユアーズ以来の関東馬Vを目指す。
昨年9月のデビューから4戦連続で芝のマイル戦に出走。2戦目で勝ち上がり、好メンバーがそろった1勝クラス・赤松賞(東京・芝1600メートル)では、中団から鋭く伸びて3着に好走した。今年初戦の1勝クラス・菜の花賞(中山・芝1600メートル)は6着に敗れたが、初めての1400メートル戦だった前走の1勝クラス・春菜賞(東京)では、好位追走から楽々と抜け出して2勝目を挙げた。半兄オメガキャプテン(父ヴィクトワールピサ)が芝1400メートルで3勝を挙げており、血統的に距離適性の不安は少ないだろう。初めての重賞でもチャンスはありそうだ。
牝3歳
調教師:藤岡健一(栗東)
デビューから全て芝1200メートル戦に出走し、2勝を挙げている。過去10年の本レースで、前走から距離延長で挑んだ馬は〔0・0・2・34〕の成績。200メートルの距離延長に対応できるかが鍵になりそうだ。
デビュー3戦目だった未勝利(阪神・芝1200メートル)を勝ち上がり、続くオープン特別・福島2歳S(福島・芝1200メートル)では中団から鮮やかに差し切って連勝を決めた。ここまでの5戦は全て芝1200メートル戦だが、管理する藤岡健一調教師は「レースの形が良くなり、終いも脚を使えるようになっています。1400メートルの距離は一番合っていると思います」と、今回の距離延長を歓迎する。父Too Darn Hotは、2019年サセックスS(イギリス)など1400メートルから1600メートルのヨーロッパG1を3勝しており、血統的にも距離に対応できる下地はある。
(寺下 厚司)
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