JRAのダート重賞優勝馬が中心

ダートの頂上決戦とあって、過去10年の3着以内馬延べ30頭中26頭がJRAのダート重賞優勝馬だった。特に東京のダート重賞を勝っていた馬の活躍が目立ち、該当馬は〔8・6・6・35〕で3着内率は36.4%をマーク。さらに、その中でも当レースで単勝2番人気以内に支持されていた馬は〔7・3・2・3〕と半数近くが優勝し、3着内率は80.0%となっている。〔表1〕

500キログラム以上の大型馬が活躍

過去10年の馬体重別成績を調べると、3着以内馬延べ30頭中22頭は500キログラム以上だった。単勝16番人気で連対した2014年のコパノリッキーは530キログラム、2020年のケイティブレイブも524キログラムだった。この2頭を含め、6番人気以下で3着以内に入った7頭中6頭が500キログラム以上だった。〔表2〕

5歳以下の上位人気馬は信頼度高め

過去10年の年齢別成績を見ていくと、4歳馬と5歳馬がそれぞれ4勝を挙げている。5歳以下の馬が単勝2番人気以内に支持された場合〔7・3・1・1〕で3着内率は90%を超える。なお、7歳以上の馬は1着なしと分が悪いが、2020年2着のケイティブレイブは7歳、2021年は8番人気以下の8歳馬が2着と3着に入っている。近年は7歳以上の下位人気馬が波乱を演出していることは覚えておきたい。〔表3〕

ミスタープロスペクター系種牡馬の産駒に注目

近年はミスタープロスペクター系種牡馬の産駒が強く、2018年以降の6年で5勝を挙げている。そのうち、2020年優勝のモズアスコット、2021年・2022年と連覇したカフェファラオ、2023年の勝ち馬レモンポップはいずれもアメリカ生まれの外国産馬だった。なお、サンデーサイレンス系種牡馬の産駒も過去10年で3勝を挙げているものの、2018年以降は〔0・3・1・27〕と勝つまでには至っていない。〔表4〕

優勝馬の前走に特徴あり

過去10年の優勝馬延べ10頭を見ると、根岸Sを勝っての参戦だった馬が最も多く4頭、東海Sを勝って臨んだ馬が2頭と、前哨戦の勝ち馬が連勝を飾ったケースが多い。また、残る4頭のうち3頭はチャンピオンズC6着以下からの巻き返しだった。2015年以降の優勝馬はこの3パターンに限られているので、前走とその着順から優勝候補を絞り込むこともできそうだ。〔表5〕

（高那実　マヤ）