写真をクリックすると、詳細がご覧いただけます。また、詳細の馬名をクリックすると、競走馬情報がご覧いただけます。
牡2歳
調教師:堀宣行(美浦)
好メンバーがそろった前走のサウジアラビアロイヤルCを制し、クラシック候補に名乗りを挙げた。今回は初めての2000メートル戦だが、父はアメリカの芝1800メートルから2400メートルのG1で5勝をマーク。操縦性も高く、距離延長はプラスに働きそうだ。
6月10日のメイクデビュー東京(芝1600メートル)は、ポンと好スタートを決め、そのまま先手を奪取。マイペースの逃げに持ち込み、直線は追いすがる後続勢を力強く振り切って快勝した。夏場を休養に充て、2戦目となった前走のサウジアラビアロイヤルCは、スッと控えて最後方を追走。直線の入り口で外へ持ち出すと、メンバー中最速となる上がり3ハロン33秒5(推定)の末脚で豪快に突き抜け、ボンドガール以下を2馬身引き離して重賞タイトルを獲得した。異なる戦法で無傷の2連勝とレースセンスに優れており、コース替わりと400メートルの距離延長にはすんなり対応できそうだ。
12月28日(木曜)13時38分
出走取消
牡2歳
調教師:矢作芳人(栗東)
全兄ソットサスは凱旋門賞などフランスのG1を3勝、半姉シスターチャーリー(父Myboycharlie)はアメリカの芝G1を7勝という世界的な良血馬だ。本馬は無傷の2連勝で京都2歳Sを制しており、先々まで目が離せない。
11月4日のメイクデビュー東京(芝1800メートル)は、抜群のスタートを決め、一歩引いて好位3番手のインを追走。スローペースで瞬発力勝負になったが、直線で狭いスペースを突くと、一気に突き抜けて3馬身差で快勝した。中2週の臨戦となった前走の京都2歳Sは、パドックでうるさく、スタートもアオリ気味。レース序盤は後方を進み、折り合いに専念した。3から4コーナーで馬群の中を通って徐々に押し上げ、直線は一完歩ごとに差を詰めると、最後は測ったように差し切って重賞制覇を達成した。気性面の幼さがあり、2か月弱の間で3戦目となる今回は、当日の気配が鍵になりそうだ。
牡2歳
調教師:高野友和(栗東)
ハーツクライ産駒の父スワーヴリチャードは本年度期待の新種牡馬で、早くも重賞馬(コラソンビート・京王杯2歳S)を送り出している。2戦2勝の本馬も高い素質を秘めており、父の評価を一段と高めるためにもGⅠタイトル獲得を目指す。
6月24日のメイクデビュー東京(芝1800メートル)はスタート、二の脚ともに速く、先手を主張。後続を引きつけてスローペースに持ち込むと、ラスト3ハロンを33秒8でまとめて鮮やかに逃げ切った。7頭立てだった前走のオープン特別・野路菊S(阪神・芝1800メートル)は、中団で折り合いに専念。4コーナー付近からジワッと動き出すと、直線は力でねじ伏せるようにメイショウゴーフルを競り落とし、1分46秒0の好タイムで無傷の2連勝を飾っている。操縦性の高さからコース替わりは問題なく、今後を占う意味でも注目の一戦になる。
牝2歳
調教師:木村哲也(美浦)
曽祖母はウインドインハーヘアで、ディープインパクトと同じ牝系の出身。半兄ドゥラドーレス(父ドゥラメンテ)は菊花賞で4着に入った現オープン馬だ。本馬はまだ1勝クラスだが、GⅠでも潜在能力の高さは引けを取らない。
7月9日のメイクデビュー函館(芝1800メートル)はスタートで後手を踏み、中団の6番手を追走。スローペースの瞬発力勝負だったが、メンバー中最速となる上がり3ハロン34秒3(推定)の末脚を繰り出し、逃げ込みを図るセットアップ(のちに札幌2歳S優勝)を一気にかわして1馬身1/2差で快勝した。前走のアイビーS(リステッド・東京・芝1800メートル)は、超スローペースで前を捕らえ切れなかったが、メンバー中最速タイの末脚で勝ち馬から0秒2差の3着に入り、能力の片りんは示した。2か月ほど間隔は空いたが、調教の動きが一段と良くなっており、これまで以上のパフォーマンスを発揮できそうだ。
牡2歳
調教師:高野友和(栗東)
母フリアアステカがアルゼンチンのG1ウイナーという良血馬で、2022年セレクトセールにおいて1億340万円(消費税込み)で取引された。好メンバーがそろった前走の東京スポーツ杯2歳Sで4着に入り、素質の高さは証明済みだ。
9月24日のメイクデビュー阪神(芝2000メートル)はスタートで出遅れたが、徐々に挽回して中団後ろで折り合いに専念。外を回る正攻法のレース運びから、4コーナーで先頭へ並びかけると、直線では力強く抜け出して2馬身1/2差で勝利した。3番人気に支持された前走の東京スポーツ杯2歳Sは、スタートで後手を踏み最後方を追走。馬群が縦長になり、上位馬とは位置取りの差も出たが、メンバー中最速となる上がり3ハロン33秒9(推定)の末脚で懸命に脚を伸ばして4着に入った。まだ粗削りだが、それだけ成長の余地を残しており、GⅠでも上位争いが期待できそうだ。
牡2歳
調教師:庄野靖志(栗東)
デビュー2戦目から2連勝中。レースを使うごとにパフォーマンスを上げており、前走では10キログラム増と馬体もひと回り成長している。重賞初挑戦がGⅠとなるが、このメンバーに入っても遜色のない競馬が可能だろう。
デビュー戦は3着に敗れたが、続く未勝利(札幌・芝2000メートル)は好スタートを決めてハナを奪取。メンバー最速タイの上がりでまとめ、後続を寄せつけずに2馬身差で快勝した。前走の1勝クラス・黄菊賞(京都・芝2000メートル)は、平均ペースを2番手で追走。直線では逃げたミラキュラスドラマ(3着)をラスト100メートルで競り落とすと、最後はウールデュボヌールの追い上げを振り切って2勝目をマークした。レースを使うごとにパフォーマンスを上げ、前走は10キログラム増と馬体もひと回り成長しており、GⅠでも遜色のない競馬が可能だろう。
牡2歳
調教師:宗像義忠(美浦)
1200メートルでデビュー勝ちを飾ると、一戦ごとに距離を400メートルずつ延ばし、前走のオープン特別・芙蓉S(中山・芝2000メートル)で2勝目をマーク。今回は約3か月の休み明けだが、本レースに照準を合わせて仕上げに抜かりはない。
デビュー2戦目となった2走前の新潟2歳Sは、後方に控えて折り合いに専念。スローペースで上位馬とは位置取りの差も出たが、直線はしぶとく脚を伸ばして、アスコリピチェーノ(次走で阪神ジュベナイルフィリーズ優勝)の5着に健闘した。前走のオープン特別・芙蓉S(中山・芝2000メートル)は、ペースの緩んだ2コーナーで掛かり気味になったが、すぐに収まりがついて好位を追走。外を回る正攻法のレース運びから、直線で力強く抜け出して2馬身差をつけて快勝した。今回はGⅠでメンバーは一気に強くなるが、1200から2000メートルまですんなり対応してきたレースセンスの高さがセールスポイントだ。
牡2歳
調教師:古賀慎明(美浦)
父サトノダイヤモンドは3歳時に菊花賞、有馬記念を制してJRA賞最優秀3歳牡馬を受賞した一流馬。本馬は父譲りの決め手を発揮してメイクデビュー東京(芝1800メートル)を快勝した。キャリア1戦でのGⅠ挑戦だが、侮れない存在だ。
10月7日のメイクデビュー東京(芝1800メートル)は、スタートで後手を踏み後方を追走。スローペースでラスト3ハロンのレースラップが11秒8、11秒3、11秒0という瞬発力勝負になったが、直線半ばまで追い出しを待つ余裕があり、鞍上のステッキに素早く反応して鮮やかな差し切り勝ちを収めた。手綱を取ったC.ルメール騎手は「真面目ですね。最後はすごく伸びてくれました。サトノダイヤモンドに似て、ストライドが大きいです。距離が延びても問題ないでしょう」と称賛を送った。今回は一気の相手強化に加えて条件替わりと課題は少なくないが、あっさり勝っても不思議はない。
(京増 真臣)
ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。