海外競馬発売
12月8日(金曜)時点
文:秋山 響(TPC)
国旗は「調教国」、英語表記右の国コードは「生産国」
GOLDEN SIXTY(AUS)
せん8歳 K.ルイ厩舎
通算29戦25勝
CALIFORNIA SPANGLE(IRE)
せん5歳 A.クルーズ厩舎
通算20戦11勝
年月日 | 開催国・競馬場 | 距離 | レース名 | 着順 | レース映像 |
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2023年11月19日 |
シャティン
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芝1,600メートル | 香港ジョッキークラブマイル(G2) | 4着 | PLAY |
2023年10月15日 |
シャティン
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芝1,600メートル | シャティントロフィー(G2) | 1着 | PLAY |
2023年4月30日 |
シャティン
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芝1,600メートル | チャンピオンズマイル(G1) | 3着 | PLAY |
2023年4月9日 |
シャティン
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芝1,600メートル | チェアマンズトロフィー(G2) | 1着 | |
2023年3月19日 |
シャティン
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芝1,400メートル | クイーンズシルバージュビリーC(G1) | 2着 |
2022年2月に4歳クラシックシリーズの2戦目にあたる香港クラシックC(リステッド・芝1800メートル)を逃げ切ってビッグレース初制覇。翌2022-2023年シーズンは昨年12月の香港マイル(G1・芝1600メートル)でゴールデンシックスティにクビ差をつけて逃げ切り、G1初制覇を果たしました。そこからは今年1月の香スチュワーズC(G1)でゴールデンシックスティの3着、3月のクイーンズシルバージュビリーC(G1)でラッキースワイネスの2着の後、4月上旬のチェアマンズトロフィー(G2・芝1600メートル)を2番手からの競馬で制しましたが、続く同月下旬のチャンピオンズマイル(G1)は逃げてゴールデンシックスティの3着でした。今季は初戦となった10月のシャティントロフィー(G2・芝1600メートル)を135ポンドのトップハンデで逃げ切り勝ち。しかし続いて他馬より5ポンド重い斤量を背負った前走11月の香港ジョッキークラブマイル(G2)は逃げてビューティーエターナルに敗れ、4着に終わりました。
NAMUR(JPN)
牝4歳 高野 友和厩舎
通算13戦5勝
2022年3月のチューリップ賞(GⅡ・芝1600メートル)で重賞初制覇。桜花賞(GⅠ)は10着でしたが、オークス(GⅠ)で3着に入ると、秋には秋華賞(GⅠ)で2着に好走。続くエリザベス女王杯(GⅠ)では何度かぶつけられる場面がありながらも5着に入りました。今年はマイル路線にターゲットを絞り、いきなり牡馬相手の東京新聞杯(GⅢ)で2着に健闘。その後、ヴィクトリアマイル(GⅠ)は向正面で不利あって7着、安田記念(GⅠ)も直線で不利があって16着と不完全燃焼に終わりましたが、秋初戦となった富士S(GⅡ・芝1600メートル)を中団やや後方追走から直線で鋭く伸びて制すと、続く前走11月のマイルチャンピオンシップ(GⅠ)でも後方からの追い込みを決めて優勝。GⅠタイトルを手にしました。
SERIFOS(JPN)
牡4歳 中内田 充正厩舎
通算11戦5勝
2歳時(2021年)からデイリー杯2歳S(GⅡ・芝1600メートル)や新潟2歳S(GⅢ・芝1600メートル)を制し、朝日杯フューチュリティS(GⅠ)でドウデュースの2着に入るなどトップレベルで活躍。昨年は富士S(GⅡ・芝1600メートル)とマイルチャンピオンシップ(GⅠ・芝1600メートル)をともに差し切って優勝し、JRA賞最優秀短距離馬に選ばれました。今年は3月のドバイターフ(G1・UAE)で始動して5着の後、6月の安田記念(GⅠ)は先行して直線でもよく伸びましたがソングラインの1馬身1/4差2着。その後、休養を挟んで迎えた前走11月のマイルチャンピオンシップ(GⅠ)は道中4、5番手追走から直線で伸び切れず、勝ったナミュールから0秒4差の8着に終わっています。
SOUL RUSH(JPN)
牡5歳 池江 泰寿厩舎
通算17戦6勝
マイル路線に転向した3歳(2021年)12月に2勝目を挙げるとそこから4連勝で翌年4月のマイラーズC(GⅡ・芝1600メートル)に優勝。重賞初制覇を果たしました。その後この年は直線で進路を失った安田記念(GⅠ)で13着に終わると、秋は富士S(GⅡ)とマイルチャンピオンシップ(GⅠ)でともにセリフォスの2着、4着でした。今年に入ってからもマイラーズC(GⅡ)が3着、安田記念(GⅠ)も9着と勝ち星から遠ざかっていましたが、秋初戦となった京成杯オータムH(GⅢ・芝1600メートル)では59キログラムのトップハンデを背負いながら4番手追走から直線で力強く抜け出して優勝。続いて向かった前走11月のマイルチャンピオンシップ(GⅠ)は中団から鋭く伸びると、直線で一旦は先頭に立つ場面を作って勝ったナミュールからクビ差の2着に入りました。
DANON THE KID(JPN)
牡5歳 安田 隆行厩舎
通算18戦3勝
2歳時(2020年)はデビューからホープフルS(GⅠ・芝2000メートル)まで3連勝。JRA賞最優秀2歳牡馬に輝きました。その後は勝ち星を挙げられずにいますが、マイルチャンピオンシップ(GⅠ)では一昨年3着、昨年2着と2年続けて3着以内に入ったほか、初の海外遠征となった昨年12月の香港カップ(G1・香港)でもロマンチックウォリアーの4馬身半差2着に好走しました。今年は2月の中山記念(GⅡ)11着の後、4月の大阪杯(GⅠ)では勝ったジャックドールからタイム差なしの3着。そこからは2度目の香港遠征となったクイーンエリザベスⅡ世C(G1)がロマンチックウォリアーから約5馬身差の5着、帰国初戦の宝塚記念(GⅠ)は折り合いを欠いたところがあって13着でしたが、そこからの休み明けとなった前走11月のマイルチャンピオンシップ(GⅠ)では後方から鋭く追い込んでナミュールから0秒3差の5着と健在ぶりを示しています。
DIVINA(JPN)
牝5歳 友道 康夫厩舎
通算18戦5勝
3歳(2021年)5月のデビュー戦(芝2000メートル)で優勝。昨年3月には豊橋S(芝1600メートル)に勝って3勝クラスを突破し、同年のヴィクトリアマイル(GⅠ)にも出走しました(11着)。今年は始動戦となった1月の睦月S(4着)から4戦目となった5月のヴィクトリアマイルで15番人気(単勝224.9倍)の低評価を覆して4着に健闘。そこからは中京記念(GⅢ)で追い込み2着、関屋記念(GⅢ)は先行して2着と重賞で続けて好走した後、10月の府中牝馬S(GⅡ・芝1800メートル)では単騎逃げの形に持ち込んで重賞初制覇を果たしましたが、400メートルの距離延長となった前走11月のエリザベス女王杯(GⅠ)は後方から伸び切れず7着に終わりました。
BEAUTY ETERNAL(AUS)
せん5歳 J.サイズ厩舎
通算12戦8勝
3連勝で挑んだ昨年3月の香港ダービー(リステッド)はヴォイッジバブルのアタマ差3着。その後6月上旬のライオンロックトロフィー(G3・芝1600メートル)で中団から差して重賞初制覇を果たすと、続く同月下旬の香プレミアC(G3・芝1400メートル)も差し切り勝ち。重賞連勝でシーズンを終えました。今季は10月のシャティントロフィー(G2)で始動。ここは直線でもうひと伸びを欠いて、カリフォルニアスパングルから1馬身差の3着でしたが、続く前走11月の香港ジョッキークラブマイル(G2・芝1600メートル)では直線で力強く抜け出すと、最後はビューティージョイの追い上げを短アタマ差しりぞけて優勝。3つ目の重賞制覇を果たしています。
当コーナーの情報は、登録情報を基に制作されております。競走データは公式データと照合し、それ以外の表記は主に現地報道を参考に制作しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。
解説
史上初めて3シーズン(2020-2021年から2022-2023年)続けて香港年度代表馬に選出。2019年9月から2021年12月の香港マイル(G1・芝1600メートル)までは5つのG1を含む16連勝を記録しました。連勝ストップ後も強さを見せ、2021-2022年シーズンはチャンピオンズマイル(G1・芝1600メートル)でカリフォルニアスパングルに2馬身差をつけて優勝しシーズンを終了。翌シーズンは香港ジョッキークラブマイル(G2・芝1600メートル)を勝って向かった12月の香港マイル(G1)こそ差し脚及ばずカリフォルニアスパングルのクビ差2着でしたが、そこからはともにロマンチックウォリアーを2着に下した今年1月の香スチュワーズC(G1・芝1600メートル)と2月の香港ゴールドC(G1・芝2000メートル)、そして2着ビューティージョイに1馬身半差をつけて史上初の3連覇を決めた4月のチャンピオンズマイルとG1・3連勝をマーク。ここはそれ以来約7か月半ぶりのレースとなります。