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斜対歩および側対歩という歩法で行われていた競走の種類。4本の肢のうちどれかが地面についてないと失格となる。この点においては騎乗速歩と同じだが、騎乗速歩は人が馬に乗るのに対し、繋駕速歩は馬に乗らず繋駕車(車輪のついた駕籠)に乗って行われる。古代ローマで戦争に使われていた戦車にスタイルは似ている。中央競馬では1968年に廃止された。かつての競馬倶楽部「鳴尾速歩競馬会」は、この繋駕速歩を専門に行っていた。
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サラブレッド、アラブ、アングロアラブ(アア)など軽快で競走または乗用に適するもの。1974年6月1日の軽種馬の品種の改訂でサラブレッド、アラブ、アングロアラブ(アア)、サラブレッド系種、アラブ系種の5種となり、それまでの準サラという品種はなくなった。
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パドックでもまれに見受けられる歩様で、鶏の歩く様に似ているところからこの名がある。後肢が地面を離れる時に急激に肢を上げる歩様が特徴的である。通常、常歩(なみあし)(歩いている状態)でのみ現われる。駈歩(かけあし)(キャンター)、襲歩(しゅうほ)(ギャロップ)では消失するので、レースに対する支障はない。
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1862年(文久2年)、横浜の居留地で行なわれた競馬が日本近代競馬の幕開けとされている。日本最初の競馬倶楽部も同年に横浜にできた。1905年に馬券の発売が黙許されて以降、各地に競馬倶楽部が乱立したが、1924年、競馬法が適用されると同時に、札幌、函館、福島、新潟、松戸、東京、横浜、京都、阪神、小倉、宮崎の11の倶楽部に統合された。
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馬主、生産者、厩舎関係者(調教師、調教助手、騎手、厩務員など)、獣医師、装蹄師、JRAとその関係団体のスタッフなどの競馬関係者のことを「競馬サークル」と呼ぶ。競馬に関係する報道関係者(記者、トラックマン、カメラマン、ライターなど)を加えて、より広い意味で「競馬サークル」と呼ぶこともある。
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その週に行われる競馬の情報が掲載されている競馬専門の新聞のこと。出走する各馬の近走成績、調教タイム、陣営のコメント、各記者の予想印などが掲載されている。予想印は有力順に◎・○・▲・△が一般的だが、新聞社によって独自の印を打つこともある。通常、開催日の前日に発行される。
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日本における競馬の施行を定めた法律。日本中央競馬会はこの法律に基づいて競馬を行っている。日本における近代競馬は、1862年に横浜の相生町で居留外国人を中心として始まり、1888年には横浜の根岸競馬場で馬券の発売が行われていた。日本人による馬券の発売は、政府による黙許のもと1906年に始まったが、競馬倶楽部の乱立や競馬熱の過度な高まりを受け、弊害も目立つようになっていった。こうした情勢のなか、1908年10月1日に新刑法が施行されると、同年10月6日に政府は馬券の発売を禁止した。馬券発売禁止のもと、政府の補助金等により競馬はかろうじて存続していたが、馬匹能力向上や生産奨励のためにも、競馬法を制定し馬券を発売する必要性を多くの競馬関係者が国に働きかけ続けた。1923年3月24日に競馬法(現行の法律と区分し、旧競馬法と言われる)が成立、同年4月10日に公布、7月1日に施行されると、この法律に基づいた競馬の施行、馬券の発売が行われるようになった。その後、1936年の法改正により全国11の競馬倶楽部は廃止統合され、日本競馬会が設立された。終戦後の1948年には、日本競馬会は解散せざるを得ない状況となり、新たな競馬法(現行の競馬法)が制定された。これにより、1954年9月までの約6年間は国営競馬の時代が続いた。1954年9月16日、日本中央競馬会法が施行され、日本中央競馬会が設立、国営競馬を引き継ぎ現在に至っている。なお、1923年の旧競馬法制定に尽力した安田伊左衛門が、日本中央競馬会の初代理事長に就任した。
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デジタルで被写体を撮影する際にはセンサーが必要になるが、一般的なデジタルカメラは「エリアセンサー」を用いて、シャッターを押した瞬間の画を撮影しているのに対し、JRAで使用している決勝写真撮影カメラはレンズの焦点面の前に特殊な「ラインセンサー(幅0.02ミリメートル)」を設け、これを一定の場所、つまり決勝線(ゴール板の真ん中にある鏡)に合わせておき、決勝線上の時間の経過を撮影している。エリアセンサーが面として被写体を撮影するものとすれば、ラインセンサーは線として被写体を撮影するものといえる。このラインセンサーは身近な例で挙げるとコピー機、スキャナー、バーコードリーダー等に使用されている。コピー機はラインセンサー自体が動くことにより被写体(紙)を撮影しているが、決勝写真撮影カメラは、ラインセンサーを固定し決勝線を通過する被写体(馬)を撮影(1万分の1から1万分の2秒毎にスキャン)していき、その静止画を時系列に繋ぐことで決勝線を通過した競走馬が画像となって表れる仕組みになっている。こうしたことから、決勝写真は各馬が決勝線に到達する順序で撮影されることになり、その写真を参考に決勝審判委員が到達順位を判定する。従って、決勝写真上のゴールはどこか、という問いに対しては、「すべてがゴールである。」が答えになる。また、決勝写真上の各馬の差については、実馬の差つまり“距離”ではなく、決勝線に到達した“時間”の差ということになる。
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それぞれの馬の父母の系統のこと。競馬では優秀な血統の馬でなければ好成績をあげる確率が低いとされる。しかしその評価は絶対なものではなくそこに競馬を楽しむ面白さがある。競走馬として好成績をあげるには、もちろん血統だけでなく、馬体やその他諸種の条件が揃っていることも必要だが、血統はもっとも根本的なものといえる。
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サラブレッドの血統を記した本。1793年に初めての血統書ともいうべきゼネラル・スタッドブック第1巻がイギリスのジェームス・ウェザビィによって刊行され、その後4年ごとに出版されている。世界の競馬開催国もその伝統にならい、各々血統書を出している。現代の全ての馬は、家系図のように血統書を辿っていくことで出自が明らかになり、最終的には三大始祖に辿り着く。なお、各馬には、血統登録証明書が交付され、これがないと競走馬登録ができない。
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生まれてきた子馬について、母馬に種付けをした父馬を確認し、品種、血統を登録し、毛色や特徴を記録すること。人間で言えば、戸籍に当たる。親子関係の証明は子馬の毛根を利用したDNA鑑定により行われ、個体照合は頸部に埋め込まれたマイクロチップにより行われる。現在の日本の競馬では、(公財)ジャパン・スタッドブック・インターナショナルの登録を受けたものでなければ競走に出走することはできない。
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馬の栄養、健康状態が端的に現われるのが毛づやである。つやつや光って見えるのは栄養十分、運動状態もよいし内臓の疾患もなく、健康状態であることを示している。体調が良い時よりも悪い時の方が毛につやがなく、毛が立ってボサッとして見えることが多い。
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騎手は出走馬毎に定められた負担重量(騎手、鞍等の総重量)で騎乗しなくてはならないため、競走毎に検量室で計量を行う。検量には、全騎手が発走の50分前までに行う「前(まえ)検量」と、レース終了後に7位までに入線した騎手と裁決委員が特に指定した騎手について行われる「後(あと)検量」があり、前検量の結果、重量が超過した場合は、その超過重量が1キロの範囲内であって、裁決委員が認めたときはその計量した重量で騎乗できる(発表重量は変更)。また、前検量で計量した重量から後検量で計量した重量を差し引いた重量が1キロを超えた場合には失格となる。
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女性騎手および見習騎手(免許の通算取得期間が5年未満で、平地競走の勝利度数が100回以下、または障害競走の勝利度数が20回以下の騎手)が特別競走とハンデキャップ競走以外のレースに騎乗する場合、各負担重量を減量する。この場合の勝利度数は、そのレースの出馬投票締切日の前日までに中央競馬のレースに騎乗して得た1着の回数と、地方競馬指定交流競走およびパートⅠに定める外国の重賞レースにおいて、JRAの競走馬登録を受けている馬に騎乗して得た1着の回数の合計となる。
区分 | 印 | 勝利度数 (平地競走) |
勝利度数 (障害競走) |
減ずる重量 |
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男性騎手 | ▲ | 30回以下 | 10回以下 | 3キログラム |
△ | 31回以上50回以下 | 11回以上15回以下 | 2キログラム | |
☆ | 51回以上100回以下 | 16回以上20回以下 | 1キログラム | |
女性騎手 | ★ | 50回以下 | 15回以下 | 4キログラム |
▲ | 51回以上100回以下 | 16回以上20回以下 | 3キログラム |
区分 | 印 | 減ずる重量 |
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男性騎手 | なし | なし |
女性騎手 | ◇ | 2キログラム |