今週の注目レース

中京競馬場 2000メートル（芝）ハンデ 3歳以上オープン

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大きく荒れた年もある芝中距離のハンデキャップ重賞

2024年の中日新聞杯は、単勝オッズ5.2倍（3番人気）のデシエルトが1着、同3.7倍（1番人気）のロードデルレイが2着、同14.2倍（6番人気）のマテンロウレオが3着となり、3連単の配当は2万6990円にとどまった。もっとも、2021年に同236万8380円の高額配当が飛び出すなど、波乱の決着となった年も少なくないレースだ。今回は、開催時期が12月に変更された2017年以降の過去8年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

中位人気の馬もマークしておきたい

過去8年の単勝人気別成績を見ると、3着以内馬延べ24頭のうち14頭を5番人気以内の馬が占めている。もっとも、6番人気から10番人気の馬も7頭が3着以内に入っている。やや人気がない馬にも注目しておくべきだろう。〔表1〕

〔表1〕単勝人気別成績（過去8年）
単勝人気	成績	勝率	連対率	3着内率
1番人気	1-2-1-4	12.5%	37.5%	50.0%
2番人気	3-0-1-4	37.5%	37.5%	50.0%
3番人気	1-1-0-6	12.5%	25.0%	25.0%
4番人気	0-1-1-6	0%	12.5%	25.0%
5番人気	1-0-1-6	12.5%	12.5%	25.0%
6～10番人気	2-1-4-33	5.0%	7.5%	17.5%
11番人気以下	0-3-0-54	0%	5.3%	5.3%

近年は特に前走で先行していた馬が優勢

過去8年の出走馬の前走の4コーナーの通過順別成績を見ると、3着内率は5番手以内だった馬が25.0%と、6番手から10番手だった馬や11番手以下だった馬に比べて高くなっている。さらに、2021年以降の過去4年に限ると、5番手以内だった馬は〔3・3・3・14〕（3着内率39.1%）、6番手から10番手だった馬は〔0・1・1・19〕（3着内率9.5%）、11番手以下だった馬は〔1・0・0・23〕（3着内率4.2%）と、5番手以内だった馬の成績がより際立っている。近年の傾向を重視するなら前走の4コーナーを5番手以内で通過していた馬は、上位に食い込む可能性が高いとみるべきだろう。〔表2〕

注記：表は横にスクロールすることができます。

〔表2〕前走の4コーナー通過順別成績（過去8年）
前走の4コーナー通過順	成績	勝率	連対率	3着内率
5番手以内	4-3-5-36	8.3%	14.6%	25.0%
6～10番手	1-5-1-34	2.4%	14.6%	17.1%
11番手以下	3-0-2-40	6.7%	6.7%	11.1%

注記：前走が障害のレースだった馬、海外のレースだった馬、競走中止だった馬を除く

前走が重賞以外だった馬に注目

過去8年の前走別成績を見ると、3着内率は前走が重賞だった馬が15.0%、重賞以外だった馬が21.1%となっている。これを、2021年以降の過去4年に限ると、重賞だった馬は〔1・1・2・38〕（3着内率9.5%）、重賞以外だった馬は〔3・3・2・21〕（3着内率27.6%）と、両者の差がより大きくなっている。近年の傾向を重視するなら、重賞以外のレースから臨む馬に注目したい。〔表3〕

〔表3〕前走別成績（過去8年）
前走	成績	勝率	連対率	3着内率
重賞	4-3-5-68	5.0%	8.8%	15.0%
重賞以外	4-5-3-45	7.0%	15.8%	21.1%

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内枠の前走好走馬が有力候補

過去5年の優勝馬5頭は、いずれも枠番が1枠か4枠、かつ前走の着順が1着だったか、2着以下でも1着馬とのタイム差が0.5秒以内だった。また、この5頭は年齢が5歳以下だった点も共通している。枠順や前走のレース結果、年齢といった要素から候補を絞り込みたい。〔表4〕

（伊吹　雅也）

注記：表は横にスクロールすることができます。

〔表4〕優勝馬の枠番、前走の着順（1着馬とのタイム差）、年齢（過去5年）
年	優勝馬	枠番	前走の着順（1着馬とのタイム差）	年齢
2020年	ボッケリーニ	1枠	2着（0.1秒）	4歳
2021年	ショウナンバルディ	1枠	8着（0.5秒）	5歳
2022年	キラーアビリティ	1枠	8着（0.5秒）	3歳
2023年	ヤマニンサルバム	4枠	1着	4歳
2024年	デシエルト	4枠	1着	5歳