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レガレイラ
牝4歳
調教師:木村哲也(美浦)

- 父:スワーヴリチャード
- 母:ロカ
- 母の父:ハービンジャー
- ここに注目!
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昨年のエリザベス女王杯は5着。重賞3勝がいずれも中山コースなのは注目すべきポイントだろう。秋初戦のオールカマー(1着)を使って、距離は引き続き2200メートル。京都コースを攻略できるかが焦点となりそうだ。
これまでにマークした勝利数は「4」。そのうちの3つが重賞で、いずれも牡馬相手のもの。特に注目すべきは、強力メンバーを一蹴した昨年の有馬記念だろう。前走のオールカマーでもドゥラドーレス、ヨーホーレイクといった牡馬の強豪を撃破。手綱を取った戸崎圭太騎手の「この馬の強さを改めて感じるレースでした。大きなところを目指していくと思いますが、また競馬を盛り上げてほしいと思います」というコメントも、この先を見据えたものだった。今回のメンバーでは一枚上の実績を持ち、相手関係うんぬんよりも自身の力を出せるかどうかだろう。GⅠ3勝目の可能性は高い。
ココナッツブラウン
牝5歳
調教師:上村洋行(栗東)

- 父:キタサンブラック
- 母:ルアーズストリート
- 母の父:キングカメハメハ
- ここに注目!
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京都のような短い距離でもイレ込んでしまうくらいに輸送が苦手。その状況でもオープンクラスまで出世してきた能力は相当に高く、滞在競馬で挑めた近2走の好走は必然とも言える。久々の輸送競馬になる今回は、当日のテンションがポイントだ。
直線で出走馬ナンバーワンの伸びを見せた前々走のクイーンSは、勝ったアルジーヌとアタマ差。外枠の影響もあって勝負どころで外を回る形になった札幌記念でもトップナイフに1馬身差。札幌での重賞2戦はともに2着と悔しい結果に終わったが、持っている能力が勝ち馬に匹敵することは十分に示した。管理する上村洋行調教師は札幌記念後に、「今回は枠の差、立ち回りの差。勝った馬は距離のロスがないところを回っていたし、この馬自身は外を回りながらも脚を使っています。改めて能力は感じました」とコメント。距離が延びていいキタサンブラックの産駒なら、重賞初制覇がGⅠの舞台になっても驚けない。
オーロラエックス
牝4歳
調教師:杉山晴紀(栗東)

- 父:サトノダイヤモンド
- 母:ガリレオズソング
- 母の父:Galileo
- ここに注目!
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近走の2連勝はともにコーナー通過2回の芝1800メートルだが、2勝クラスは今回と同じ京都・芝2200メートルで勝利。サトノダイヤモンド×ガリレオの血統背景も中距離以上への適性を示すものだ。条件替わりはプラス材料と考えたい。馬自身の状態もかなり良くなっている。
2戦2勝のキャリアで挑んだ昨年のローズS(9着)でも3番人気に支持されていたほどで、早い段階から素質は重賞級の評価をされていた。それを思えば、3勝クラスを勝ち上がるまでに時間がかかった印象だが、前々走の3勝クラス・西宮S(阪神・芝1800メートル)に続き、前走のカシオペアS(リステッド・京都・芝1800メートル)も連勝して、ついにGⅠの舞台に登場する。管理する杉山晴紀調教師も前走について、「外差しがこれまでのパターンで、馬群に入るとちゅうちょするような面がありましたが、それが今回のレースではなかったです。成長していると思います」とコメント。充実期に入ったタイミングでのGⅠ挑戦は楽しみでしかない。
カナテープ
牝6歳
調教師:堀宣行(美浦)

- 父:ロードカナロア
- 母:ティッカーテープ
- 母の父:Royal Applause
- ここに注目!
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過去18戦のうち12戦が1800メートルで、2000メートルの距離経験もない馬。アーモンドアイなどの名馬を送り出しているとはいえ、父ロードカナロアはスピード色の強い種牡馬。今回はコーナー通過4回の2200メートルを克服できるかに尽きるだろう。
3勝クラスの突破に8戦を要した6歳牝馬。ジリっぽい印象さえもあった馬だが、今年は4戦して〔2・1・1・0〕と覚醒をうかがわせる成績を残している。ハイライトは1分31秒0のコースレコードをマークし、重賞初制覇を果たした前々走の関屋記念。自身がマークした上がり3ハロン32秒5(推定)は出走馬中最速で、それまでのイメージを払拭するに十分なものだった。前走のアイルランドTは3着。騎乗した佐々木大輔騎手は「マックスにギアを上げるのが少し早かったです」と敗因を口にしたが、あの形でも崩れなかったことは地力強化の証だろう。GⅠ初挑戦でも見逃せない存在となりそうだ。
ステレンボッシュ
牝4歳
調教師:国枝栄(美浦)

- 父:エピファネイア
- 母:ブルークランズ
- 母の父:ルーラーシップ
- ここに注目!
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10月下旬には栗東トレーニング・センターに入厩。阪神ジュベナイルフィリーズ(2着)、桜花賞(1着)、秋華賞(3着)と結果を出してきたパターンで復活を期す。陣営が懸念材料に上げているメンタル面の問題は復調が見えにくいが、距離やコースは適性に合っているはずだ。
桜花賞はアスコリピチェーノに競り勝って優勝。オークスが2着、秋華賞と香港ヴァーズ(G1・香港・芝2400メートル)でも3着に入るなど、昨年は素晴らしい成績を残したが、今年は3戦して掲示板(5着以内)を確保できたレースがない。復活をかけて挑んだ前走の札幌記念では15着と大敗。騎乗した池添謙一騎手はレース後に「3コーナーから手が動いてしまいました。この馬の能力なら馬なりで上がっていけるはず。メンタル面の影響かも」とのコメントを残した。潜在能力の高さは誰もが知るところだけに、走る気持ちを取り戻せるかどうかだろう。
エリカエクスプレス
牝3歳
調教師:杉山晴紀(栗東)

- 父:エピファネイア
- 母:エンタイスド
- 母の父:Galileo
- ここに注目!
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前走の秋華賞は逃げ粘って2着。序盤からペースが速くなるマイル戦よりも、自分のリズムを刻みやすい中距離前後の距離が合うのかもしれない。今回は200メートルの距離延長に加えて、外回りコースに舞台が替わる。4コーナーの坂をゆっくりと下ることができるかが鍵になるだろう。
春の牝馬クラシック2戦では結果を出すことができなかったが、5着に敗退した桜花賞では1番人気の支持を受けていたほどで、その能力の高さは誰もが認めていた。武豊騎手を新パートナーに迎えた前走の秋華賞では、ペースを無理に落とさず、平均ラップを刻んで逃げる形。勝ったエンブロイダリーと0秒1差の2着と、久々に存在感を示した。武豊騎手はレース後に「ジワッといい感じでハナを切れましたが、それでも道中は力んでいましたね。それがなければ粘れていてもおかしくなかったです」と振り返った。秘めるポテンシャルの高さは他世代相手のGⅠでも上位。GⅠ初制覇が期待できそうだ。
パラディレーヌ
牝3歳
調教師:千田輝彦(栗東)

- 父:キズナ
- 母:パラダイスガーデン
- 母の父:Closing Argument
- ここに注目!
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500キログラム前後の馬格を誇るキズナ産駒で、器用な競馬はできないタイプ。同じ京都コースでも、コーナーがタイトで直線の短い内回りコースから、広い外回りコースに替わることは大歓迎だろう。坂の下りで加速をつけて運びたい。
キャリア7戦で2勝の実績は今回の出走馬に入ると見劣りするかもしれないが、オークスでは勝ったカムニャックから0秒3差の4着、前走の秋華賞では勝ったエンブロイダリーから0秒2差の3着に入っており、世代トップレベルの能力を持った馬であることは間違いないだろう。特に前走は、先行馬が残る展開を差し込んだもので、騎乗した丹内祐次騎手も「大外枠でしたし、中途半端に外を回る形は避けたかったので控えて大事に乗りました。展開がはまってくれればという感じでしたが、いい脚を使ってくれました」と高い評価をしていた。初の重賞制覇がGⅠとなっても不思議はない。
ボンドガール
牝4歳
調教師:手塚貴久(美浦)

- 父:ダイワメジャー
- 母:コーステッド
- 母の父:Tizway
- ここに注目!
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父のダイワメジャーはマイルから中距離までが適性範囲の種牡馬。半兄にはダノンベルーガ(父ハーツクライ)がいるが、本馬とは父も馬のタイプも違う。2000メートルで2着に入った実績はあるものの、初めて挑む2200メートルが折り合いを含めて鍵となる。
キャリア12戦の内訳は〔1・6・1・4〕。デビュー戦ではのちの二冠牝馬チェルヴィニアを退け、6回の2着はGⅠの秋華賞を含め全て重賞でのものとなっている。”最強の1勝馬”のフレーズは陣営にとってはありがたくないものだろうが、ゆえにファンの後押しも熱心で、これまでの重賞挑戦は1番人気が5回、2番人気が4回。前走のアイルランドTも1番人気での出走だった。その前走は9着と思わぬ結果に。騎乗したC.ルメール騎手も「道中は落ち着いて走れていましたが、そこから加速できませんでした」と首をかしげていた。それでも潜在能力は上位の存在。2勝目がGⅠになる可能性に期待したい。
(松浪 大樹)







