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出走馬情報

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クロワデュノール

牡3歳

調教師:斉藤崇史(栗東)

  • 父:キタサンブラック
  • 母:ライジングクロス
  • 母の父:Cape Cross
ここに注目!

堂々の1番人気で東京スポーツ杯2歳S、ホープフルSを連勝。底知れないポテンシャルとレースセンスを兼ね備え、クラシック三冠一冠目の最右翼を担う。この中間も充実の調整ぶり。無傷の4連勝での戴冠へ、死角は少ない。

単勝オッズ1.8倍の1番人気に支持された前走・ホープフルS。好スタートを切ったが、距離ロスの少ないインではなく、進路を確保しやすい好位の外を選んだ。向正面でスローペースを嫌った馬がまくっても動じず、馬の底力を信頼した立ち回り。直線は一気にトップスピードに乗ると、後続を2馬身突き放した。騎乗した北村友一騎手は「スターホースになってほしい。その可能性がある馬ですね。どれくらい成長してくれるか楽しみです」と、その才能に目を輝かせた。2018年サートゥルナーリア、2019年コントレイルなども成し遂げた無敗の3連勝でのホープフルS制覇。その2頭は皐月賞のタイトルも手にしている。2歳王者の自信を胸に、堂々とたくましく走る。

サトノシャイニング

牡3歳

調教師:杉山晴紀(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:スウィーティーガール
  • 母の父:Star Dabbler
ここに注目!

2走前・東京スポーツ杯2歳Sではクロワデュノールの後塵を拝す2着だったが、前走・きさらぎ賞を3馬身差で快勝。稍重馬場で強さが際立っただけに、力を要する馬場コンディションなら楽しみはさらに大きくなる。

1番人気を背負った前走・きさらぎ賞。逃げてクロワデュノールの2着だった昨秋の東京スポーツ杯2歳Sから一転、中団後方で控える競馬。この先の戦いに備え、戦略の幅を広げてきた。無理なく折り合い、メンバー中最速の上がり3ハロン35秒1(推定)をマーク。悠々と2着リンクスティップ(先週の桜花賞で3着)を3馬身突き放した。騎乗した西村淳也騎手は「次を見据えて前に馬がいる状態でどれぐらい脚を使えるか確認できたし、強かったと思います。本当にいい反応でした」とうなずいた。収穫の大きい前哨戦を終え、無敗の2歳王者との再戦に挑む。

マスカレードボール

牡3歳

調教師:手塚貴久(美浦)

  • 父:ドゥラメンテ
  • 母:マスクオフ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

今回と同舞台の2走前・ホープフルSは11着に敗れたが、前走の共同通信杯では鋭い瞬発力を発揮してV。昨年秋のアイビーS(リステッド・東京・芝1800メートル、1着)もそうだったように、先行しながら鋭い脚を使うことができる。底力は確かだ。

ホープフルSで11着に敗れた後でも、前走の共同通信杯では1番人気に支持された。レースは好位から進め、直線では若さを見せて気を抜くシーンもあったが、内から伸びるカラマティアノス(2着)と馬体を併せると再び加速。他の先行勢が失速するなか、力強く先頭でゴールした。まだまだ伸びしろを感じさせながらの快勝。騎乗した坂井瑠星騎手は「レースでも返し馬でもいい馬だなと思いました。持っているものは間違いなくGⅠ級です」と高く評価した。同じ手塚貴久厩舎所属のソールオリエンスが2023年の皐月賞をV。本馬はその先輩との併せ馬も行い、心身を鍛えてきた。早世したドゥラメンテのラストクロップが、父が制した皐月賞の大舞台に立つ。

ピコチャンブラック

牡3歳

調教師:上原佑紀(美浦)

  • 父:キタサンブラック
  • 母:トランプクイーン
  • 母の父:ネオユニヴァース
ここに注目!

2走前・ホープフルSはコントロールを欠いて13着に敗れたが、前走・スプリングS(1着)で見事な反撃。課題をきっちり修正し、デビュー前から評判だったポテンシャルをいかんなく発揮した。当舞台向きの機動力が武器となる。

前走・スプリングSは、3番人気で13着に敗れたホープフルSのリベンジマッチ。序盤からコントロールを欠いたホープフルSとは異なり、好位でリズム良く折り合った。キングスコール(3着)が早めに外から駆け上がったのに抵抗しつつも、エキサイトする様子はなし。最後まで集中して先頭を守り抜いた。メンタル優先の調整、馬具の工夫など、陣営の努力が実を結んだ瞬間だった。これが重賞初制覇となった上原佑紀調教師は「必ずクラシックに乗せなければならない馬だと思っていたので、ホッとしています」と話した。祖父ブラックタイド、父キタサンブラックに続く、スプリングS父仔3代制覇。その2頭が涙をのんだ皐月賞で、持てる力を出しつくす。

ファウストラーゼン

牡3歳

調教師:西村真幸(栗東)

  • 父:モズアスコット
  • 母:ペイシャフェリス
  • 母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!

2走前・ホープフルS(3着)、前走・弥生賞ディープインパクト記念(1着)と、ともに豪快なまくり戦法で好走。長くいい脚を使えるのが最大の魅力だ。今回もこの馬のスイッチが入った瞬間、レースが一気に動き出すだろう。

ホープフルSで3着に好走しながら、7番人気だった前走・弥生賞ディープインパクト記念。ホープフルSの再現のように、向正面で一気のまくりに出た。強引に先頭を奪った後も力強いフットワークをキープ。ラストは迫るヴィンセンシオをクビ差抑えてゴールを駆け抜けた。騎乗した杉原誠人騎手は「前回がうまくいったし、今回も同じようにできればいいかなと。この馬を信じて、最後まで持ちこたえてくれるだろうと思いながら乗りました」と喜びを隠さなかった。弥生賞ディープインパクト記念勝ち馬は、過去5年で2021年タイトルホルダー、2023年タスティエーラ、2024年コスモキュランダが皐月賞で2着に好走。同舞台のトライアルを制したことは強みとなる。

ニシノエージェント

牡3歳

調教師:千葉直人(美浦)

  • 父:イスラボニータ
  • 母:ビクトリアスマイル
  • 母の父:ノヴェリスト
ここに注目!

未勝利(中山・芝1800メートル)勝利直後に挑んだ前走の京成杯を優勝。直線でしぶとく伸び続け、11番人気の低評価を覆してみせた。近年のクラシックで好調の京成杯組だけに、ここでも高い評価が必要となる。

前走・京成杯は、未勝利戦V直後ということもあってか11番人気の低評価。後方の外でじっと脚をため、勝負の時を待った。ポジションを上げ始めたのは3コーナー手前。長くしぶとい脚を使い、先に抜け出したドラゴンブーストをクビ差捕らえて重賞タイトルを手にした。騎乗した津村明秀騎手は「前走よりも乗りやすくなっていました。この1勝でさらに期待がふくらみます」と明るく振り返った。京成杯出走馬は近年好調。一昨年はソールオリエンスが皐月賞を、シャンパンカラーがNHKマイルCを制し、昨年はダノンデサイルが日本ダービー、アーバンシックが菊花賞のタイトルを手にした。本番までの間隔を空けるのがトレンドの昨今。休養を経てさらにたくましくなった姿を期待したい。

ジョバンニ

牡3歳

調教師:杉山晴紀(栗東)

  • 父:エピファネイア
  • 母:ベアフットレディ
  • 母の父:Footstepsinthesand
ここに注目!

ハイレベルだった2走前・ホープフルSで2着に好走。前走の若葉S(リステッド・阪神・芝2000メートル)をきっちりと勝ち切った。武器はキャリア5戦でオール連対の安定感。強敵相手でも一歩も引かない。

単勝オッズ1.7倍の1番人気に支持された前走の若葉S(リステッド)。ともに2着だった京都2歳S、ホープフルSは中団から末脚を生かしたが、この日は果敢に好位で追走した。休み明けを感じさせない切れのある動きでスッと抜け出し、ラストは2着馬をクビ差競り落としてゴール。騎乗した松山弘平騎手は「皐月賞につながる競馬をと考え、自分で位置を取りに行って我慢させました。馬も自信がついたと思います」と手応えを伝えた。重賞2戦で渡り合ったのは、ここでも有力馬とされているエリキングとクロワデュノール。重賞未勝利の身でも、その底力は侮れない。2007年ヴィクトリー以来となる若葉S勝利からの皐月賞制覇を目指す。

エリキング

牡3歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:ヤングスター
  • 母の父:High Chaparral
ここに注目!

無傷の3連勝で前走の京都2歳Sを優勝。全3戦で単勝オッズ1倍台に支持された才能は、ここに入っても引けを取らないはずだ。前走後は骨折による休養に入ったが、復帰目標に掲げた一冠目に向けて順調に調教のピッチを上げている。

単勝オッズ1.9倍の断然人気に応えた昨年秋の京都2歳S。やや加速に手間取るシーンもあったが、トップギアに入った時の迫力は一流馬のそれ。メンバー中最速の上がり3ハロン34秒2(推定)の末脚で、2着ジョバンニを振り切った。騎乗した川田将雅騎手は「馬の成長を感じる調教過程で、それにふさわしいレースをと思っていました」と振り返った。その後は右第1指骨剥離骨折が判明して休養に入ったが、目標に掲げた皐月賞に向けて順調な調整ぶり。栗東CWコースで2週続けてラスト1ハロン10秒9のタイムを出しており、出走態勢は整ったとみていいだろう。3戦3勝の大器から目が離せない。

(高木 翔平)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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