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今週の注目レース

チャーチルダウンズカップ(GⅢ)

阪神競馬場 1600メートル(芝・外)馬齢 3歳オープン

出走馬情報

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アルテヴェローチェ

牡3歳

調教師:須貝尚介(栗東)

  • 父:モーリス
  • 母:クルミネイト
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

昨年のサウジアラビアロイヤルCで重賞初制覇を果たしており、1600メートルの距離に対する適性は高いとみてよさそう。ここで重賞タイトルを積み重ね、大きな舞台へ向けて弾みをつけたいところだ。

昨年7月のメイクデビュー札幌(芝1500メートル)で初陣を飾ると、続くサウジアラビアロイヤルCでは直線で馬群から少し離れた大外を通って豪快に差し切り、重賞初制覇。1番人気に支持された朝日杯フューチュリティSでは5着となったが、先行勢が残るゆったりとした流れのなかで後方から末脚を伸ばしており、“負けてなお強し”の内容だったと言えるだろう。3歳初戦となった前走のシンザン記念も2着と連対を確保した。マイルの距離なら世代上位の能力がある一頭。しぶとく伸びる末脚を生かすことができれば、ここでも優勝争いが可能なはずだ。

ランスオブカオス

牡3歳

調教師:奥村豊(栗東)

  • 父:シルバーステート
  • 母:ハイドラン
  • 母の父:ローエングリン
ここに注目!

1勝馬ながら、強敵相手にもまれた経験値はこのメンバーに入っても上位の存在と言えるだろう。まだキャリア3戦で、今後の伸びしろも十分。破壊力抜群の末脚を生かして、優勝争いに加わりたい。

昨年12月のメイクデビュー京都(芝1400メートル)をメンバー中最速の上がり3ハロン33秒6(推定)の末脚で快勝すると、中1週でいきなりのGⅠ初挑戦となった朝日杯フューチュリティSでは3着に好走。世代上位馬たちとの争いでもしっかりと上位に加わり、高い能力を証明した。年明け初戦となった前走のきさらぎ賞は、2着馬とクビ差の3着。改めて重賞で力を発揮したものの、わずかの差で収得賞金を加算できなかった。NHKマイルCへ参戦するためには、ここで3着以内に入って優先出走権を獲得する必要がありそう。持ち前の末脚を直線で爆発させたい。

アスクセクシーモア

牡3歳

調教師:福永祐一(栗東)

  • 父:キタサンブラック
  • 母:アイムオールレディセクシー
  • 母の父:Ready's Image
ここに注目!

母はアメリカのG3を3勝するなどの活躍を見せた。本馬は未勝利勝ち直後の重賞初挑戦ながら、血統的な背景を考えれば、いきなり通用してもおかしくはないだろう。しっかりと素質の高さを示したい。

昨年11月のメイクデビュー京都(芝1600メートル)は14着となったが、心房細動を発症しており参考外と言っていいだろう。仕切り直しとなった前走の未勝利(中京・芝1600メートル)では、メンバー中2位タイとなる上がり3ハロン35秒2(推定)をマークして鮮やかに差し切り勝ち。2着ルクスジニアに1馬身1/4差をつけており、完勝と言える内容。ルクスジニアがその後に2勝を挙げていることからも、価値のある勝利だった。3月28日には栗東CWコースで6ハロン81秒1(ラスト1ハロン10秒9)の好タイムをマーク。約2か月半ぶりでも調整は順調だ。

ミニトランザット

牡3歳

調教師:杉山佳明(栗東)

  • 父:エピファネイア
  • 母:イチオクノホシ
  • 母の父:ゼンノロブロイ
ここに注目!

芝1600メートルのメイクデビュー京都で初陣勝ち。近2走は2000メートル、1800メートルと距離を延ばしていたが、今回は勝ち星を挙げているマイルに戻す。1戦1勝のこの距離で重賞初制覇に挑む。

昨年11月のメイクデビュー京都(芝1600メートル)では、逃げながらもメンバー中最速タイの上がり3ハロン34秒2をマークし、1/2馬身差をつけて押し切った。完勝と言える内容で、初戦から高い能力を示した。続く京成杯では、今度は最後方追走からメンバー中最速の上がり3ハロン34秒9(推定)の末脚で追い込んで3着に好走し、重賞でも上位争いができることを証明した。母イチオクノホシはデビュー2連勝を決め、3歳春のクイーンCでは2着と早くから活躍。血統通りの仕上がりの早さで、再び重賞で上位争いを演じたいところだ。

モンテシート

牡3歳

調教師:牧田和弥(栗東)

  • 父:ミッキーアイル
  • 母:ラカリフォルニー
  • 母の父:Dutch Art
ここに注目!

マイルGⅠを2勝した父譲りのスピードと先行力が持ち味。スッと好位置を取れるレースセンスの高さは、重賞のここでも確かな武器となるだろう。初めての重賞挑戦をクリアして飛躍を遂げたい。

ダートでの初陣だった昨年6月のメイクデビュー小倉(1000メートル)は6着だったが、続く未勝利(小倉・芝1200メートル)で3着と巻き返しを見せた。その後は芝のレースで好走を続け、3走前の未勝利(京都・芝1600メートル)で初勝利をゲット。格上挑戦をした前々走のジュニアC(リステッド・中山・芝1600メートル)でも3着に好走した。前走の1勝クラス・白梅賞(京都・芝1600メートル)を逃げ切り、2勝目を挙げた勢いに乗って初めての重賞に挑む。1600メートルの距離に延ばしてからレース内容が良くなっており、距離はベストと言えそうだ。

ジーティーマン

牡3歳

調教師:小栗実(栗東)

  • 父:モーリス
  • 母:オーロラエンブレム
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

祖母は秋華賞を制したブラックエンブレム。叔母のウィクトーリアがフローラSを勝つなど、オープンクラスでの活躍が見込める血筋。本馬も重賞で通用するだけの素質を持っていると言えそうだ。

昨年8月のメイクデビュー新潟(芝1800メートル)で初勝利。2番手追走から抜け出し、クビ差ながらしっかりと勝ち上がりを決めた。続く東京スポーツ杯2歳Sは、強力なメンバーが集まっていたこともあり6着。ただ、初めての重賞挑戦で今後の糧になったはずだ。前走のシンザン記念も6着だったが、直線でしぶとい脚を見せており、初めての1600メートルの距離にも対応したと言っていいだろう。デビュー時に474キログラムだった馬体重を前走では488キログラムまで増やしており、成長は確か。デビュー4戦目でさらにもうひと押しを見せたい。

ワンモアスマイル

牡3歳

調教師:藤岡健一(栗東)

  • 父:ブリックスアンドモルタル
  • 母:ワントゥワン
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

昨年6月のデビュー以降、7戦して1勝、2着4回、3着1回と安定した走りを続けている。相手なりの走りが可能なタイプだけに、ここでも自身の能力はしっかりと発揮できるだろう。

デビュー2戦目だった昨年7月の未勝利(小倉・芝1800メートル)で、2着馬に3馬身差をつける完勝で初勝利を決めた。その後も好走を続け、前走の1勝クラス(阪神・芝1600メートル)でも1/2馬身差の2着と連対を確保。今回と同じ条件でしっかりと結果を出した点は好材料と言えるだろう。祖母ワンカラットは1200メートルから1400メートルの重賞を4勝した快速牝馬。母系譲りのスピードと、父ブリックスアンドモルタルのパワーをしっかりと受け継いでおり、双方が問われるマイルの距離でさらなる才能開花があってもよさそうだ。

スリールミニョン

牝3歳

調教師:高橋康之(栗東)

  • 父:ミスターメロディ
  • 母:ルミノハレブタイ
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

デビュー2戦目で新潟2歳S(7着)に挑むなど、牡馬相手のレースにも果敢に挑戦して経験を積んできた。はまったときの切れ味は、重賞でも通用していいものがあるはず。どこまで脚を伸ばすことができるのか、注目だ。

昨年7月のメイクデビュー新潟(芝1200メートル)で1番人気の支持に応えて勝ち星を挙げると、続く新潟2歳Sは7着。デビュー3戦目のオープン特別・ききょうS(中京・芝1400メートル)では、メンバー中最速の上がり3ハロン34秒4(推定)をマークして鮮やかな差し切り勝ちを決めた。前走の阪神ジュベナイルフィリーズは、後方から脚を伸ばして5着と掲示板を確保。GⅠの大舞台でも上位争いに加わることのできる地力を証明した。出走予定だったチューリップ賞は感冒のため出走取消(馬番決定前)。今回は再び牡馬相手の重賞挑戦となるが、新潟2歳Sの時よりも成長した姿を見せたい。

(山口 大輝)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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