フェブラリーSは年明け最初のGⅠレース。数々の名馬が制してきた2月の東京ダートマイルGⅠに、今年も砂の猛者たちが集って覇を競う。ここでは過去10年の結果から傾向を調べている。
昨年こそ1番人気のオメガギネスが14着に敗れたが、基本的にフェブラリーSは1番人気の信頼度が高いGⅠだ。2番人気の成績も悪くなく、2番人気以内の馬がそろって連対を外した年は、過去10年で昨年だけとなっている。〔表1〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 5-2-1-2 | 50.0% | 70.0% | 80.0% |
2番人気 | 3-1-0-6 | 30.0% | 40.0% | 40.0% |
3番人気 | 0-1-2-7 | 0% | 10.0% | 30.0% |
4番人気 | 1-0-2-7 | 10.0% | 10.0% | 30.0% |
5番人気 | 0-4-0-6 | 0% | 40.0% | 40.0% |
6番人気以下 | 1-2-5-100 | 0.9% | 2.8% | 7.4% |
幅広い年齢の馬が出走するGⅠだが、過去10年の年齢別成績では4歳から6歳の成績が拮抗している。4歳で馬券に絡んだ5頭のうち4頭には、東京競馬場のダート重賞での優勝経験があった。また、好走率が低めの7歳以上の馬の中では、地方競馬のJpnⅠでの優勝経験がない馬や、重賞を複数回優勝した実績がない馬はさらに好走例が少ないので、データ的には軽視できそうだ。〔表2〕
年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
4歳 | 3-1-1-20 | 12.0% | 16.0% | 20.0% |
5歳 | 4-4-5-28 | 9.8% | 19.5% | 31.7% |
6歳 | 3-1-2-27 | 9.1% | 12.1% | 18.2% |
7歳以上 | 0-4-2-53 | 0% | 6.8% | 10.2% |
好成績を残しているのは前走1着馬。しかし前走で6着以下に敗れていた馬も侮れない。なかでも、チャンピオンズCで6着以下に敗れていた馬が〔3・1・2・7〕と、巻き返すケースが目立つので注意が必要だ。〔表3〕
前走の着順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1着 | 6-2-2-24 | 17.6% | 23.5% | 29.4% |
2着 | 0-3-2-13 | 0% | 16.7% | 27.8% |
3着 | 0-1-1-14 | 0% | 6.3% | 12.5% |
4着 | 0-1-0-12 | 0% | 7.7% | 7.7% |
5着 | 0-0-2-12 | 0% | 0% | 14.3% |
6着以下 | 4-3-3-53 | 6.3% | 11.1% | 15.9% |
過去10年の3着以内馬は全て前走で表にある9レースを使われていた。それ以外のレースを使われていた馬は評価を下げたい。好走率が高いのは、チャンピオンズCからの転戦馬で、半数近くが3着以内に入っている。〔表4〕
前走 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
根岸S | 4-2-3-42 | 7.8% | 11.8% | 17.6% |
チャンピオンズC | 3-3-2-9 | 17.6% | 35.3% | 47.1% |
東海S | 3-1-1-15 | 15.0% | 20.0% | 25.0% |
東京大賞典 | 0-1-2-16 | 0% | 5.3% | 15.8% |
川崎記念 | 0-1-0-13 | 0% | 7.1% | 7.1% |
JBCスプリント | 0-1-0-3 | 0% | 25.0% | 25.0% |
チャレンジC | 0-1-0-0 | 0% | 100% | 100% |
武蔵野S | 0-0-1-2 | 0% | 0% | 33.3% |
兵庫GT | 0-0-1-0 | 0% | 0% | 100% |
過去10年の優勝馬のうち、2015年のコパノリッキーを除く9頭には、過去に3連勝以上した経験があった。また近年は、父がミスタープロスペクター系の種牡馬だった馬の優勝が目立っている。3連勝以上した経験があるミスプロ系種牡馬の産駒を狙ってみよう。〔表5〕
(姫園 淀仁)
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