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牡7歳
調教師:武英智(栗東)
昨年のフェブラリーS勝ち馬。その後もかしわ記念(JpnⅠ・船橋・ダート1600メートル)3着、マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnⅠ・盛岡・ダート1600メートル)2着、チャンピオンズC5着とハイレベルの走りを続け、さらに力をつけている印象だ。
昨年のフェブラリーSは、レースの前半800メートル通過タイム45秒6というかなりのハイペース。他の先行馬が直線半ばで次々と脱落し、差し・追い込み馬が台頭してくるなか、好位から早めに先頭に立って押し切る強い競馬で優勝した。その後、前走までの3戦は勝利こそないものの、ビッグレースで連続好走中。2走前のマイルチャンピオンシップ南部杯(JpnⅠ、2着)は、レモンポップと一騎打ちの末の惜敗だったが、そのレモンポップが昨年限りで引退したとなれば、当路線の主役級と目されるのは当然。連覇の可能性は十分にある。
牡5歳
調教師:木村哲也(美浦)
3走前のオープン特別・欅S(東京・ダート1400メートル)を、コースレコードに0秒4差に迫る好タイムで快勝。2走前は6着だったが、立て直されて迎えた前走の根岸Sを快勝し、改めて能力の高さを証明した。東京マイルは3戦3勝。一気の頂点奪取なるか、注目だ。
一躍、耳目を集めたのが3走前のオープン特別・欅S。負担重量の差があったとはいえ、前走の根岸Sを快勝していたエンペラーワケアとの追い比べを制しての1着。勝ちタイム1分21秒9は、昨年の同コースで2番目、良馬場に限れば最速の優秀さだった。昨年8月のクラスターC(JpnⅢ・盛岡・ダート1200メートル)では6着と結果を残せなかったが、それ以来となった前走の根岸Sは直線で力強く抜け出し、最後は2着馬に4馬身差の快勝。これで東京は5戦5勝となり、そのうち3勝がマイルと抜群の適性を示している。一気の相手強化でも、連勝の期待が高まる。
牡5歳
調教師:音無秀孝(栗東)
師走S(リステッド・中山・ダート1800メートル)2着、ベテルギウスS(リステッド・京都・ダート1800メートル)1着、プロキオンS1着と、目下本格化の様相。東京マイルは3歳2月以来だが、以前とは別馬と思えるレベルに成長している。3連勝でのGⅠ初制覇を目指す。
もともと先行してのしぶとさに定評があったが、久しぶりにハナを切った師走S(リステッド、2着)がきっかけになったか、ベテルギウスS(リステッド)とプロキオンSを連勝。とくに前走のプロキオンSは、2着が重賞2勝のサンライズジパング、3着がチャンピオンズCで2年連続3着のドゥラエレーデだっただけに、ここにきての地力強化は目覚ましいものがある。もまれ弱さは残るが、心身の成長は直近の競馬内容が示す通りで、1週前追い切りでも好調をアピール。コース替わりはポイントになりそうだが、それを克服するに十分な充実ぶり。大一番でも逃げ切りが狙える。
牡5歳
調教師:杉山晴紀(栗東)
ダートで9戦してオール連対。そのなかには昨年の根岸S勝ち、前走の武蔵野S勝ちも含まれる。その武蔵野Sは、初経験のダート1600メートルで勝てた点が大きな収穫。同じ舞台のGⅠでも好勝負になりそうだ。
ダートでは9戦7勝、2着2回。重賞初制覇となった昨年の根岸Sは、2勝クラスからの3連勝で決めたものだった。直近もエニフS(リステッド・中京・ダート1400メートル)、武蔵野Sを連勝中と、底を見せていない。とりわけ重賞2勝目となった武蔵野Sは、ダートでは初めてのマイル挑戦ながら、前の2頭の間を抜け出しての快勝。距離不安をまったく感じさせないレースぶりで、改めて能力の高さを示す勝利でもあった。その武蔵野S以来となるが、12日の1週前追い切りでは新コンビとなる横山武史騎手が騎乗して、栗東坂路で4ハロン50秒0の好時計をマーク。力を出せる態勢が整っていそうだ。
牡6歳
調教師:杉山晴紀(栗東)
昨年のフェブラリーSは、ダート初挑戦ながら0秒2差の2着。惜しくも戴冠を逃したが、適性の高さは存分にうかがえた。前走のチャンピオンズCは15着だったが、昨年好走した舞台で巻き返しを期す。
2022年セントライト記念の勝ち馬。その後は勝利に手が届いていないが、一昨年と昨年の安田記念では2年連続で4着、それぞれ勝ち馬と0秒2差、0秒3差の好走だった。その間には、天皇賞(秋)5着という実績もある。とくに、昨年の安田記念で獲得したレーティング117は、今回のメンバーで最上位。昨年のフェブラリーSでの2着は、その高い能力に加え、ダート適性があることを証明する走りでもあった。調教で動くタイプとはいえ、中間の内容は前走からの上昇がうかがえるだけに、昨年以上の走りが期待できそうだ。
牡4歳
調教師:音無秀孝(栗東)
昨年9月の不来方賞(JpnⅡ・盛岡・ダート2000メートル)で重賞初制覇。ジャパンダートクラシック(JpnⅠ・大井・ダート2000メートル)3着から臨んだみやこSでJRA重賞初勝利も挙げた。今回は久しぶりの1600メートルが鍵になる。
ホープフルS3着のほか、若駒S(リステッド・京都・芝2000メートル)勝ちという芝での実績がある一方、重賞勝ちはダートの不来方賞(JpnⅡ)とみやこSの2勝という個性的なキャリアの持ち主。本馬の強さを感じさせたのがみやこSだ。3歳で他世代の馬とは負担重量差があったとはいえ、次走の浦和記念(JpnⅡ)を圧勝したアウトレンジ(2着)を差し切っての優勝。重馬場で時計の速い決着のなか、大外枠から外を進んだことを思えば、着差の印象以上に価値のある勝利だった。2走前のチャンピオンズCは6着でも勝ち馬とは0秒5差。改めてのGⅠ挑戦で、さらなるステップアップを目指す。
牡5歳
調教師:池添学(栗東)
2022年のホープフルSの勝ち馬だが、2023年チャンピオンズC3着、東京大賞典(GⅠ・大井・ダート2000メートル)3着、2024年チャンピオンズC3着と好走し、ダートの強豪としても活躍している。12着だった昨年のリベンジといきたい。
ホープフルSから勝利こそ遠のいているが、チャンピオンズCでは2年連続3着と力を見せており、現役指折りのダートホースであることは間違いない。チャンピオンズC2度目の3着となった昨年は、直線でこれまでにない追い込みを見せ、心身の成長をうかがわせた。昨年のフェブラリーSは12着に敗れたが、速い流れのなかで先行しての失速だっただけに、チャンピオンズCで東京の長い直線を生かせそうな戦法を身につけられたことは大きな武器になりそうだ。久しぶりの美酒が2度目のGⅠ制覇となるかもしれない。
牡4歳
調教師:田中博康(美浦)
昨年10月のジャパンダートクラシック(JpnⅠ・大井・ダート2000メートル)は、フォーエバーヤングをかわすかという脚勢を見せての2着だった。前走の名古屋大賞典(JpnⅢ・名古屋・ダート2000メートル)をコースレコードで勝利。GⅠでも素質は通用するはずだ。
6戦のキャリアで連対を外したのは昨年のユニコーンSだけ。そのユニコーンSも、1着ラムジェットと2着サトノエピックが次走の東京ダービー(JpnⅠ)でも1、2着に入っており、ハイレベルな一戦だった。秋のジャパンダートクラシック(JpnⅠ)はその2頭に先着したうえ、直線では勝ったフォーエバーヤングに迫ろうかという末脚を見せて、価値ある2着。前走の名古屋大賞典(JpnⅢ)はクビ差とはいえコースレコードでの勝利と、確かな成長を感じさせるものだった。昨年は同世代のフォーエバーヤングが大活躍したが、本馬もかなりの素質馬。いつか来るであろう再戦に備え、大きな勲章がほしいところだ。
(山下 健)
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