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牡4歳
調教師:牧田和弥(栗東)
重賞に挑戦した近2走は3着、2着と好走続き。初めての1200メートル戦だった前走のCBC賞もクビ差の接戦に持ち込み、充実ぶりをアピールした。全4勝中3勝を挙げている1400メートルで重賞初Vを狙う。
未勝利、1勝クラスをともに5馬身差の快勝で勝ち上がった素質馬。今年春にオープンクラス入りを決めた。重賞初挑戦だった前々走の京王杯スプリングCは、中団から鋭く伸びて3着。初めての1200メートル戦だった前走のCBC賞もスムーズに流れに乗って2着に好走した。騎乗した鮫島克駿騎手は「勝負どころで初めて馬群に突っ込む形で戸惑う面はありましたが、頑張ってくれました。あと5メートルあればという内容。いい経験になったと思います」と評価。同騎手と初コンビを組んだ約1年前に、本舞台の2勝クラスを勝ち上がった。思い出のコースで成長した姿を見せる。
牝3歳
調教師:杉山晴紀(栗東)
条件戦を3連勝して重賞に初挑戦する。2017年のスワンSでは、同じく条件戦を3連勝して挑んだ3歳馬サングレーザーがV。本馬も勢いに乗って重賞タイトル獲得なるか、期待は大きい。
キャリア7戦で〔4・2・0・1〕の安定感。特に芝1400メートル戦は〔4・1・0・0〕の成績で、京都2勝、阪神1勝、中京1勝と、当日輸送で臨める競馬場では負けていない。近3走のうち、本舞台の1勝クラスと2勝クラスはそれぞれ4馬身差、3馬身1/2差の快勝。前走の3勝クラス・豊明S(中京・芝1400メートル)も好位から危なげなく抜け出した。勝ち時計の1分19秒0はコースレコードで、2002年にマグナーテンが新潟で記録したJRAレコードとは同タイムだった。この3連勝で見せた圧巻のパフォーマンスは、重賞の舞台でも通用するはずだ。
牡5歳
調教師:杉山晴紀(栗東)
2023年阪急杯1着を含め、芝1400メートル戦は〔3・0・2・0〕と全て3着以内を確保。今年は3戦して未勝利だが、昨年暮れの阪神C(3着)以来となる得意距離の一戦で、重賞2勝目を狙う。
条件戦を3連勝して挑んだ2023年阪急杯は、好位から抜け出してV。重賞初挑戦ながら1分19秒5の好タイムで勝利し、非凡なポテンシャルを証明した。その後も昨年のセントウルS2着、阪神カップ3着、今年のシルクロードS2着と短距離重賞で活躍。今春には定年解散を迎えた栗東・安田隆行厩舎から栗東・杉山晴紀厩舎に移籍した。トップハンデ58.5キログラムを背負った前走のCBC賞は、中団から伸び切れず17着に敗れたが、間隔を空けてしっかり立て直してきた。5戦して全て3着以内の芝1400メートルで反撃を期す。
牡7歳
調教師:鹿戸雄一(美浦)
2022年関屋記念、2023年東京新聞杯とマイル重賞を2勝している実力馬。1400メートル戦は今回が初めてだが、2走前の高松宮記念では2番手から粘って4着に健闘。短い距離でもスピードは通用する。
2歳から6歳の昨年まで、毎年1勝以上コンスタントに勝ち星を挙げてきた。今年は未勝利だが、連覇を狙った東京新聞杯で2着、続く高松宮記念が4着と、7歳になっても健在ぶりをアピール。前走の安田記念は粘り切れず14着に敗れたが、4歳以降に出走したJRAのGⅡ・GⅢは1着、1着、5着、2着と上位争いしており、GⅡなら今年初Vのチャンスはあるはずだ。16日の1週前追い切りでは、美浦Wコースでラスト1ハロン11秒0の好時計をマーク。秋の始動戦に向けてしっかり乗り込まれており、約5か月ぶりでも力は出せそうだ。
牡3歳
調教師:吉村圭司(栗東)
2走前のラジオNIKKEI賞を勝ち、重賞初制覇。他世代との初対戦だった前走の毎日王冠は12着に敗れたが、コース成績〔2・2・0・0〕とパーフェクト連対の京都に戻って巻き返しなるか、注目だ。
デビューから5戦連続でマイル戦を使って2勝を挙げ、距離を延ばした白百合S(リステッド・京都・芝1800メートル)は1番人気に支持されて2着。続くラジオNIKKEI賞は後方待機から直線で鮮やかに差し切り、重賞初制覇を飾った。他世代に挑んだ前走の毎日王冠は末脚不発で12着だったが、距離短縮で反撃に燃える。父ファーは2013年英チャンピオンSなど、イギリスのG1で2勝をマーク。日本で走る産駒は本馬のみだが、父には1400メートルでの勝ち星があり、血統的には初めてとなる当距離にも対応可能だろう。
牝4歳
調教師:高野友和(栗東)
2023年フィリーズレビューで重賞初制覇。その後は未勝利だが、今回と同じ舞台の京都牝馬S(5着)、安土城S(リステッド、3着)では上位争いを演じている。相性のいい舞台で、久々の勝利を目指す。
3歳時はフィリーズレビューを勝ち、桜花賞(7着)、NHKマイル(11着)とGⅠの大舞台に出走。その後もオープンクラスで堅実な走りを見せている。今年は京都牝馬S5着、阪神牝馬S4着の重賞2戦を含め、6戦中5戦で掲示板(5着以内)を確保。前走のポートアイランドS(リステッド・中京・芝1600メートル)は先行する形から4着に粘った。フィリーズレビュー以降の3着以内好走はいずれも距離短縮時。前走から200メートルの短縮がうまくかみ合えば、約1年7か月ぶりの勝利も狙えるはずだ。
牡3歳
調教師:藤原英昭(栗東)
芝1400メートル戦は4戦3勝、当距離のファルコンSで重賞初制覇を飾った。近2走は札幌・芝1200メートル戦に出走して6着、7着。素質を秘めた3歳馬が、実績のある距離で巻き返しを狙う。
2022年のセレクトセールにおいて2億4200万円(消費税込み)で落札された素質馬。期待通りデビューから2連勝を飾り、朝日杯フューチュリティS(8着)にも出走した。今年3月のファルコンSは、後方からメンバー中最速の上がり3ハロン33秒6(推定)の末脚で差し切り、重賞初制覇。近2走の札幌・芝1200メートル戦(6着、7着)では結果が出なかったが、3勝を挙げている芝1400メートルなら反撃ムードが漂う。2週前追い切りでは、栗東坂路で4ハロン50秒5の自己ベストタイムをマーク。1週前追い切りでも同タイムを計時しており、好仕上がりで秋初戦を迎えられそうだ。
牡3歳
調教師:吉岡辰弥(栗東)
デビューから2連勝で今年のシンザン記念を制覇。続く毎日杯でも2着に好走した。他世代と対戦した近2走はともに1番人気に支持されて4着、6着に敗れたが、秘めた素質はここでも通用するはずだ。
キャリア2戦目で重賞に挑戦した1月のシンザン記念は、中団から差し切りV。本馬と同じパレスマリス産駒のジャンタルマンタルが昨年の朝日杯フューチュリティSを勝っており、血統的にも注目を集めた。NHKマイルCで12着に敗れた後は、サマーマイルシリーズ初戦の米子S(リステッド・京都・芝1600メートル)で他世代と初対決。上がり3ハロン33秒2(推定)の末脚を発揮するも4着に敗れた。前走のポートアイランドS(リステッド・中京・芝1600メートル)も6着だったが、約3か月半ぶりの一戦を使われて上昇気配。素質馬が巻き返しを狙う。
(寺下 厚司)
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