当レースの上位馬で、年末の2歳GⅠや翌年の牝馬クラシック戦線で活躍を見せた馬は少なくない。それだけ素質の高い2歳牝馬が顔をそろえる一戦と言えるだろう。ここでは過去10年のデータを分析する。
過去10年の枠番別成績を見ると、8枠が5勝を挙げている。また、3着以内馬30頭中17頭は6枠から8枠の馬と、外寄りの枠に入った馬の好走例が多くなっている。少頭数となった年だけでなく、多頭数となった年も外枠の馬が好走しているので、出走頭数にかかわらず外枠に入った馬は注目しておきたい。〔表1〕
枠番 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 0-0-1-12 | 0% | 0% | 7.7% |
2枠 | 1-2-1-12 | 6.3% | 18.8% | 25.0% |
3枠 | 0-2-1-13 | 0% | 12.5% | 18.8% |
4枠 | 1-1-0-13 | 6.7% | 13.3% | 13.3% |
5枠 | 0-0-3-13 | 0% | 0% | 18.8% |
6枠 | 1-2-2-12 | 5.9% | 17.6% | 29.4% |
7枠 | 2-1-1-17 | 9.5% | 14.3% | 19.0% |
8枠 | 5-2-1-14 | 22.7% | 31.8% | 36.4% |
過去10年の前走の距離別成績を調べると、3着以内数が多いのは前走が1600メートルだった馬で、好走率が高いのは前走が1800メートル以上だった距離短縮組となっている。対して、前走が1500メートル以下だった距離延長組は優勝がなく3着内率も8.6%と苦戦傾向にある。前走を比較する際は、1600メートル以上だった馬を重視したい。〔表2〕
前走の距離 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1500m以下 | 0-2-1-32 | 0% | 5.7% | 8.6% |
1600m | 4-6-6-54 | 5.7% | 14.3% | 22.9% |
1800m以上 | 6-2-3-20 | 19.4% | 25.8% | 35.5% |
過去10年の前走の単勝人気別成績では、前走で1番人気だった馬が3着以内に16頭入っており、3着内率でもトップの数値をマークしている。優勝馬で見ると10頭中9頭、3着以内馬で見ると30頭中24頭が前走で3番人気以内だったので、今年も前走で上位人気に支持されていた馬に注目しておきたい。〔表3〕
(河野 道夫)
前走の単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 5-8-3-31 | 10.6% | 27.7% | 34.0% |
2、3番人気 | 4-0-4-33 | 9.8% | 9.8% | 19.5% |
4番人気以下 | 1-2-3-42 | 2.1% | 6.3% | 12.5% |
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