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牡3歳
調教師:佐々木晶三(栗東)
今回が3戦目というキャリアだが、伯父に香港重賞2勝に加え、香港とイギリスのG1で2着4回の成績を残したGold-Funがいるように、血統的なスケール感は相当なものがある。ここで重賞初制覇を果たし、秋の飛躍につなげたい。
デビューは4月の阪神で、既走馬が相手となったものの、厳しい条件をものともせずに、メンバー中最速の上がり3ハロン34秒0(推定)をマークして鮮やかに差し切った。5着にのちに白百合S(リステッド)を勝ったミナデオロもいたように、決して相手に恵まれたわけでもなかった。続く京都新聞杯も、初勝利直後の重賞挑戦という楽な条件ではないなか、勝ち馬ジューンテイクに1馬身差の2着と、重賞級の能力をいきなりから証明。初戦とは一転して前々で運んでおり、自在性も強みと言えそうだ。初めての中京コースに対応できれば、上位争いが濃厚だ。
牡3歳
調教師:石橋守(栗東)
春の毎日杯では2着ノーブルロジャーに6馬身差をつける圧勝劇を披露し、高い能力を証明した。自らのリズムで運ぶことができれば、今回もハイパフォーマンスを見せられるだろう。
デビュー3戦目だった昨年12月の未勝利(阪神・芝2000メートル)で初勝利を挙げると、1勝クラス・つばき賞(京都・芝1800メートル)、毎日杯とここまで3勝を挙げている。秋初戦に向けて12日には栗東CWコースで1週前追い切りを行い、6ハロン81秒3(ラスト1ハロン11秒5)の好タイムをマーク。3頭併せで再先着を果たした。追い切りに騎乗した浜中俊騎手は「久々でしたが、フレッシュさがあって、メンタル的にはリラックスしていました。反応や動きは春に多少及ばないかなと思いましたが、この追い切りで変化すると思います」と手応えを伝えた。楽しみな秋初戦を迎える。
牡3歳
調教師:友道康夫(栗東)
春の京都新聞杯は13着だったものの、1勝クラス、2勝クラスと連勝し、再び重賞に駒を進めてきた。成長力にあふれる母系の出身だけに、さらにパワーアップした姿を見せられそうだ。
近親には今年の大阪杯を制したベラジオオペラや秋華賞を勝ったエアメサイア、重賞3勝のエアスピネルなどの活躍馬の名がずらりと並ぶ良血馬だ。デビュー戦となった今年3月の未勝利(中京・芝2200メートル)では、メンバー中最速の上がり3ハロン34秒2(推定)をマークして差し切り勝ち。今回と同じ舞台で結果を残している点は強調材料と言えそうだ。厩舎スタッフは本馬について「軽い芝が合い、調教よりもレースに行っていいタイプですね」と特徴を伝える。12日の1週前追い切りでは栗東CWコースで6ハロン81秒9(ラスト1ハロン11秒6)をマーク。順調な調整ぶりが目につく。
牡3歳
調教師:高野友和(栗東)
2000メートルのレースでデビュー勝ち。今年の春は2400メートルに距離を延ばしたことでさらにパフォーマンスを上げた。2200メートルという距離は、しっかりと能力を発揮できる条件と言えるだろう。
前々走の青葉賞では、直線でしぶとい脚を使って2着に浮上。勝ったシュガークンとアタマ差の接戦を演じており、能力は重賞のメンバーに入っても通用することを証明した。母フリアアステカはアルゼンチンのG1・ラプラタオークスの勝ち馬。血統に裏付けられた素質の高さは、ここでも確かな武器となるだろう。11日に栗東坂路で行われた1週前追い切りでは、単走で追われて4ハロン54秒8(ラスト1ハロン11秒8)をマーク。高野友和調教師は「やるごとにいい形で、仕上がりは進んでいます。元気ですね。来週のひと追いで態勢は整うと思います」と、状態面で納得の表情を浮かべる。
牡3歳
調教師:坂口智康(栗東)
直線で見せる末脚の破壊力は、これまでのレースですでに証明済み。今回は初めての中京コースとなるが、1コーナーまで距離があり、ポジション取りを急かされる展開にはなりにくい舞台。しっかりと力を発揮できるはずだ。
昨年12月のメイクデビュー阪神(芝2000メートル)をメンバー中最速の上がり3ハロン33秒9(以下推定)の脚で差し切ると、続くきさらぎ賞も同じくメンバー中最速の同33秒7の末脚を発揮し、重賞初制覇を飾った。近2走は思うような結果を残せていないが、GⅠの強敵が相手だったことも確か。仕切り直しとなる秋初戦で、本来の末脚を取り戻したいところだ。近親には、キャリアを重ねながらグッと力をつけてGⅠ4勝を挙げたクロノジェネシスや、GⅠ・G1計2勝のノームコアがいるように、血統的にもまだまだ成長の余地を残しているとみていいだろう。
牡3歳
調教師:矢作芳人(栗東)
母はイギリスのG1馬。半姉にローズSを勝ったタッチングスピーチ、半兄に菊花賞2着のサトノルークス(ともに父ディープインパクト)がいる良血馬だ。本馬も、大舞台での活躍が見込めるだけの素質はあると言えるだろう。
昨年11月のメイクデビュー京都(芝2000メートル)で新馬勝ちを収めると、続くホープフルSでは5着に健闘。今年2戦目の若葉S(リステッド・阪神・芝2000メートル)では、後続に1/2馬身差をつけて2勝目を挙げた。12日の1週前追い切りでは、栗東CWコースで6ハロン80秒1(ラスト1ハロン12秒9)の好タイムをマーク。厩舎スタッフは「3頭併せで、さすがという動きでしたね。先頭に立つと気を抜く面はありますが、しっかりと負荷をかけられました」と好感触を伝える。初の中京コースについても「やってみないとですが、右回り、左回りは関係ないと思います」と力を込める。
牡3歳
調教師:友道康夫(栗東)
父は同じ友道康夫厩舎に所属し、5歳秋のジャパンカップでGⅠ初制覇。芝の中長距離路線で息の長い活躍を見せた。本馬も父同様の距離適性をここまでのレースで見せている。2200メートルなら安定感のある走りができるはずだ。
前走の2勝クラス・西部スポニチ賞(小倉・芝2600メートル)では、早めに動いていく強気の競馬で2着馬に4馬身差をつけて完勝。メンバー中最速の上がり3ハロン35秒2(推定)をマークし、さらに上のクラスでの活躍を予感させる内容だった。ここまで7戦して全て3着以内に好走しているように、安定感は魅力のひとつ。厩舎スタッフも「操縦性が高いですし、大崩れしないのは彼の長所だと思います」と力を込める。今回が初めての重賞挑戦とはなるが、「リラックスしていて、いい状態だと思います。素晴らしい馬体で帰厩しましたし、状態に関してはなんの心配もありません」と胸を張る。
牡3歳
調教師:武英智(栗東)
1400メートルのレースで新馬勝ちを収め、1600メートルでも勝ち星を挙げたが、距離を延ばしてさらに良さが出てきた。重賞初Vとなった京都新聞杯と同じ2200メートルなら、条件はぴったりと言えるだろう。
レースを使いながら力をつけ、今年5月の京都新聞杯で重賞初制覇を果たした。レースは最内枠からスタートしてインでジッと脚をためると、メンバー中最速の上がり3ハロン33秒6(推定)の決め手を発揮し、タイトルをつかんだ。今回は日本ダービー10着を経て迎える秋初戦。厩舎スタッフは「疲れも取れていい状態で戻ってきました。少し体も大きくなっています。首やトモなんかが大きくなってきましたね。まだ良くなっていくと思います」と成長を伝える。中京コースでは2戦2勝と、これまでの実績から抜群の好相性を示している。
(山口 大輝)
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