今週の注目レース

新潟記念(GⅢ)

新潟競馬場 2000メートル(芝・外)ハンデ 3歳以上オープン

データ分析

サマー2000シリーズ最終戦

七夕賞から始まったサマー2000シリーズも、夏の新潟開催最終日に行われるこの新潟記念が最終戦となる。新潟・外回りコースは最後の直線が658メートルと国内最長を誇り、長い直線を使った手に汗握る追い比べが見どころとなる。過去10年の結果から、好走馬の共通点を探っていこう。

前走上位馬の好走率が高い

過去10年の前走の着順別成績では、前走5着馬が3着内率でトップとなっている。また、前走で2着以内だった馬も3着内率が20%を超えていることから、基本的には前走で上位の着順に入っていた馬の方が好走する確率は高いようだ。ただし、前走で6着以下だった馬も3着以内が13回あるので、前走の着順が悪かったからといって軽視するのは禁物だろう。〔表1〕

〔表1〕前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率  連対率 3着内率
1着 2-4-2-29 5.4% 16.2% 21.6%
2着 2-1-1-12 12.5% 18.8% 25.0%
3着 0-0-1-9 0% 0% 10.0%
4着 0-0-0-10 0% 0% 0%
5着 3-0-1-7 27.3% 27.3% 36.4%
6〜9着 1-3-3-33 2.5% 10.0% 17.5%
10着以下 2-2-2-39 4.4% 8.9% 13.3%

真ん中寄りの枠は苦戦傾向

過去10年の枠番別成績では、1枠から3枠が計5勝を挙げ、7・8枠が計4勝となっている。一方、中寄りの4枠から6枠は計1勝で、3着内率も13.3%と苦戦傾向にある。ちなみに、7・8枠の馬が3着以内に入った年は5回あり、そのいずれの年も複数頭が3着以内に入っていたことは、覚えておいても損はないだろう。〔表2〕

〔表2〕枠番別成績(過去10年)
枠番 成績 勝率  連対率 3着内率
1〜3枠 5-3-2-45 9.1% 14.5% 18.2%
4〜6枠 1-3-4-52 1.7% 6.7% 13.3%
7、8枠 4-4-4-42 7.4% 14.8% 22.2%

ハンデ56キログラム以上がやや優勢

過去10年で負担重量54キログラムから55.5キログラムの馬が計5勝、56キログラムから57.5キログラムの馬も計5勝を挙げている。また、好走率で見ると、ハンデが重いグループほど3着内率が高くなっている。53キログラム以下の馬は延べ36頭が出走したものの連対がなく、ハンデが重い馬の方がやや優勢であると言えそうだ。〔表3〕

〔表3〕負担重量別成績(過去10年)
負担重量 成績 勝率  連対率 3着内率
53kg以下 0-0-4-32 0% 0% 11.1%
54〜55.5kg 5-2-3-54 7.8% 10.9% 15.6%
56〜57.5kg 5-6-3-50 7.8% 17.2% 21.9%
58kg 0-2-0-3 0% 40.0% 40.0%
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前走の格・クラスと単勝人気は要チェック

過去10年の優勝馬の前走を見ると、GⅠだった馬が4頭、GⅢだった馬が5頭、3勝クラスだった馬が1頭となっている。前走がGⅠだった馬は、前走の距離と単勝人気にばらつきはあるが、前走がGⅢだった5頭はいずれも前走がサマー2000シリーズのレースで、単勝人気が7番人気以内だった。また、前走が3勝クラスだった馬は芝2000メートルのレースを1番人気で勝利していた。前走がGⅠだった馬は前走の距離や単勝人気を気にする必要はないが、GⅢや条件クラスだった馬は、芝2000メートルのレースで上位人気に支持されていた馬を重視したい。〔表4〕

(河野 道夫)

注記:表は横にスクロールすることができます。

〔表4〕優勝馬の前走とその単勝人気(過去10年)
年度 優勝馬 前走 前走の単勝人気
2014年 マーティンボロ GⅢ小倉記念(芝2000m) 6番人気
2015年 パッションダンス GⅢ小倉記念(芝2000m) 4番人気
2016年 アデイインザライフ 3勝クラス(芝2000m) 1番人気
2017年 タツゴウゲキ GⅢ小倉記念(芝2000m) 4番人気
2018年 ブラストワンピース GⅠ日本ダービー(芝2400m) 2番人気
2019年 ユーキャンスマイル GⅠ天皇賞(春)(芝3200m) 3番人気
2020年 ブラヴァス GⅢ七夕賞(芝2000m) 7番人気
2021年 マイネルファンロン GⅢ函館記念(芝2000m) 7番人気
2022年 カラテ GⅠ安田記念(芝1600m) 14番人気
2023年 ノッキングポイント GⅠ日本ダービー(芝2400m) 15番人気

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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