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牝3歳
調教師:茶木太樹(栗東)
3走前のエルフィンS(リステッド・京都・芝1600メートル)を優勝。春の牝馬クラシックでは桜花賞、オークスともに3着に好走した。他世代とは初対戦になるが、3歳牝馬の中ではトップクラスの実力を誇り、主役の座は譲れない。
2走前の桜花賞は、じっくり構えて後方の2番手を追走。4コーナーで馬群の外へ出すと、直線はレースの上がり3ハロンタイムを1秒3上回る同32秒8(推定)の豪脚で勝ち馬から0秒1差の3着に好走した。一気の距離延長となった前走のオークスも、後方に控えて折り合いに専念。チェルヴィニア(1着)をマークしながら直線勝負にかけると、馬群をさばきながら懸命に脚を伸ばして混戦の3着争いを制している。今回は約3か月半の休養明けになるが、心身ともに成長した様子で、帰厩後の追い切りでは栗東CWコースでの自己ベストタイムをマーク。今秋以降の活躍を占う意味でも重要な一戦になるだろう。
牡5歳
調教師:友道康夫(栗東)
デビュー戦(6着)を除けば3着以内を外さぬ抜群の安定感を誇り、重賞初挑戦となった前走の七夕賞を2馬身差で快勝。本レースでも好結果を出してサマー2000シリーズチャンピオンの座を手中に収め、秋の飛躍へ繋げたい。
2走前のメトロポリタンS(リステッド・東京・芝2400メートル)は、スローペースに持ち込んだバトルボーンの逃げ切りを許したが、離れた3番手からしぶとく脚を伸ばして2着に好走した。2番人気に推された前走の七夕賞は、ハイペースと見るやスッと控えて後方集団を追走。3コーナー過ぎから外を回ってジワッと押し上げ、メンバー中最速タイとなる上がり3ハロン34秒9(推定)の末脚で豪快に突き抜けて1分57秒9の好タイムで優勝した。暑さが厳しいなかでの今夏2戦目になるが、中7週と十分間隔を取って調整されており、状態面の不安はなさそうだ。
牡5歳
調教師:戸田博文(美浦)
前走の七夕賞はレッドラディエンスの後塵を拝して0秒3差の2着に敗れたが、今回は同馬とはハンデ差があるうえ、左回りのほうが走りもスムーズ。ここを勝ってサマー2000シリーズチャンピオンの座を手にしたい。
2走前の新潟大賞典は、中団馬群で折り合いに専念。スローペースでヤマニンサルバムの逃げ切りを許したが、4コーナー7番手から直線で猛然と追い上げてハナ差の2着に入った。1番人気に支持された前走の七夕賞は、スッと控えて後方待機策。今度はハイペースで馬群が縦長になり、優勝馬レッドラディエンスとは位置取りの差も出たが、モタれるのを矯正しながらメンバー中最速タイとなる上がり3ハロン34秒9(推定)の末脚を発揮して2着を確保した。3歳時から素質の片りんは示していたが、5歳を迎えて本格化ムードにあり、念願の重賞初制覇を狙う。
牝5歳
調教師:福永祐一(栗東)
キャリアを重ねるごとにコツコツと地力をつけて、重賞初挑戦となった前走のマーメイドSで2着に好走。デビュー戦(6着)を除けば掲示板(5着以内)を外さぬ安定感があり、牡馬相手でも遜色のない競馬ができそうだ。
2走前の3勝クラス・ダイワスカーレットC(阪神・芝2000メートル)は、中団追走からメンバー中最速となる上がり3ハロン33秒9(推定)の末脚で豪快に突き抜けて1馬身1/2差で快勝した。前走のマーメイドSは、脚をためてレース序盤は後方待機策。アリスヴェリテ(1着)が大逃げを打ち、馬群が縦長になったが、向正面からジワッと進出を開始すると、直線も長くいい脚を使って0秒4差の2着まで追い上げた。勝ち馬とは4キログラムの斤量差があったことを踏まえれば、“負けてなお強し”を印象づけた。中間の動きは申し分なく、ここでも有力候補の一頭に挙げられる。
牝4歳
調教師:中竹和也(栗東)
前走のマーメイドSで重賞タイトルを獲得。今年に入ってからの3勝は、すべてハイペースで飛ばして後続を引き離す大逃げで挙げており、個性派として頭角を現してきた。今回も展開の鍵を握る本馬の動向から目が離せない。
3勝クラスからの格上挑戦となった前走のマーメイドSはスタート、二の脚ともに速く、同型馬を制してハナを奪取。速めの流れで後続をみるみる離して大逃げを打つと、直線はそれまでのリードを生かして粘り込みを図り、エーデルブルーメ以下の追い上げを2馬身退けて見事に優勝した。50キログラムの軽ハンデだったとはいえ、コースレコードに0秒4差と迫る1分57秒2の走破時計も優秀。大逃げのスタイルが確立してきた印象で、目下の充実ぶりは顕著だ。約2か月半の休み明けになるが、帰厩後の追い切りでは好調時と遜色のない動きを見せており、力の出せる態勢が整っている。
牡5歳
調教師:友道康夫(栗東)
3歳時は菊花賞(11着)にも駒を進めた素質馬。その後に脚部不安で約1年の長期休養があったが、前走のオープン特別・関越S(新潟・芝1800メートル)でコースレコード決着の0秒1差3着に入り、改めて地力の高さを示した。
2走前の3勝クラス・弥彦S(新潟・芝1800メートル)は、中団から鮮やかに抜け出して2馬身差の快勝。2か月半の休み明けになった前走のオープン特別・関越Sは、スタートで後手を踏み、後方を追走。開幕週の良好な馬場コンディションもあり、上位2頭とは位置取りの差が出たが、直線で大外からメンバー中最速となる上がり3ハロン33秒1(推定)の末脚で一完歩ごとに差を詰めて、勝ち馬から0秒1差の3着に入った。新潟コースで1着、2着、1着、3着と抜群の成績を誇り、前走を使った状態面の上積みも十分。重賞で相手強化の一戦になるが、侮れない。
牡4歳
調教師:松下武士(栗東)
2走前の3勝クラス・烏丸S(京都・芝2400メートル)をコースレコードと同タイムとなる2分22秒6の好時計で優勝。前走の目黒記念(12着)はスタートの出遅れが響いたが、約3か月の休養で立て直しを図っており、改めて注目したい。
2走前の3勝クラス・烏丸Sは、ケイアイサンデラ(3着)が速いペースで飛ばすなか、好位集団を追走。4コーナーで外を回る正攻法のレース運びから直線もしぶとく脚を伸ばし、マコトヴェリーキーとの追い比べを制してオープンクラス入りを決めた。重賞初挑戦となった前走の目黒記念は12着だったが、ゲート内で落ち着きがなく、スタートで立ち遅れ。直線ではなかなか前が開かないシーンもあり、度外視できる結果と言えるだろう。池添謙一騎手も「自分のスタイルでレースができれば、能力的にも十分やれると思います」と評価しており、ここでも軽視はできない。
(京増 真臣)
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