今週の注目レース

CBC賞(GⅢ)

中京競馬場 1200メートル(芝)ハンデ 3歳以上オープン

出走馬情報

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アグリ

牡5歳

調教師:杉山晴紀(栗東)

  • 父:Caravaggio
  • 母:オールドタイムワルツ
  • 母の父:War Front
ここに注目!

1勝クラスから4連勝で2023年の阪急杯を制覇。その後は勝ち星から遠ざかっているが、重賞で2着2回、3着1回。GⅠや海外のレース以外では崩れておらず、GⅢのメンバー相手ならチャンスは十分にある。

条件クラスを3連勝して挑んだ2023年阪急杯を、好位から抜け出してV。勢いそのままに重賞初制覇を飾った。その後も同年のセントウルS2着、阪神C3着、今年のシルクロードS2着と短距離重賞で活躍。2度目の海外遠征だったサウジアラビアの1351ターフスプリント(G2・芝1351メートル)は6着に敗れた。その後は定年解散を迎えた安田隆行厩舎から、杉山晴紀厩舎に転厩。7日の1週前追い切りでは、栗東坂路でしっかりと追われて4ハロン52秒4、ラスト1ハロン12秒0の好時計をマークした。約6か月の休み明けでも出走態勢は整っていそうだ。

スズハローム

牡4歳

調教師:牧田和弥(栗東)

  • 父:サトノダイヤモンド
  • 母:アイライン
  • 母の父:ローレルゲレイロ
ここに注目!

重賞初挑戦だった前走の京王杯スプリングCで3着に好走。1200メートル戦に出走するのは今回が初めてだが、JRAで4勝を挙げた母はこの距離での勝ち星があり、血統的には距離短縮も対応できそうだ。

デビュー2戦目で挙げた初勝利は5馬身差の快勝だった。美浦から栗東の牧田和弥厩舎への移籍初戦となった昨年7月の1勝クラス・タイランドC(中京・芝1400メートル)も5馬身差でV。その後も条件クラスで勝ち星を加算し、今年春にオープンクラス入りを決めた。前走の京王杯スプリングCは、直前の長距離輸送を避けるため美浦トレーニング・センターで調整。レースは中団追走から鋭く伸びて3着に好走した。騎乗した鮫島克駿騎手は「いい状態で臨めましたし、次につながるレースができたと思います」と、手応えをつかんだ様子。今の充実ぶりなら初の1200メートル戦も克服可能だろう。

キタノエクスプレス

牡6歳

調教師:坂口智康(栗東)

  • 父:アジアエクスプレス
  • 母:ツルマルサンチャン
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

今年から芝路線に転向して〔2・3・0・0〕と全て連対。近2走は芝1200メートル戦で1分07秒台の好時計をマークして連勝し、オープンクラス入りを決めた。勢いに乗って重賞に初挑戦する。

デビューからダート路線を歩んで2勝を挙げたが、その後は勝ち切れないレースが続いた。今年初戦から芝に転向。2勝クラス(京都・芝1200メートル)でいきなり2着に好走し、その後も2着、2着と上位争い。ためる競馬を教えながら、しっかり脚を使えるようになってきた。2走前の2勝クラス(京都・芝1200メートル)で芝での初勝利を挙げると、前走の3勝クラス・バーデンバーデンC(福島・芝1200メートル)も直線で手応え良く抜け出してV。勝ち時計の1分07秒0はコースレコードと同タイムだった。前走の勝ちっぷりから、初の重賞挑戦でもチャンスはありそうだ。

カリボール

牡8歳

調教師:西村真幸(栗東)

  • 父:ジャスタウェイ
  • 母:レイズアンドコール
  • 母の父:サクラバクシンオー
ここに注目!

内めの枠からロスなく立ち回った近2走は3着、1着と好走。これまで芝のレースで1番から5番の馬番だった場合は〔4・1・1・5〕と、なかなかの好成績を残している。ここも好走パターンに持ち込めるかがポイントだ。

デビュー当初は中距離路線を歩み、2019年の菊花賞(18着)にも出走した。その後は徐々に距離を短縮し、短距離路線へ。2走前のオープン特別・鞍馬S(京都・芝1200メートル)は、13頭立ての最低人気ながら最内から鋭く伸びて3着。前走のオープン特別・福島テレビオープン(福島・芝1200メートル)も器用に立ち回って抜け出し、約2年2か月ぶりの勝利を手にした。管理する西村真幸厩舎は2021年ファストフォース(1着)、2022年タイセイビジョン(2着)、2023年サンキューユウガ(2着)と本レースで3年連続連対中。今年の本馬にも期待できそうだ。

ジャスティンスカイ

牡5歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:キタサンブラック
  • 母:リアリサトリス
  • 母の父:Numerous
ここに注目!

初めてのスプリント戦だった2走前のオープン特別・鞍馬S(京都・芝1200メートル)を1分06秒9の好タイムで制した。全弟サトノカルナバルは先月の函館2歳Sを制覇。兄もここで重賞初タイトルを狙う。

デビューから少しずつ距離を縮めて、素質が開花。芝2000メートル戦で未勝利、1勝クラスを連勝、さらに芝マイル戦で2勝クラス、3勝クラス、洛陽S(リステッド・阪神・芝1600メートル)と3連勝した。今年5月のオープン特別・鞍馬S(京都)で芝1200メートル戦に初挑戦して優勝。前走の函館スプリントSは流れに乗れず10着に敗れたが、勝ち馬とのタイム差は0秒5と大きくは負けていない。展開次第で反撃可能だろう。管理する友道康夫厩舎はJRA重賞67勝を1600メートル以上の距離で挙げており、厩舎初のスプリント重賞制覇を狙う。

カンチェンジュンガ

牡4歳

調教師:庄野靖志(栗東)

  • 父:ビッグアーサー
  • 母:クェスタボルタ
  • 母の父:ノヴェリスト
ここに注目!

デビュー2戦目以降は全て芝1200メートル戦に出走。近2走は春雷S(リステッド・中山)5着、北九州記念4着と、オープンクラスでも上位争いを演じた。初めての左回りを克服できれば好勝負可能だろう。

メイクデビュー阪神(ダート1400メートル)で6着に敗れてからは、11戦連続で芝1200メートル戦に出走。今年に入って小倉で条件戦を連勝してオープンクラス入りを決めた。2走前の春雷S(リステッド・中山・芝1200メートル)では5着に健闘。当時の1着サトノレーヴは次走で函館スプリントSを勝ち、3着ヨシノイースターも北九州記念2着とサマースプリントシリーズで活躍している。本馬も前走の北九州記念で4着と上位争いを演じた。栗東坂路での1週前追い切りでは4ハロン49秒8の自己ベストタイムをマーク。今の充実ぶりならさらに前進可能だろう。

サウンドビバーチェ

牝5歳

調教師:高柳大輔(栗東)

  • 父:ドゥラメンテ
  • 母:スクービドゥー
  • 母の父:Johan Cruyff
ここに注目!

2023年の阪神牝馬S勝ち馬で、全3勝をマイルの距離で挙げている。芝1200メートル戦は初めてとなるが、半姉プリンセスムーン(父アドマイヤムーン)は全6勝を1200メートル以下で挙げており、血統的に距離短縮は歓迎できるだろう。

3歳時は牝馬三冠路線を歩み、チューリップ賞4着、紫苑S2着とトライアルで上位争いを演じた。昨年春の阪神牝馬Sで待望の重賞初制覇を飾り、続くヴィクトリアマイルでも5着に健闘。そこから約7か月の休養を余儀なくされ、復帰後は2桁着順が続いている。そこで陣営は距離短縮を決断。予定していた北九州記念は出走態勢が整わず見送ったが、立て直したここは好気配が漂っている。7日に行われた栗東CWコースでの1週前追い切りは6ハロン77秒9で駆け抜け、同日の一番時計をマーク。調教通りのパフォーマンスを発揮できれば巻き返せるはずだ。

(寺下 厚司)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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