今週の注目レース

マーメイドステークス(GⅢ)

京都競馬場 2000メートル(芝)ハンデ (牝) 3歳以上オープン

出走馬情報

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コスタボニータ

牝5歳

調教師:杉山佳明(栗東)

  • 父:イスラボニータ
  • 母:レディイン
  • 母の父:Kendor
ここに注目!

前走の福島牝馬Sで待望の重賞初制覇を達成。勢いに乗って重賞連勝を狙う。今年に入ってからは牝馬限定重賞で崩れずに走れており、実績的にはメンバー中上位の存在と言えそうだ。

前走の福島牝馬Sを快勝後は、放牧を挟み、本レースを目標に調整されている。厩舎スタッフは「前走と比べても雰囲気はいいですよ。攻め馬のキレとかカイバ食いとか、日常の仕草などにそれを感じますね」と好ムードを伝える。5歳の今年は成績も安定。「年齢を重ねて精神的にも安定して、充実期に入ってきているのかな、と思います」と力を込める。今回は初めての京都競馬場でのレースになるが「前走の福島も初めてでしたし、昨年も初めての札幌(クイーンS3着)で走ってくれました。どんなコースでも結果を出してくれています」と同スタッフ。ここも不安なくレースに向かえそうだ。

ミッキーゴージャス

牝4歳

調教師:安田翔伍(栗東)

  • 父:ミッキーロケット
  • 母:ミッキークイーン
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

昨年2月のデビューから8戦して5勝をマーク。大きく崩れたのはGⅠの2戦だけで、牝馬限定のGⅢに入れば能力はトップクラスと言っていいだろう。前走・大阪杯14着からの巻き返しが期待される。

前走の大阪杯は、最内枠からラチ沿いをロスなく立ち回ったが14着に敗れた。ただ、牡馬相手のGⅠと条件が厳しかった面もあり、決して悲観する内容ではなかったはずだ。前々走の愛知杯では、今回と同じメンバーが多くいるなか、1/2馬身差の勝利を収めた。この中間は、6日に栗東CWコースで6ハロン79秒7(ラスト1ハロン11秒6)の好タイムを馬なりでマーク。併せ馬で先着しているように、順調な調整ぶりが目につく。今回と同じ京都・芝2000メートルでは、3走前に3勝クラス・修学院Sを勝っており、舞台も合っている。条件はそろっていると言えそうだ。

エーデルブルーメ

牝5歳

調教師:福永祐一(栗東)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:アーデルハイト
  • 母の父:アグネスタキオン
ここに注目!

伯母のブエナビスタはGⅠ・JpnⅠ計6勝を挙げ、2010年度のJRA賞年度代表馬を受賞。伯父アドマイヤオーラも重賞3勝をマークした。本馬は今回が初めての重賞挑戦となるが、乗り越えるだけの血統背景の持ち主と言えるだろう。

前走の3勝クラス・ダイワスカーレットC(阪神・芝2000メートル)は、メンバー中最速の上がり3ハロン33秒9(推定)をマークして差し切り。1馬身1/2差の快勝でオープンクラス入りを決めた。メイクデビュー中京(芝2000メートル)こそ6着だったが、それ以降は5着以内を確保しており、安定感は魅力のひとつだろう。厩舎スタッフは「前駆がガッチリして筋肉がついてきました。成長期というのもあるでしょうし、乗り込み量が多いのもあると思います」と充実ぶりを伝える。460キログラムでデビューした馬体重は、前走時で486キログラムまでパワーアップ。さらに成長した姿で重賞突破を狙う。

ピンハイ

牝5歳

調教師:田中克典(栗東)

  • 父:ミッキーアイル
  • 母:レイテッド
  • 母の父:ジャングルポケット
ここに注目!

デビュー2戦目のチューリップ賞で2着、桜花賞では5着と、早くから高い素質を見せていた一頭。重賞での勝ち星には手が届いていないが、能力は確か。牝馬限定の今回は大きなチャンスとなりそうだ。

3走前の中日新聞杯は後方から道中を進め、徐々にポジションを押し上げると、直線もしぶとく末脚を伸ばして3着を確保した。54キログラムのハンデだったとはいえ、牡馬相手の重賞での好走は、今回のメンバーに入れば胸の張れる実績と言えるだろう。前々走の大阪城S(リステッド・阪神・芝1800メートル)は12着に敗れたが、道中でややエキサイトする場面があったもので度外視できるはずだ。京都競馬場では、4走前のカシオペアS(リステッド・芝1800メートル)で強敵相手に2着に好走しており、スムーズなレースさえできれば能力を発揮できるだろう。

セントカメリア

牝5歳

調教師:高野友和(栗東)

  • 父:ドゥラメンテ
  • 母:アドマイヤテレサ
  • 母の父:エリシオ
ここに注目!

半兄アドマイヤラクティ(父ハーツクライ)は、5歳時のダイヤモンドSで重賞初制覇を果たし、翌年のコーフィールドC(オーストラリア)でG1を初制覇。本馬も血統面からは豊富な成長力が見込め、まだ伸びしろがありそうだ。

3走前の3勝クラス・サンタクロースS(阪神・芝2000メートル)では、直線で抜群の切れ味を披露し、メンバー中最速の上がり3ハロン33秒8(推定)をマーク。1馬身3/4差の完勝でオープンクラス入りを決めた。2度目の重賞挑戦となった前々走の愛知杯は、思うように末脚を伸ばせず9着。ただ、道中のゆったりとした流れが合わなかった可能性もあるだろう。前走の都大路S(リステッド・京都・芝1800メートル)では、メンバー中最速の上がり3ハロン33秒1(推定)をマークして3着に好走。京都競馬場で結果を残した点は、今回に向けての好材料と言えそうだ。

ラヴェル

牝4歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:キタサンブラック
  • 母:サンブルエミューズ
  • 母の父:ダイワメジャー
ここに注目!

一昨年のアルテミスSでは、のちに牝馬三冠を果たすリバティアイランドに先着して重賞初制覇を飾った。その後は勝ち星から遠ざかっているものの、常に高いレベルで戦ってきた。豊富な経験はここでも生きるはずだ。

折り合い面が課題だが、前々走の京都記念では、2200メートルの距離ながら折り合いに進境を見せて5着に健闘。次走で大阪杯を制したベラジオオペラ(2着)などの強敵と渡り合ったことからも、改めて高い能力を示したと言えそうだ。前走の中山牝馬Sも11着とはいえ、勝ち馬とは0秒6差。4コーナーでの進路取りにスムーズさを欠く場面もあっただけに、悲観するような内容ではないだろう。厩舎スタッフは「今回も折り合いひとつだと思います。いろいろと考え、工夫しながらやっています。普段は表情も穏やかですし、おとなしいです」と期待を寄せている。

タガノパッション

牝6歳

調教師:武幸四郎(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:アドマイヤシルク
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

2021年のスイートピーS(リステッド・東京・芝1800メートル)以来3年以上白星から遠ざかっているが、クラスを問わずに崩れない走りを見せている。今回も自身の能力はしっかりと発揮できるだろう。

3走前の愛知杯が2着、前々走の中山牝馬Sが勝ち馬と0秒3差の6着、前走の福島牝馬Sも勝ち馬から0秒5差の6着と、重賞でも安定感はピカイチと言えるだろう。近3走はすべて重賞で、そのうち2戦でメンバー中最速の推定上がり3ハロンタイムをマークしているように、末脚はこのクラスでも上位のものがある。今回も展開などに左右される面はあるだろうが、自分の持っている脚はしっかりと使ってくるだろう。6日には、栗東坂路で4ハロン51秒5を馬なりでマーク。万全の態勢が整えられており、重賞初制覇のチャンスは十分にありそうだ。

ベリーヴィーナス

牝5歳

調教師:鈴木孝志(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:ティーエスベリー
  • 母の父:New Approach
ここに注目!

全4勝を今回と同じ芝2000メートルのレースで挙げている。今回は一昨年のローズS(12着)以来2度目の重賞挑戦となるが、力を発揮できる条件と言えるだけに、昇級初戦から期待が持てそうだ。

連勝の勢いに乗って重賞に挑む。前走の3勝クラス・下鴨S(京都・芝2000メートル)は、スタートから先手を主張してハナを奪うと、道中もマイペースで運び、1/2馬身差で鮮やかに逃げ切った。当初からマーメイドSを目標にしており、間隔が空くとテンションが上がりすぎる面があるため、中1週の臨戦は想定通り。厩舎スタッフは「中1週なのでバリバリやる必要はないですし、変わりない状態で臨めると思います。自分のペースで運べれば」と、前走後も順調であることを強調する。同型馬の存在は鍵となるが、ここもマイペースを刻むだけだろう。

(山口 大輝)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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