今週の注目レース

京王杯スプリングカップ(GⅡ)

東京競馬場 1400メートル(芝)別定 4歳以上オープン

出走馬情報

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ウインマーベル

牡5歳

調教師:深山雅史(美浦)

  • 父:アイルハヴアナザー
  • 母:コスモマーベラス
  • 母の父:フジキセキ
ここに注目!

1400メートルのレースでは3勝を挙げており、うち2勝が重賞でマークしたものと、距離適性は高そうだ。昨年の本レースで2着に好走したように、実力をしっかりと発揮できる条件と言えるだろう。

重賞連勝の勢いに乗って挑んだ前走の高松宮記念だったが、GⅠの強敵が相手、8枠16番という外めの枠に加え、雨にも脚を取られる厳しいレースとなった。12着という着順は度外視していいはずだ。重賞3勝の実績は、今回のメンバーでもトップクラス。しぶとく終いの脚を使えるタイプだけに、東京の長い直線も合っていると言えるだろう。5歳となったが、母コスモマーベラスが5歳時の12月にオープン特別・ターコイズSを勝ったように、息の長い活躍を見せた。血統的からも年齢的な衰えはなさそうで、さらなる活躍が期待できるだろう。

レッドモンレーヴ

牡5歳

調教師:蛯名正義(美浦)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:ラストグルーヴ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

昨年の本レースを勝ち、オープンクラスへの昇級2戦目で重賞初制覇を果たした。その後は白星から遠ざかっているが、実績を残す条件に戻るここは待望の勝ち星を挙げるチャンスとなりそうだ。

半兄ランフォザローゼス(父キングカメハメハ)は京成杯、青葉賞、ダイヤモンドSで2着に入るなど重賞でも活躍。祖母エアグルーヴがオークス、天皇賞(秋)を制した優れた血筋の出身だ。母系は底力あふれ、父ロードカナロアがスピードを注入。本馬は初勝利こそ芝1800メートルのレースで挙げたが、距離を詰めて出世していった。東京競馬場のレースでは7戦して3勝、2着2回の実績を残しており、大きな武器である終いの切れ味を存分に生かせる舞台と言えそうだ。1400メートルでは昨年の本レースで挙げた1戦1勝。条件はぴったりのはずだ。

ソーヴァリアント

牡6歳

調教師:大竹正博(美浦)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:ソーマジック
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

初めて1600メートルのレースに挑んだ昨年の富士Sで3着に好走。東京競馬場ではメイクデビュー東京(芝2000メートル)でも3着に入っており、コース適性は高いと言えるだろう。

初勝利こそ3歳となってからだったが、同年夏の札幌で条件クラスを連勝。セントライト記念で2着に入って重賞級の能力を示すと、チャレンジCで重賞初制覇を果たした。中距離のレースを中心に使われていたが、近走は1600メートルから1800メートルのレースに出走。その中でも、富士S3着など重賞でも活躍を見せている。今回は初めての1400メートルへの出走となるが、母のソーマジックと叔父のトーセンデュークがこの距離で勝ち星を挙げているように、血統的にはこなせる下地があると言っていいだろう。このレースで新味を見せることができれば、今後の選択肢も広がるはずだ。

トウシンマカオ

牡5歳

調教師:高柳瑞樹(美浦)

  • 父:ビッグアーサー
  • 母:ユキノマーメイド
  • 母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!

ここ最近は1200メートルに出走しているが、デビュー2戦目の京王杯2歳Sで2着、翌年のクロッカスS(リステッド・東京)で1着と、芝1400メートルでもきっちりと結果を残している。本舞台への適性は高そうだ。

前走の高松宮記念では、スムーズなレース運びを見せたが6着に敗れた。ただ、雨が降る馬場状態(重)が影響してのもので、力負けではなかったはずだ。3走前には京阪杯を8枠17番でV。前々走のオーシャンSも8枠15番と厳しいコース取りになりやすい条件だったにもかかわらず、重賞連勝を決めた。5歳となって、なお充実ぶりを感じさせるレースを見せている。1日には美浦Wコースで6ハロン81秒7(ラスト1ハロン11秒0)の好タイムをマーク。併せ馬で約4馬身先着する好調教を披露した。GⅠ後の一戦だが、万全の態勢で迎えられそうだ。

リュミエールノワル

牡5歳

調教師:上原佑紀(美浦)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:ビキニスタイル
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

近親のタガノトネール、タガノエスプレッソが重賞勝ち馬という良血。同じく近親タガノエルピーダも昨年の朝日杯フューチュリティSで牝馬ながら3着に好走した。本馬は初めての重賞挑戦だが、血統的には素質は通用するとみていい。

初めての芝1400メートルのレースとなった3走前の1勝クラス(中京)で道中2番手から1/2馬身差の勝利を収めると、前々走の2勝クラス・岡崎特別(中京・芝1400メートル)でも2着馬に1馬身1/4差をつけ連勝を飾った。勢いに乗って挑んだ前走の3勝クラス・湘南S(東京・芝1400メートル)でも、クビ差ながら2番手から押し切って3連勝。1400メートルのレースに限れば3戦3勝とまだ底を見せておらず、今回と同じ舞台の前走で結果を残している点も大きな強みだ。重賞挑戦は初めてだが、本馬に合ったレース条件と言えるだろう。

ダノンスコーピオン

牡5歳

調教師:福永祐一(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:レキシールー
  • 母の父:Sligo Bay
ここに注目!

東京競馬場では、3歳時のNHKマイルCでGⅠ初制覇を果たした。昨年の本レースでは11着に敗れたものの、コース相性自体は悪くないはず。思い出の舞台で、復活の走りを見せたいところだ。

前走の阪神Cでは13着に敗れたものの、勝ち馬ウインマーベルから0秒7差と着順ほどは負けていなかった。初めて着用したブリンカーの効果もあっただろう。今回は福永祐一厩舎に転厩しての初戦。入念に乗り込まれ、4月25日には栗東CWコースで6ハロン83秒1(ラスト1ハロン11秒0)をマークすると、5月2日には同82秒0(同11秒1)の好タイムを馬なりで計時。順調な調整ぶりを見せている。立て直された効果は十分に感じられ、メンバー中ただ1頭のGⅠホースとして底力を発揮したいところ。父が名スプリンターのロードカナロアだけに、1400メートルの距離も合っているはずだ。

スズハローム

牡4歳

調教師:牧田和弥(栗東)

  • 父:サトノダイヤモンド
  • 母:アイライン
  • 母の父:ローレルゲレイロ
ここに注目!

徐々に距離を詰めながら着実な成長カーブを描き、オープンクラスまで出世を果たした。瞬発力が大きな武器と言える一頭。展開に左右されやすい面はあるが、今回も直線で自身の末脚を発揮できるだろう。

前走の3勝クラス・キタサンブラックC(阪神・芝1400メートル)は、中団後方で脚をため、直線は馬群の大外から末脚を発揮。メンバー中2位の上がり3ハロン33秒7(推定)をマークして鮮やかに差し切った。ゴール前の伸び脚は際立っており、ハナ差の勝利とはいえ地力強化を感じさせる内容だった。1400メートルのレースでは、前走を含め3勝をマーク。1600メートルでも勝ち星を挙げているが、今回の距離のほうがより力を発揮できると言えそうだ。東京コースの経験もあり、3歳時の1勝クラス(芝1600メートル)では3着に好走。条件は合っているとみていいだろう。

アネゴハダ

牝5歳

調教師:佐々木晶三(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:イニシャルダブル
  • 母の父:ウォーエンブレム
ここに注目!

3勝クラスを勝った直後の重賞挑戦にはなるが、デビュー2戦目の小倉2歳Sで3着に好走し、続くファンタジーSでも5着に健闘。翌年のフィリーズレビューでは3着に入った。すでに重賞で実績を残している点は見逃せない。

前走の3勝クラス・サンライズS(中山・芝1200メートル)では、先行策から直線で抜け出し、1/2馬身差をつける勝利でオープンクラス入りを決めた。今回は200メートルの距離延長とはなるが、この距離でも2勝を挙げ、フィリーズレビューでは3着に好走と、重賞でも実績を残している。今回と同じ東京・芝1400メートルでも3戦1勝、2着1回、3着1回で、3着内率100パーセントと抜群の好相性ぶりを発揮。久しぶりの重賞挑戦でも、ぴったりの条件がそろったと言えそうだ。2日には栗東CWコースで4ハロン51秒9(ラスト1ハロン11秒6)を一杯に追われてマーク。抜かりない調整が続けられている。

(山口 大輝)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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