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牡6歳
調教師:池江泰寿(栗東)
マイラーズCは今年で3年連続の参戦。阪神開催だった2年前は後方から差し切り、重賞初制覇を飾った。昨年は大外枠から0秒1差の3着に惜敗。昨年のリベンジを果たして本レース2勝目なるか、注目だ。
条件戦を3連勝して挑んだ2年前の本レース(阪神開催)で重賞初制覇。その後はなかなか勝ち切れず、昨年の本レースも3着に惜敗した。昨年秋の京成杯オータムHで待望の重賞2勝目をマーク。続くマイルチャンピオンシップは2着、初の海外遠征だった前走の香港マイル(G1・香港・芝1600メートル)でも4着と、国内外のビッグレースで好走した。今年の始動戦に向け、11日の1週前追い切りは栗東CWコースでラスト1ハロン10秒8の好タイムをマーク。追い切りに騎乗した松山弘平騎手は「しっかり動けていましたし、良かったと思います」と感触を口にしていた。隔年での本レース2勝目を狙う。
牡5歳
調教師:中内田充正(栗東)
2022年マイルチャンピオンシップの優勝馬。56キログラム以下の斤量で〔5・1・0・1〕の好成績に対して、57キログラム以上では〔0・1・0・4〕と勝ち切れていない。ここは58キログラムの斤量克服がポイントになる。
デビューから3連勝を飾り、2021年朝日杯フューチュリティSはドウデュースに次ぐ2着。翌年秋のマイルチャンピオンシップでは古馬相手に差し切り、GⅠ初制覇を飾った。昨年は国内外のGⅠに出走し、安田記念は小差の2着。マイル界でトップレベルの走りを見せている。GⅡに出走するのは2022年富士S(1着)以来で、GⅡ・GⅢの重賞では3戦3勝と負けていない。久々のGⅡなら譲れないところだろう。11日に行われた1週前追い切りでは、栗東CWコースでラスト2ハロン11秒3、10秒9の好時計をマーク。今年初戦に向けて出走態勢は整っている。
牡4歳
調教師:中竹和也(栗東)
年明けの京都金杯で重賞初制覇。3勝クラスから連勝中と本格化ムードが漂う。京都金杯勝ち馬は過去10年の本レースに5頭が出走して〔1・1・2・1〕と、相性がいい。同じ舞台で重賞連勝を狙う。
安定した末脚が武器だ。キャリア10戦中8戦でメンバー中3位以内の上がり3ハロンタイム(推定)をマーク。2走前からは馬体重が480キログラムを超え、決め手にも磨きがかかってきた。近2走はメンバー中最速の末脚で連勝中。前走の京都金杯は内枠(1枠2番)からロスなく立ち回り、直線はインから鮮やかに差し切った。そこから約3か月半ぶりのレースとなるが、栗東の坂路を中心に乗り込み量は十分。厩舎スタッフは「馬体に幅が出てパワーアップしていますね。時計の速い決着になっても対応してくれると思います」と語っており、期待十分に送り出す。
牡6歳
調教師:大竹正博(美浦)
2021年、2022年のチャレンジC連覇など中距離路線で活躍していたが、昨年秋にマイル初挑戦だった富士Sで3着に好走し、いきなり適性を示した。前走・中山記念組は、過去10年の本レースに4頭が出走して3勝と相性がいい。
デビューから芝2000メートル前後の中距離路線を歩み、2021年、2022年のチャレンジCを連覇した。昨年の札幌記念で3着に敗れた後、マイル路線にシフトチェンジ。富士Sは中団から追い上げて3着に好走した。続くマイルチャンピオンシップは好位から積極的な立ち回りを見せるも、差し馬が台頭する展開が合わず12着。今年初戦の中山記念は22キログラムの大幅馬体増での出走となり、伸び切れず12着に敗れた。1週前追い切りでは美浦Wコースで意欲的な3頭併せを消化。京都への長距離輸送も控えており、馬体が絞れていれば巻き返しは十分に可能だろう。
牡4歳
調教師:伊藤大士(美浦)
昨年のニュージーランドTで重賞初制覇。その後は低迷していたが、前走のダービー卿チャレンジTで2着に入って復活の兆しを見せた。これまでに連対した4戦は全て中山コース。今回は京都の攻略が鍵になる。
昨年1月に初勝利を挙げ、そこから一気に3連勝。重賞初挑戦だったニュージーランドTは好位追走から直線で力強く押し切った。負かした2着ウンブライル、3着シャンパンカラーが続くNHKマイルCで2着、1着と連対。その比較から、本馬もマイル路線で世代トップレベルの力を秘めていると言えそうだ。前走のダービー卿チャレンジTは大逃げする形から2着に粘り、約1年ぶりに連対。騎乗したM.デムーロ騎手は「返し馬から雰囲気が良く、道中の行きっぷりも良かったですね」と、復調ムードを感じ取っていた。ここも積極的な競馬で粘り込むのか、レースぶりに注目だ。
牡4歳
調教師:斉藤崇史(栗東)
マイル重賞は2023年アーリントンC2着、2024年の京都金杯2着とあと一歩の成績。当日輸送で臨める競馬場(京都、阪神、中京)では〔2・2・2・0〕と全て3着以内を確保しており、ここも好勝負が期待できそうだ。
デビュー当初はクラシックを目指して中距離路線を歩んだが、弥生賞ディープインパクト記念で7着に敗れた後はマイル路線に方向転換。アーリントンCでいきなり2着に入り、NHKマイルCの優先出走権を獲得した。初めてのGⅠ挑戦だったNHKマイルCは13着に敗れ、夏場は休養。他世代との初対戦だった3勝クラス・仲秋S(阪神・芝1600メートル)は好位から抜け出し、1分31秒9の好時計で制した。今年初戦の京都金杯も好位から粘って2着に好走。前走のダービー卿チャレンジTは粘りを欠いて7着に敗れたが、2走前と同舞台で巻き返しに燃える。
牡5歳
調教師:清水久詞(栗東)
重馬場だった前走でオープンクラス初勝利。勝ち時計は1分34秒3で、芝マイル戦の持ち時計は過去に2度マークした1分32秒9。開幕週の馬場コンディションで時計の速い決着になった場合の対応が鍵になるだろう。
条件戦を使いながら力をつけてきた。3歳時に2勝、4歳時に2勝を挙げ、今年からオープンクラスで出走。3走前の洛陽S(リステッド・京都・芝1600メートル)で4着に入ると、重賞初挑戦だった阪急杯でも5着に健闘した。3月にデビューした吉村誠之助騎手とコンビを組んだ前走の六甲S(リステッド・阪神・芝1600メートル)は鮮やかな差し切りV。初勝利をメインレースで挙げた吉村騎手は「道中で少し抑えられないところはありましたが、馬が頑張ってくれました」とパートナーをねぎらった。ルーキーとのコンビ継続で、2度目の重賞に挑戦する。
牡5歳
調教師:松永幹夫(栗東)
今年出走した本舞台の2戦は1着、2着の好成績。相性のいいコースで重賞に初挑戦する。半妹カニキュル(父エピファネイア)は東京で行われるフローラSに登録。きょうだいで同日重賞制覇なるか、注目だ。
デビューからダート路線を歩み、2勝を挙げた。昨年2月から芝レースに転向。2戦目だった2勝クラス(阪神・芝1600メートル)はスピードを生かして粘り込み、3馬身1/2差をつけて快勝した。武豊騎手とコンビを組んだ今年初戦の3勝クラス・石清水S(京都・芝1600メートル)は、中団から差し切りV。武騎手は「切れましたね。ピッチ走法なので、こういう馬場も合うのでしょう」と勝因を挙げていた。続く本舞台の洛陽S(リステッド)も、後方待機から大外を強襲して2着に好走。今回は重賞初挑戦となるが、得意な舞台ならチャンスはありそうだ。
(寺下 厚司)
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