過去10年で1番人気が1勝2着2回と苦戦気味。2017年には単勝12番人気のモズカッチャンが優勝、2023年には7番人気のゴールデンハインドが優勝しており、下位人気馬の台頭にも気を付けたい一戦だ。このレースで好走してきた馬にはどのような特徴があるのか、過去10年の結果から傾向を探っていく。
過去10年の3着以内馬30頭中12頭は前走で1着だった(前走で重賞1着だった馬の出走はなし)。注目したいのは前走で2着以下に敗れていた馬の前走の内訳で、重賞か重賞以外のレースだったかで好走率が大きく違う。前走重賞組の中には10着に敗れていた馬が優勝したケースも含まれているので、前走が重賞だった馬はそこでの着順を気にする必要はないだろう。〔表1〕
前走の着順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1着 | 6-4-2-50 | 9.7% | 16.1% | 19.4% |
重賞で2着以下 | 3-5-5-38 | 5.9% | 15.7% | 25.5% |
重賞以外で2着以下 | 1-1-3-51 | 1.8% | 3.6% | 8.9% |
過去10年の馬番別成績では、1番から4番が6勝2着3回となっている。また、5番から8番も連対が6回あり、1番から8番で連対馬20頭中15頭を占めている。一方、成績が振るわないのは9番から12番で、1着はなく2着と3着が計3回にとどまっている。ただし、13番から18番は3着以内が8回あるので、真ん中から外寄りの馬番となった馬を狙う場合は、13番から外の馬に注目した方がよさそうだ。〔表2〕
馬番 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1〜4番 | 6-3-3-28 | 15.0% | 22.5% | 30.0% |
5〜8番 | 2-4-1-33 | 5.0% | 15.0% | 17.5% |
9〜12番 | 0-2-1-37 | 0% | 5.0% | 7.5% |
13〜18番 | 2-1-5-41 | 4.1% | 6.1% | 16.3% |
過去10年の優勝馬10頭中9頭、3着以内馬30頭中21頭は、過去2走における最高単勝人気が2番人気以内だった。一方、過去2走の最高単勝人気が3番人気だった馬は1勝しているものの3着内率は13.8%、同4番人気以下だった馬は勝利がなく3着内率9.6%となっている。過去2走で2番人気以内に支持されたことのある馬は上位に評価すべきだろう。〔表3〕
最高単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 5-4-4-39 | 9.6% | 17.3% | 25.0% |
2番人気 | 4-3-1-28 | 11.1% | 19.4% | 22.2% |
3番人気 | 1-1-2-25 | 3.4% | 6.9% | 13.8% |
4番人気以下 | 0-2-3-47 | 0% | 3.8% | 9.6% |
2017年から2020年の優勝馬4頭は芝1800メートル以上のレースで2勝の実績を有していた。2021年以降の優勝馬は同1勝以下であったが、2021年と2022年の勝ち馬は重賞で2番人気に支持された経験がある馬だった。今年もこれらに該当する馬がいれば、優勝候補と考えたい。〔表4〕
(河野 道夫)
注記:表は横にスクロールすることができます。
年度 | 優勝馬 | 芝1800m以上での勝利数 | 重賞での最高単勝人気 |
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2017年 | モズカッチャン | 2勝 | 出走なし |
2018年 | サトノワルキューレ | 2勝 | 出走なし |
2019年 | ウィクトーリア | 2勝 | 2番人気 |
2020年 | ウインマリリン | 2勝 | 出走なし |
2021年 | クールキャット | 0勝 | 2番人気 |
2022年 | エリカヴィータ | 出走なし | 2番人気 |
2023年 | ゴールデンハインド | 1勝 | 7番人気 |
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