今週の注目レース

JRA70周年記念 アンタレスステークス(GⅢ)

阪神競馬場 1800メートル(ダート)別定 4歳以上オープン

データ分析

飛躍を目指すダート路線の強豪が激突

ダート中距離路線の実力馬が集う一戦で、過去3年の優勝馬はいずれも前走でも1着だった。さらに、過去6年の3着以内馬は全て前走でも3着以内と、近年は前走で好走していた馬が当レースでも好結果を残している。好走馬にはその他にどのような共通点があるのだろうか、過去10年のデータから探っていく。

前走の単勝人気に注目

前走の単勝人気が10番人気以下だった馬は過去10年で延べ34頭が出走して連対なしと苦戦している。対して、前走で2番人気以内だった馬は14頭が連対し、連対率32.6%となっている。また、3着以内馬で見ると、延べ30頭中26頭が前走で5番人気以内だったことからも、前走で上位人気に支持されていた馬を中心に予想を組み立てた方がよさそうだ。〔表1〕

〔表1〕前走の単勝人気別成績(過去10年)
前走の単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
2番人気以内 8-6-4-25 18.6% 32.6% 41.9%
3〜5番人気 1-3-4-37 2.2% 8.9% 17.8%
6〜9番人気 1-1-0-35 2.7% 5.4% 5.4%
10番人気以下 0-0-2-32 0% 0% 5.9%

過去3走でダート重賞3着以内のある馬が優勢

過去10年の3着以内馬延べ30頭のうち24頭は、過去3走以内にダート重賞(地方競馬で行われたダートグレード競走を含む)で3着以内に入っていた。一方、過去3走のダート重賞での最高着順が4着以下だった馬は53頭が出走して3着以内は1回(2021年1着テーオーケインズ)だけ。また、過去3走でダート重賞に出走していなかった馬も3着内率は13.2%どまりなので、過去3走でダート重賞に出走しており、そこで3着以内に入っていた馬を重視すべきだろう。〔表2〕

〔表2〕過去3走におけるダート重賞での最高着順別成績(過去10年)
最高着順 成績 勝率 連対率 3着内率
3着以内 8-9-7-44 11.8% 25.0% 35.3%
4着以下 1-0-0-52 1.9% 1.9% 1.9%
不出走 1-1-3-33 2.6% 5.3% 13.2%
  • 注記:地方競馬で行われたダートグレード競走を含む

前走の距離も要チェック

過去10年の前走の距離別成績では、1900メートル以上のレースから臨んだ馬の好走率が最も高くなっている。前走1800メートル組がそれに続き、前走が1700メートル以下だった馬は3着以内が1回だけと苦戦している。臨戦過程を比較する際は、前走の距離が1800メートル以上だった馬、その中でも1900メートル以上だった馬を上位に評価したい。〔表3〕

〔表3〕前走の距離別成績(過去10年)
前走の距離 成績 勝率 連対率 3着内率
1700m以下 0-1-0-19 0% 5.0% 5.0%
1800m 3-4-8-73 3.4% 8.0% 17.0%
1900m以上 7-5-2-37 13.7% 23.5% 27.5%
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単勝人気とJRAでの勝利数に注目

過去10年の優勝馬10頭はいずれも単勝6番人気以内だった。また、JRAでの通算勝利数が5勝か6勝だった点も共通している。これに当てはまる馬が有力な候補になりそうだ。〔表4〕

(河野 道夫)

〔表4〕優勝馬の単勝人気とJRAでの通算勝利数(過去10年)
年度 優勝馬 単勝人気 JRA通算勝利数
2014年 ナムラビクター 2番人気 6勝
2015年 クリノスターオー 6番人気 6勝
2016年 アウォーディー 1番人気 6勝
2017年 モルトベーネ 3番人気 6勝
2018年 グレイトパール 1番人気 6勝
2019年 アナザートゥルース 6番人気 5勝
2020年 ウェスタールンド 3番人気 5勝
2021年 テーオーケインズ 1番人気 5勝
2022年 オメガパフューム 2番人気 5勝
2023年 プロミストウォリア 1番人気 5勝

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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