このレースには、前走がJRAの重賞やオープン特別だった馬、条件クラスを勝ち上がってきた馬、地方競馬で行われたダートグレード競走だった馬など、さまざまな路線から出走馬が集まる。ハンデ戦ということもあって、出走馬の力量比較が難しいこの一戦にどのような傾向があるのか、過去10年の結果を分析する。
過去10年の優勝馬10頭のうち5頭は単勝6番人気以下の馬で、6番人気以下の馬は12頭が3着以内に入っている。3着内率で見ると1番人気が50.0%、2番人気が60.0と上位人気馬もまずまずの数値を残しているが、全体的に見ると上位人気から下位人気まで幅広く好走馬が出ているので、下位人気であっても軽視は禁物だろう。〔表1〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 1-2-2-5 | 10.0% | 30.0% | 50.0% |
2番人気 | 2-3-1-4 | 20.0% | 50.0% | 60.0% |
3番人気 | 1-0-2-7 | 10.0% | 10.0% | 30.0% |
4番人気 | 0-1-0-9 | 0% | 10.0% | 10.0% |
5番人気 | 1-2-1-6 | 10.0% | 30.0% | 40.0% |
6〜9番人気 | 4-0-1-35 | 10.0% | 10.0% | 12.5% |
10番人気以下 | 1-2-4-62 | 1.4% | 4.3% | 10.1% |
過去10年の負担重量別の成績をまとめると、56キログラム台と57キログラム台の好走率が高くなっている。また、53キログラム以下と58キログラム以上の馬は3着以内に入っていない。ハンデ戦であるため、負担重量は過去の実績等に応じて決められるが、極端なハンデとなった馬は苦戦する傾向にあるようだ。〔表2〕
注記:表は横にスクロールすることができます。
負担重量 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
53kg以下 | 0-0-0-11 | 0% | 0% | 0% |
54kg〜55.5kg | 2-2-4-36 | 4.5% | 9.1% | 18.2% |
56kg台 | 3-3-4-33 | 7.0% | 14.0% | 23.3% |
57kg台 | 5-5-3-36 | 10.2% | 20.4% | 26.5% |
58kg以上 | 0-0-0-12 | 0% | 0% | 0% |
過去10年の年齢別成績では、5歳馬と6歳馬の好走率が上位となっている。その一方で、4歳馬は2017年以降3着以内に入っておらず、7歳以上の馬は昨年優勝したハヤブサナンデクンなどの好走例はあるが、好走率では5歳馬と6歳馬に劣っている。まずは5歳馬と6歳馬を中心に予想を組み立てたい。〔表3〕
年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
4歳 | 1-2-1-26 | 3.3% | 10.0% | 13.3% |
5歳 | 3-3-2-24 | 9.4% | 18.8% | 25.0% |
6歳 | 4-4-4-37 | 8.2% | 16.3% | 24.5% |
7歳 | 2-1-2-23 | 7.1% | 10.7% | 17.9% |
8歳以上 | 0-0-2-18 | 0% | 0% | 10.0% |
2020年以降の優勝馬4頭のうち、2頭は過去2走でオープン特別1着、1頭が重賞で1着の実績を有していた。また、残る1頭には重賞で3着の実績があった。今年も過去2走でオープン特別を勝っていたり、重賞で好走していた馬が有力と考えたい。〔表4〕
(河野 道夫)
注記:表は横にスクロールすることができます。
年度 | 優勝馬 | 過去2走における主な戦績 |
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2020年 | スワーヴアラミス | ポルックスS(オープン特別)1着 |
2021年 | レピアーウィット | ラジオ日本賞(オープン特別)1着 |
2022年 | メイショウハリオ | みやこS(GⅢ)1着 |
2023年 | ハヤブサナンデクン | 東海S(GⅡ)3着 |
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