4歳以上牝馬限定の重賞。別定重量戦ではあるが、時期的なこともあってか一流馬の参戦は見られない。今後の飛躍を目指す馬たちが集い、毎年のように混戦模様になる。2015年までは京都・芝外回り1600メートル、2021年から2023年までは阪神・芝1400メートルで行われたが、ここでは過去10年のデータを中心に傾向を調べてみた。
過去10年で最も好走率が高いのは5歳馬。特にここ5年の優勝馬は全て5歳馬である。5歳馬の中でも重賞好走歴のある馬が有力で、5歳で連対した10頭のうち9頭には重賞で2着以内に入った経験があった。該当する馬が出走してきた場合は軸馬の候補としたい。〔表1〕
年齢 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
4歳 | 3-4-1-44 | 5.8% | 13.5% | 15.4% |
5歳 | 6-4-2-43 | 10.9% | 18.2% | 21.8% |
6歳 | 1-2-6-43 | 1.9% | 5.8% | 17.3% |
7歳以上 | 0-0-1-8 | 0% | 0% | 11.1% |
過去10年の前走別成績を見ると、前走がオープンクラスだった馬の中では重賞だった馬の好走が多く、その中でも狙い目なのは前走で2着以内だった馬か6着以下だった馬。前走が重賞で2着以内だった馬は〔3・1・1・5〕(3着内率50.0%)と安定感があり、同6着以下だった馬は、2015年1着のケイアイエレガント(9番人気)、2019年1着のデアレガーロ(9番人気)などが高配当を演出している。〔表2〕
前走 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
重賞 | 8-3-4-70 | 9.4% | 12.9% | 17.6% |
オープン特別 | 1-3-1-48 | 1.9% | 7.5% | 9.4% |
3勝クラス | 0-4-5-15 | 0% | 16.7% | 37.5% |
2勝クラス | 1-0-0-3 | 25.0% | 25.0% | 25.0% |
地方・海外 | 0-0-0-2 | 0% | 0% | 0% |
関西圏の重賞なので栗東所属の関西馬の出走が多いが、連対率と3着内率は関東馬が上回っている。前述したデアレガーロや、2015年に3連単286万馬券を演出した上位3頭(ケイアイエレガント、ゴールデンナンバー、パワースポット)など、関東馬は人気薄での好走が目立っている。〔表3〕
所属 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
美浦 | 2-6-1-37 | 4.3% | 17.4% | 19.6% |
栗東 | 8-4-9-101 | 6.6% | 9.8% | 17.2% |
今年と同じ京都・芝外回り1400メートルで行われた2016年から2020年の枠番別成績では、5枠から外の馬ばかりが馬券に絡んでいた。顕著な傾向が出ているので、5枠から外の馬を中心に予想を組み立てたい。〔表4〕
(姫園 淀仁)
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
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1〜4枠 | 0-0-2-33 | 0% | 0% | 5.7% |
5〜8枠 | 5-5-3-34 | 10.6% | 21.3% | 27.7% |
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