今年から負担重量が別定重量から馬齢重量に変更されたが、その他の条件に変わりはない。当レースで上位争いを繰り広げた馬には、牝馬クラシック(桜花賞、オークス)だけでなく、秋の秋華賞で好走する馬も多く、牝馬三冠への登竜門となっている。ここでは過去10年のデータを分析する。
過去10年の勝ち馬10頭中9頭は単勝3番人気以内だった。また、3着以内馬30頭中24頭が5番人気以内の馬となっており、上位人気馬が強い一戦と言えそうだ。その一方で、10番人気以下の馬は60頭が出走して3着1回のみと苦戦傾向にある。中心となる馬は、5番人気以内から選ぶのがよさそうだ。〔表1〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 4-1-2-3 | 40.0% | 50.0% | 70.0% |
2番人気 | 4-2-1-3 | 40.0% | 60.0% | 70.0% |
3番人気 | 1-2-2-5 | 10.0% | 30.0% | 50.0% |
4番人気 | 0-1-0-9 | 0% | 10.0% | 10.0% |
5番人気 | 0-3-1-6 | 0% | 30.0% | 40.0% |
6〜9番人気 | 1-1-3-35 | 2.5% | 5.0% | 12.5% |
10番人気以下 | 0-0-1-59 | 0% | 0% | 1.7% |
過去10年の前走別成績をまとめると、前走で芝のGⅠに出走していた馬が勝率・連対率・3着内率の全てで最も高い数値を記録している。3着内率で次位につけているのはその他の芝重賞組となっているので、まずは前走が芝の重賞だった馬に注目すべきだろう。なお、前走が芝の1勝クラスだった馬は3勝を挙げているものの3着内率は10.3%で、この数値は芝の新馬組と未勝利組を下回っている。〔表2〕
前走 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
芝のGⅠ | 3-3-4-12 | 13.6% | 27.3% | 45.5% |
その他の芝重賞 | 2-3-4-25 | 5.9% | 14.7% | 26.5% |
芝のオープン特別 | 0-0-0-2 | 0% | 0% | 0% |
芝の1勝クラス | 3-1-0-35 | 7.7% | 10.3% | 10.3% |
芝の新馬 | 1-2-1-16 | 5.0% | 15.0% | 20.0% |
芝の未勝利 | 1-1-1-17 | 5.0% | 10.0% | 15.0% |
ダートのレース | 0-0-0-13 | 0% | 0% | 0% |
過去10年の馬番別成績を、馬番を4つごとに区切って見ていくと、3着内率で1番から4番、5番から8番、9番から12番の3組はほぼ横並びの数値となっているのに対し、13番から16番が11.8%とやや低調な数値になっている。〔表3〕
馬番 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1〜4番 | 1-3-5-31 | 2.5% | 10.0% | 22.5% |
5〜8番 | 5-2-2-30 | 12.8% | 17.9% | 23.1% |
9〜12番 | 2-4-2-29 | 5.4% | 16.2% | 21.6% |
13〜16番 | 2-1-1-30 | 5.9% | 8.8% | 11.8% |
また、当レースの馬番別成績で特徴的なのが、特定の馬番の成績が突出していること。過去10年で6番が5勝を挙げるなど3着内率70.0%、9番が2勝で同60.0%、2番は1着こそないものの同50.0%となっており、この3つの馬番だけで3着以内馬30頭中18頭を占めているのだ。好相性の馬番として、今年もチェックしておきたい。〔表4〕
(河野 道夫)
馬番 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
6番 | 5-1-1-3 | 50.0% | 60.0% | 70.0% |
9番 | 2-3-1-4 | 20.0% | 50.0% | 60.0% |
2番 | 0-3-2-5 | 0% | 30.0% | 50.0% |
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