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牝3歳
調教師:池添学(栗東)
全兄に2019年朝日杯フューチュリティSを制し、皐月賞、日本ダービーで2着に好走したサリオスなどがいる良血馬。1番人気で4着に敗れた前走・阪神ジュベナイルフィリーズからの反撃に期待したい。
1番人気に支持された前走の阪神ジュベナイルフィリーズは、外寄りの枠(7枠14番)から中団後方を追走。終始外を回り、距離ロスのある競馬になった。それでも直線は上位3頭にじりじりと迫って4着を確保。本意ではない形だったろうが、地力は示した。騎乗した松山弘平騎手は「折り合いはつきましたし、最後はいい脚を見せて頑張ってくれました。まだまだ成長してくれる馬だと思います」と振り返った。今回と同じ舞台の2走前・アルテミスSでは、鋭い伸びを見せて2着に好走。スムーズなら巻き返せるだけのポテンシャルを備えている。馬名の由来は「サファイア(ポルトガル語)。宝石言葉は「成功」」。
牝3歳
調教師:高柳瑞樹(美浦)
2走前の1勝クラス・赤松賞(東京・芝1600メートル)が好内容。勝ったステレンボッシュ(次戦の阪神ジュベナイルフィリーズで2着)から0秒1差の2着に頑張った。今回は、流れに乗れなかった前走・フェアリーS(7着)から仕切り直しの一戦となる。
前走・フェアリーSは不完全燃焼の一戦。発馬で大きく出遅れ、縦長の馬群の最後方追走から直線で一気に脚を伸ばしたが7着まで。勝ち馬とは0秒4差だっただけに、スタート五分ならばと思わせた。騎乗した石橋脩騎手は「スタートが痛かったです。最初は我慢が利いていたけど立ち上がってしまいました。今日は残念でしたが、今後が楽しみな馬です」と話した。今回と同舞台だった2走前の1勝クラス・赤松賞は、正攻法の競馬で2着。勝ち馬は次戦のGⅠで2着好走、3着オメガウインクは先週の1勝クラス・春菜賞(東京・芝1400メートル)を快勝している。本馬も豊富な経験を武器に、重賞初勝利を目指す。馬名の由来は「冠名+王女(ヘブライ語)」。
牝3歳
調教師:国枝栄(美浦)
半兄に2021年京都新聞杯を優勝したレッドジェネシス(父ディープインパクト)がいる優秀な母系の出身。本馬は近2戦を卓越したスピードで圧倒しており、まだ能力の底を見せていない。前走でクリアした東京コースも歓迎だ。
メイクデビュー東京(芝1800メートル、7着)こそ敗れたが、近2戦は圧倒的なパフォーマンス。未勝利(新潟・芝1400メートル)、1勝クラス(東京・芝1400メートル)を鮮やかに逃げ切り、どちらも2着馬に5馬身差をつけた。前走はスローペースではあったが、上がり3ハロンタイムはメンバー中最速の33秒4。ラスト2ハロンは10秒8、10秒8のラップでまとめており、後続勢にとってはお手上げと言える走りだった。デビュー前の調教から目立っていたが、あらためてスケールの大きさを感じさせる好内容。2連勝は1400メートルで挙げたが、半兄レッドジェネシス、父ハーツクライの血統背景から、距離延長への不安は少ない。馬名の由来は「冠名+幸運(スペイン語)」。
牝3歳
調教師:木村哲也(美浦)
半姉が一昨年のチューリップ賞、昨年のマイルチャンピオンシップを優勝したナミュール(父ハービンジャー)という良血馬。本馬がメイクデビュー東京(芝1600メートル、1着)で見せた強力な瞬発力は、ここでも十分に通用する。
光るものがあったメイクデビュー東京。スタートがやや遅く外めを追走し、直線も外から伸びて、好位から抜け出したモリノレッドスター(2着)を一瞬で抜き去った。最後は余裕もありながら、上がり3ハロンはメンバー中最速の34秒2(推定)。騎乗したC.ルメール騎手は「エピファネイア産駒にしてはおとなしいけど、2戦目でその辺は変わってくるんじゃないかな。ラストはビュッと来て驚きました」と相棒を称えた。半姉ナミュールも豪快な末脚を武器にデビュー2連勝。本馬も実戦を使われた上積みが大きそうで、1戦1勝馬でも侮れない存在だ。馬名の由来は「英国風の格調高い式典行進曲、コンサートマーチ(オランダ語)」。
牝3歳
調教師:伊藤伸一(美浦)
母は2005年にデビュー3連勝を飾り、新潟2歳Sでは3着に好走したコスモミール。本馬は2走前のオープン特別・クローバー賞(札幌・芝1500メートル、1着)が好内容で、ここに入っても楽しみな存在と言える。
前走の阪神ジュベナイルフィリーズ(9着)は、最内枠から五分のスタートを切ったが、向正面でズルズルと後退。GⅠの締まったペースのなか、リズムを崩した印象だ。最後は多少巻き返したものの、上位に迫ることはできなかった。騎乗した松岡正海騎手は「踏ん張りきれなかったですね。体(22キログラム減)が戻ってくれば走ると思います」と敗因を口にした。大きく減らした馬体重の影響はなさそうで、1日に美浦Wコースで行われた1週前追い切りでは、3頭併せで一杯に追われ、好タイムをマーク。デビュー3戦のようにうまくレースの流れに乗れれば、反撃は十分にある。馬名の由来は「冠名+夕食。母名より連想」。
牝3歳
調教師:中内田充正(栗東)
半兄が2020年朝日杯フューチュリティS、2021年阪神Cを優勝したグレナディアガーズ(父Frankel)という血統に注目。前走時520キログラムの大型馬が明確に良化しており、2連勝での初タイトル奪取を目指す。
非凡な瞬発力をアピールした前走の未勝利(阪神・芝1800メートル)。エンジン全開の直線では、外へ持ち出した際に1度減速するシーンがあったが、再度トップギアに入った時のスピード感は2歳馬離れしていた。上がり3ハロンタイムはメンバー中最速の33秒7(推定)。マイペースで逃げた2着馬フローラルセントとは2馬身差で、素質の高さを見せつけるには十分な勝利だった。近2年のクイーンCは、2022年が新馬戦勝ち直後のプレサージュリフト、2023年は未勝利戦勝ち直後のハーパーが勝利。重賞や特別レースの実績がなくとも、胸を張って戦える。馬名の由来は「ロンドンのランベスブリッジとタワーブリッジ間の遊歩道」。
牝3歳
調教師:鈴木伸尋(美浦)
近親には2020年、2021年のマイルチャンピオンシップ南部杯(JpnⅠ)を連覇したアルクトス。本馬は2着、1着としたデビュー2戦で能力の高さをアピールしており、重賞初挑戦のここでも上位争いが可能だろう。
前走の未勝利(中山・芝1600メートル、1着)は、外枠(8枠15番)スタートからスッと好位の外につけ、道中をリズムよくクリアした。直線は外から早めに先頭を狙う競馬で、ラストは迫るケイケイをクビ差退けてゴール。前めのポジションから計時した上がり3ハロンタイムがメンバー中最速の35秒2(推定)だから、完勝と言っていい。今回と同舞台のメイクデビュー東京(2着)は、勝ったアルセナールと0秒2差の接戦だったが、当時も好位から鋭く脚を使っていた。ペース一つで逆転可能と思われるだけに、未勝利戦突破直後でも軽視は禁物だろう。馬名の由来は「冠名+赤い星。本馬の毛の色から連想」。
牝3歳
調教師:中野栄治(美浦)
祖母が1999年函館3歳Sを優勝したエンゼルカロという筋の通った母系の出身。本馬は不良馬場で行われた前走の未勝利(中山・ダート1200メートル)を快勝した。そのスピードは芝でも通用する可能性を秘めている。
メイクデビュー中山(ダート1200メートル、2着)からの連闘でグッと上昇した前走。スタートの反応が良化して2番手をゲットすると、直線はメンバー中最速の上がり3ハロン36秒3(推定)で楽々と抜け出し、2着馬を4馬身突き放した。マークした1分10秒3の勝ち時計は、同日の4歳以上1勝クラスより0秒9速く、4歳以上2勝クラスと同じという好タイム。3歳未勝利戦としては出色の内容だった。脚抜きのいいダートでスピードが生きただけに、初の芝でも期待十分。先週の東京新聞杯で伏兵サクラトゥジュール(7番人気)を勝利に導いたR.キング騎手の手綱さばきにも注目したい。馬名の由来は「テスコガビーより+お姉さん。テスコガビーのファミリーなので」。
(高木 翔平)
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