今週の注目レース

京成杯(GⅢ)

中山競馬場 2000メートル(芝)馬齢 3歳オープン

出走馬情報

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アーバンシック

牡3歳

調教師:武井亮(美浦)

  • 父:スワーヴリチャード
  • 母:エッジースタイル
  • 母の父:ハービンジャー
ここに注目!

近親に昨年末のホープフルSを優勝したレガレイラがいる良質な母系。本馬はメイクデビュー札幌(芝1800メートル)、1勝クラス・百日草特別(東京・芝2000メートル)を連勝し、いざ無傷での初タイトルへ挑む。

3番人気だった前走の1勝クラス・百日草特別が強い内容だった。出遅れて道中は最後方を追走し、勝負どころでじわじわと押し上げると、直線は大外に出して末脚勝負へ。横一線となった馬群を一気に捕え切った。上がり3ハロンはメンバー中最速の33秒2(推定)をマーク。目を見張る伸びで存分にポテンシャルをアピールした。管理する武井亮調教師は「能力は間違いないので、あとは精神面をクリアしてくれれば。距離は延びてさらに良さが出そうです」と話した。2014年ルージュバック(オークス2着)、2020年エフフォーリア(皐月賞1着)などを輩出した出世レースをステップに、春の大舞台まで駆け抜ける。馬名の由来は「洗練された。母名より連想」。

バードウォッチャー

牡3歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父:ブラックタイド
  • 母:アパパネ
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

母が2010年の牝馬三冠を達成したアパパネで、半姉には2021年の秋華賞馬アカイトリノムスメ(父ディープインパクト)がいる良血馬。鮮やかに差し切ったメイクデビュー東京(芝1800メートル)からの連勝を狙う。

血統背景もあり1番人気を背負ったメイクデビュー東京。やや出負けして中団後方からの競馬になり、勝負どころでは外を回る形に。それでもゴーサインが出ると一気にギアを上げ、メンバー中最速の上がり3ハロン33秒5(推定)をマークして、一気に内の馬を抜き去った。騎乗したC.ルメール騎手は「ずっと冷静でギアアップもできました。馬体がきれいでポテンシャルがありそうです。(血統的に)距離が延びて2400メートルでも問題ありません」と、早くも日本ダービーを意識したようなコメントを残した。きょうだい5頭中4頭がデビュー2戦目をV。ここが2戦目となる本馬も、実戦を使った上積みが見込めるはずだ。馬名の由来は「スパイ」。

マイネルフランツ

牡3歳

調教師:和田正一郎(美浦)

  • 父:ゴールドシップ
  • 母:マイネアロマ
  • 母の父:ロージズインメイ
ここに注目!

母は中距離戦を中心に使われたマイネアロマで、父が2012年菊花賞、2015年天皇賞(春)などを優勝したゴールドシップ。両親から受け継いだスタミナを武器に、本馬は2000メートル戦で3戦して全て3着以内に好走している。タフな流れで浮上しそうだ。

6番人気だった前走の1勝クラス・葉牡丹賞(中山・芝2000メートル)は2着。切れ味を問われるスローペースのなか、勝ったトロヴァトーレの瞬発力は一枚上だったが、本馬もしっかり脚を使って粘る先行勢に先着した。メイクデビュー中山(3着)、東京の未勝利(1着)を含め、デビューから一貫して2000メートルに出走。本馬と同じ和田正一郎厩舎で管理された全兄マイネルソラスが全2勝を2000メートルで挙げたこともあり、陣営は秘めたスタミナに期待を寄せている。中山の芝は昨年末からの連続開催。父ゴールドシップ譲りのタフネスが生きる展開になれば、重賞初勝利はグッと近づく。馬名の由来は「冠名+人名より」。

ダノンデサイル

牡3歳

調教師:安田翔伍(栗東)

  • 父:エピファネイア
  • 母:トップデサイル
  • 母の父:Congrats
ここに注目!

母は2014年のBCジュベナイルフィリーズ(G1・アメリカ)などで連対を果たしたトップデサイル。本馬は、2歳コースレコード決着となった前走・京都2歳Sで勝ち馬から0秒1差の4着に頑張っており、その地力は今回のメンバーでも上位と言える。

11番人気で4着に健闘した前走・京都2歳S。馬群が広がった直線は絶望的な位置に見えたが、スペースを見つけると一瞬でトップギアに入り、上がり3ハロンはメンバー中最速タイの35秒2(推定)。次戦のホープフルSで2着に好走した勝ち馬シンエンペラーとは0秒1差と、レース史上初めて2分を切った(1分59秒8)ハイレベルな一戦で力を示した。騎乗した横山典弘騎手は「よく頑張ってくれました。まだ若い馬だし、これからですね」と相棒をねぎらった。2022年セレクトセールにおいて1億4850万円(消費税込み)で取引された素質馬。前走だけ走れば、ここも好勝負になるはずだ。馬名の由来は「冠名+母名の一部」。

ジュンゴールド

牡3歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:エピファネイア
  • 母:ジュントップヒトミ
  • 母の父:ゼンノロブロイ
ここに注目!

近親に2016年ダービーを優勝したマカヒキがいる良血馬。異なる戦法でメイクデビュー小倉(芝1800メートル)、1勝クラス・紫菊賞(京都・芝1800メートル)を快勝した本馬のポテンシャルもかなりのものがある。

1番人気のデビュー2戦は、ともに後続を3馬身1/2離した圧巻の連勝。特に前走の1勝クラス・紫菊賞は、逃げながらもメンバー中最速タイの上がり3ハロン34秒0を計時。退けた馬には次戦のデイリー杯2歳Sで3着に頑張ったナムラフッカーがおり、レースレベルが低かったわけではない。騎乗した坂井瑠星騎手は「自分のペースで走らせたら自然とハナになりました。追ってからも良く反応してくれましたし、強い勝ち方でした」と称えた。小倉、京都で連勝しており、右回りには不安なし。レースぶりから200メートルの距離延長もこなせそうな印象だ。初の関東への長距離輸送をクリアできれば、楽しみは大きい。馬名の由来は「冠名+黄金」。

レイデラルース

牡3歳

調教師:手塚貴久(美浦)

  • 父:レイデオロ
  • 母:カンデラ
  • 母の父:ダイワメジャー
ここに注目!

走るごとに内容が良化し、一番の売りはそのセンスの良さ。前走の1勝クラス・葉牡丹賞(中山・芝2000メートル、3着)は勝ち馬が強かったが、当舞台向きの機動力をアピールした。ここでも十分に上位を狙える能力がある。

今回と同舞台だった前走の1勝クラス・葉牡丹賞で3着に善戦。武器の先行力を発揮して好位2番手をそつなく運び、最後は上位2頭の切れ味に屈したが、休み明けでプラス10キログラムの馬体重も考慮すれば上々の内容だった。管理する手塚貴久調教師は「勝った馬が強かったですね。毎回一生懸命に走る馬です。重賞でどのくらいできるか楽しみです」と話した。手塚厩舎はソールオリエンスで昨年の京成杯を勝利し、続く皐月賞も優勝。このレースに向けた調整には自信があるはずだ。本馬は3戦続けての中山・芝2000メートル。舞台経験では他馬よりアドバンテージを持って戦える。馬名の由来は「光の王(スペイン語)。父名、母名から連想」。

ドゥレイクパセージ

牡3歳

調教師:堀宣行(美浦)

  • 父:ドゥラメンテ
  • 母:ソブラドラインク
  • 母の父:Include
ここに注目!

メイクデビュー札幌(芝1800メートル)、2戦目のオープン特別・芙蓉S(中山・芝2000メートル)はともに逃げて1着、3着と好走。ここに入っても上位のスピードを備えており、自分のリズムで運ぶことができれば、最後までしぶとい。

1番人気に推された前走のオープン特別・芙蓉Sは、楽に逃げ切ったメイクデビュー札幌同様にハナを奪った。前半1000メートル通過タイム1分02秒2と息を入れながら運べたが、最後は直後でマークされた勝ち馬に差されて3着。それでも今回再戦の2着馬キャントウェイトとは0秒1差で、大きく評価を落とす必要はない。母はアルゼンチンのG1を2勝したソブラドラインク。力強い牝系に、父はドゥラメンテという素質馬だ。初戦を快勝し、前走は2000メートルへの距離延長に対応。約3か月半ぶりの実戦だが、昨年のダービー馬タスティエーラを手がけた堀宣行厩舎の手腕に期待したい。馬名の由来は「アルゼンチンと南極の間の海峡」。

(高木 翔平)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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