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牝4歳
調教師:安田隆行(栗東)
母は2015年にオークス、秋華賞の牝馬二冠を制覇。その後も重賞戦線で活躍を見せた。本馬はオークスでは14着に敗れたが、着実に力をつけ、近2走を連勝して再び重賞に挑む。高い素質をここで見せつける。
前走の3勝クラス・修学院S(京都・芝2000メートル)は、道中は中団で脚をため、3コーナー手前から進出を開始。直線はラスト200メートル付近で先頭に立つと、後続の追撃を振り切り、2着に1馬身1/4差をつけてオープンクラス入りを決めた。長くいい脚を使って伸び脚を見せ、確かな成長を披露。デビューが3歳2月と遅れたぶん、まだまだこれからの上積みも見込める。新馬戦は重馬場、前走は稍重馬場で白星を挙げているように、馬場状態を問わない点も強みとなるだろう。デビュー以来6戦4勝と安定して力を発揮しており、今回も堅実な走りを見せられるはずだ。
牝5歳
調教師:杉山佳明(栗東)
昨年はオープンクラス入りを決めると、阪神牝馬Sでも3着に好走し、本格化を告げる充実の4歳シーズンを送った。重賞タイトルに手が届く位置まで来ており、ここは大きなチャンスとなりそうだ。
前走のディセンバーS(リステッド・中山・芝1800メートル)は、好位集団で運びゴール前で一度は先頭に立ったが、ロングランの追い込みにクビ差かわされ2着となった。ただ、牡馬を相手に勝ちに等しい内容。直線では進路が狭くなる場面がありながら、間を割る勝負根性を発揮しており、今回に向けて収穫の多いレースとなっただろう。直線が短く、コーナーもタイトな小倉・芝2000メートルが舞台だけに、前走の競馬は今回に生きてくるはずだ。半兄ハーバーコマンド(父マンハッタンカフェ)が2400メートルで勝ち星を挙げていることから、初の2000メートルも血統的にはこなしていい。
牝6歳
調教師:清水久詞(栗東)
これまで挙げた全4勝を、今回と同じ芝2000メートルでマークしている。近走は2000メートルを超える距離でも結果を残しており、地力強化は明らか。豊富なキャリアで蓄えた力をここで発揮する。
前走のエリザベス女王杯は12着に敗れたが、GⅠの強敵を相手に勝ち馬から0秒7差で、決して悲観する内容ではなかった。末脚を伸ばした馬たちが上位を占めるなか、道中を2番手で運んだ本馬にとっては展開も向かなかったと言えるだろう。前々走の新潟牝馬S(リステッド・新潟・芝2200メートル)では、しぶとく粘って3着を確保。近走はオープンクラスで安定した先行力を披露しており、開幕週の良好な馬場コンディションで行われる点は歓迎材料と言えそうだ。3日には栗東CWコースで6ハロン79秒6(ラスト1ハロン12秒3)をマーク。調整も順調に進められている。
牝5歳
調教師:上原博之(美浦)
父は豊富な成長力を武器にGⅠ6勝をマーク。半兄ウインザナドゥ(父ハーツクライ)も5歳で白星を挙げているように、年齢を重ねてさらに良くなってくる血統背景の持ち主だ。今年が飛躍の年になる可能性は十分にあるだろう。
前走のターコイズSでは、2歳時以来となる1600メートルで忙しかった部分もあっただろう。16着という着順は度外視してよさそうだ。前々走の福島記念では、牡馬を相手に勝ち馬から0秒3差の4着で走っており、巻き返せるだけの能力はあるとみていいはずだ。昨年は3勝クラス・壇之浦S(芝1800メートル)でオープンクラス入りを決めたように、小倉でもしっかりと結果を残している点は見逃せない。小回りコースの実績も十分で、今回の条件はぴったりな印象だ。先行力があるだけに、開幕週の良好な馬場コンディションが見込めることもプラス材料となるだろう。
牝5歳
調教師:藤原英昭(栗東)
近走は1600メートル近辺の距離のレースに出走。今回は2000メートルへの距離延長を克服できるかが鍵となるが、祖母Wandestaは芝2000メートルのG1を2勝しており、血統的にはこなせる下地があるとみていいだろう。
メイクデビュー新潟(芝1800メートル)で初陣を飾ると、約7か月ぶりだったチューリップ賞では勝ち馬から0秒6差の6着と健闘。昨年の阪神牝馬Sでは0秒5差の6着、中京記念では0秒5差の3着と、重賞でも差のない競馬を見せている。前走のターコイズSは9着だったが、直線で進路がなく、追い出しを待たされる場面があってもの。脚を余したゴール前となっており、決して力負けではなかったはずだ。4日には栗東CWコースで6ハロン81秒7(ラスト1ハロン12秒6)を馬なりでマーク。能力をしっかりと発揮できる調整が進められているとみていいだろう。
牝5歳
調教師:高野友和(栗東)
半兄アドマイヤラクティ(父ハーツクライ)は5歳時に重賞初制覇を果たすと、6歳時にコーフィールドC(G1・オーストラリア)を制覇。豊富な成長力を誇った。血統を考えれば、本馬もまだまだ伸びしろは十分。ここを足がかりに、さらなる大舞台へ向かいたい。
これまで挙げた4勝はいずれも芝2000メートルでのものだった。前走の3勝クラス・サンタクロースS(阪神・芝2000メートル)は中団後方でレースを進め、先行2頭が後続を大きく離す難しい展開だったが、直線でメンバー中最速の上がり3ハロン33秒8(推定)をマークして差し切り勝ち。ゴール前の伸び脚は際立っており、余力十分のフィニッシュだった。展開が向いた部分もあっただろうが、さらなる大舞台での活躍を予感させる好内容と言えるだろう。2022年ローズS(9着)以来となる2度目の重賞挑戦だが、力をつけた今なら違った結果を出せるはずだ。
牝5歳
調教師:国枝栄(美浦)
近走は苦戦が続くが、3歳時にはフローラSを制し、オークス(9着)、秋華賞(13着)にも挑戦した素質馬。重賞でも戦えるだけの能力はすでに示している。きっかけひとつで再び輝きを取り戻す可能性は十分にあるだろう。
前走のディセンバーS(リステッド・中山・芝1800メートル)は、道中を中団前めで運び、直線もしぶとく脚を伸ばして勝ち馬から0秒3差の4着。見せ場十分で、復調気配を漂わせる内容。これまでは東京で2勝と右回りで思うような結果を残せていなかったが、その克服も予感させるものだった。昨年の愛知杯では14着に敗れたが、今年は小倉開催だけに条件はガラッと変わる。芝2000メートルの条件自体は3歳時にフローラSを制したように、合っている距離と言えそうだ。半姉フラワリングナイト(父エピファネイア)は5歳で白星を挙げており、もうひと成長があっていい。
牝6歳
調教師:友道康夫(栗東)
2018年の日本ダービーを勝ったワグネリアンの全妹という良血馬。3歳時に紫苑Sで3着に入るなど過去に重賞でも好走を見せており、3勝クラスからの格上挑戦とはなるが、能力は引けを取らないはずだ。
前走の3勝クラス・サンタクロースS(阪神・芝2000メートル)は、直線に入ってスムーズに末脚を伸ばせず10着と、能力を発揮することができなかった。4日には栗東CWコースで6ハロン85秒8(ラスト1ハロン11秒9)を一杯に追われてマーク。ケーブパール、サトノグランツの重賞出走メンバーと3頭併せを行い、しっかりと負荷をかけた。管理する友道康夫調教師は、「3頭併せで動きは見劣りましたが、もともと(調教では)動かないタイプですからね。心配いらないでしょう」と順調ぶりを強調した。しっかりと力を発揮できる態勢が整っているとみていいだろう。
(山口 大輝)
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