関東馬が中心

過去10年の3着以内馬30頭中27頭は、所属が美浦だった。一方、栗東所属の馬は3着内率11.1%とやや苦戦している。なお、栗東所属馬で3着以内に入ったのは、2018年2着のスカーレットカラーが最後となっている。美浦所属の関東馬を重視した方がよさそうだ。〔表1〕

前走との間隔が詰まっている馬はやや不振

過去10年の3着以内馬30頭中23頭は、前走との間隔が中5週以上だった。一方、中4週以内だった馬は3着内率10.3%とやや苦戦している。臨戦過程に余裕のない馬は過信禁物とみるべきだろう。〔表2〕

基本的に前走好走馬が強い

過去6年の3着以内馬18頭中16頭は、前走の着順が4着以内だった。一方、5着以下だった馬は3着内率6.5%と苦戦している。近年は特に前走好走馬の活躍が目立っているレースだ。〔表3〕

なお、前走の着順が5着以下だったにもかかわらず3着以内に入った2頭は、いずれも誕生月が4月以降、かつJRAの重賞に出走した経験がある馬だった。遅生まれ、かつ重賞に出走経験がある馬でない限り、前走で5着以下に敗れていた馬は評価を下げるべきだろう。〔表4〕

外枠が苦戦気味

過去5年の3着以内馬15頭中12頭は、馬番が1番から10番だった。一方、11番から16番だった馬は3着内率10.0%とやや苦戦している。近年の傾向を重くみるならば、外寄りの枠に入った馬は疑ってかかりたい。〔表5〕

キャリア1戦ならびに6戦以上の馬は勝ち切れていない

過去8年の優勝馬8頭は、いずれも通算出走数が2戦から5戦だった。通算出走数が1戦で優勝を果たしたのは2014年のオメガハートロックが最後、6戦以上で優勝を果たしたのは2015年のノットフォーマルが最後である。デビュー戦を勝ち上がったばかりの馬や、キャリアが6戦以上の馬は、勝ち切る可能性が低いとみておきたいところだ。〔表6〕

（伊吹　雅也）