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牝3歳
調教師:上原博之(美浦)
稍重馬場だった前々走の1勝クラス・アスター賞(中山・芝1600メートル)で、1分33秒1の2歳コースレコードを樹立。前走の阪神ジュベナイルフィリーズは10着に敗れたが、強敵にもまれた経験を糧に、さらなる飛躍を期待したい。
好メンバーがそろった6月4日のメイクデビュー東京(芝1600メートル)は6着だったが、2戦目の未勝利(新潟・芝1600メートル)を快勝。続く1勝クラス・アスター賞は、スッと前に取りつき、3番手のインで折り合いに専念。メンバー中最速となる上がり3ハロン33秒7(推定)の末脚で豪快に突き抜け5馬身差で連勝を決めた。開幕週で時計の出やすいコンディションだったとはいえ、19年ぶりに2歳コースレコードを更新した。前走の阪神ジュベナイルフィリーズ(10着)は、騎乗した大野拓弥騎手が「レース前にイレ込んで体力を消耗してしまいました」と話したように敗因は明らか。今回も当日の落ち着きが鍵になりそうだ。
牝3歳
調教師:宗像義忠(美浦)
前走のアルテミスSで3着に好走。0秒1先着を許した2着馬サフィラが次走の阪神ジュベナイルフィリーズで4着なら、本馬も2024年の3歳牝馬路線でトップクラスの実力馬と言っていいだろう。クラシックに駒を進めるためにも、ここで収得賞金加算を狙う。
8月26日のメイクデビュー新潟(芝1600メートル)は、好スタートからスッと控えて中団を追走。スローペースのなか、メンバー中最速となる上がり3ハロン32秒9(推定)の豪脚で鮮やかに抜け出し、2馬身1/2差で快勝した。前走のアルテミスSは3番手でピタリと折り合い、道中の手応えは十分。勝ったチェルヴィニアの瞬発力には屈したものの、ラスト300メートル過ぎで先頭に躍り出るとアワヤのシーンを作り、0秒4差の3着に好走した。レースセンスの良さと瞬発力を兼ね備えた潜在能力の高さは、相当なものがありそうだ。約2か月半の休み明けとなるが、本レースに照準を合わせて仕上げに抜かりはない。
牝3歳
調教師:杉山佳明(栗東)
母は重賞で2度の連対歴があり、阪神ジュベナイルフィリーズでは4着に入った活躍馬。父にエピファネイアを配した血統背景は一級品だ。本馬は実戦を2度経験して、調教の動きがさらに良くなっており、重賞でも潜在能力は引けを取らない。
10月7日のメイクデビュー京都(芝1600メートル)は、脚をためて後方のインを追走。スローペースで前が残る展開だったが、直線は内ラチ沿いを狙い、最後は猛然と追い上げて勝ち馬から0秒2差の3着に好走した。前走の未勝利(京都・芝1600メートル)は、スッと前に取りつき5番手で折り合いに専念。外を回る正攻法のレース運びから、メンバー中最速タイとなる上がり3ハロン34秒3(推定)の末脚で鮮やかに抜け出し、1分33秒3の好タイムで快勝した。今回は初めての関東遠征で当日の気配は鍵になるが、このメンバーに入っても瞬発力は引けを取らない。
牝3歳
調教師:杉山晴紀(栗東)
父譲りのスピードを武器にデビューから2連勝を飾り、前走のファンタジーSでは勝ち馬から0秒5差の6着に入った。200メートルの距離延長は鍵になるが、中山コース向きの機動力があり、有力候補の一頭に挙げられる。
昨年8月12日のメイクデビュー新潟(芝1400メートル)を勝ち、続く1勝クラス・りんどう賞(京都・芝1400メートル)では好スタート、好ダッシュから2番手をキープ。直線は逃げ馬との追い比べに持ち込み、ラスト100メートル付近で競り落とすと、最後は後続の追い上げをハナ差しのいで、無傷の2連勝を達成した。前走のファンタジーSは、好位追走も直線の伸びを欠いて6着に敗れたが、2歳コースレコードに0秒1差まで迫る1分20秒4で決着したなかで0秒5差なら、レース内容は悪くない。牝馬ながら馬格に恵まれ、パワーも兼備しているだけに、中山の急坂はプラスに働きそうだ。
牝3歳
調教師:牧光二(美浦)
前走の1勝クラス・黒松賞(中山・芝1200メートル)で、断然の1番人気に応えて2勝目をマーク。4着に敗れた芝1600メートルのデビュー戦は超のつくハイレベルで、ここはあらためて距離適性を問われる一戦になりそうだ。
2走前のオープン特別・カンナS(中山・芝1200メートル)は、スタートで後手を踏み、後方待機策。レースの前半600メートル通過タイム33秒3というハイペースの展開が向いた面もあったが、4コーナー6番手から猛然と追い上げ、オーキッドロマンス(次走の京王杯2歳Sで3着)とクビ差の2着に好走した。前走の1勝クラス・黒松賞は、好スタートから2番手を追走。直線の入り口で先頭に躍り出ると、後続の追い上げを振り切って3/4馬身差で勝利した。スピードの絶対値はここでも互角以上で、展開に左右されない自在性も強み。今回は400メートルの距離延長となるが、これをこなせればチャンスも大きくなるだろう。
牝3歳
調教師:栗田徹(美浦)
半兄スキルヴィング(父キタサンブラック)は2023年青葉賞を優勝。牝馬で兄とはタイプこそ違うが、評判に違わぬ走りでデビュー戦を勝ち上がり、素質の高さは証明済み。重賞でどこまで通用するのか、注目の一戦となる。
1番人気に支持された10月28日のメイクデビュー東京(芝1400メートル)は、好スタートを決めて4番手を追走。レースの前半600メートル通過タイム36秒3のスローペースで直線の瞬発力勝負になったが、ラスト100メートル過ぎで逃げ粘るダイシンオリーブ(3着)を捕らえると、最後はシアター(2着)の追い上げを振り切って初陣を飾った。手綱を取ったC.ルメール騎手が「スタートからスピードに乗って、いいポジションで運べました。道中は真面目に走っていたし、段々とトップスピードになりました」と語ったように評価は高く、将来性も十分。レースセンスに優れ、中山・芝1600メートルへの条件替わりは問題なさそうだ。
牝3歳
調教師:高柳瑞樹(美浦)
父は屈腱炎で早期引退を余儀なくされたが、2019年日本ダービーを優勝。本馬の世代が初年度産駒で、2023年内にJRAで3頭が勝ち上がっている。スピードの持続力は父譲りで、ここで重賞タイトル獲得を目指す。
メイクデビュー新潟(芝2000メートル)は3着に敗れたが、続く未勝利(中山・芝1800メートル)は速い流れのなか、2番手追走からゴール前で抜け出して快勝。前走の1勝クラス・赤松賞(東京・芝1600メートル)は、鞍上がなだめつつではあったが、マイルの流れにすんなり対応して3番手を追走。スローペースの瞬発力勝負となり、ステレンボッシュ(次走の阪神ジュベナイルフィリーズで2着)に先着を許したが、直線の入り口で先頭に立つとしぶとい二枚腰を発揮して0秒1差の2着に好走した。レースを使うごとにパフォーマンスを上げており、先行力が生きる中山コースも歓迎材料。重賞でも遜色のない競馬が見られそうだ。
牝3歳
調教師:加藤征弘(美浦)
母はイギリスの重賞ウイナーで、全姉スコールユニバンスは暮れに4勝目を挙げてオープンクラス入りを果たした。本馬はメイクデビュー札幌(芝1500メートル)を勝ち上がっており、トリッキーな中山・芝1600メートルにも対応できそうだ。
8月19日のメイクデビュー札幌(1着)は、好スタートを決めて好位集団で折り合いに専念。直線に入って外へ出すと、レースのラスト2ハロンが11秒6、11秒3の加速ラップを鮮やかに差し切った。好メンバーがそろった前走のアルテミスSは6着に敗れたが、騎乗した横山武史騎手は「難しい馬ですが、少しずつ課題をクリアしています。今日は新馬戦の時と違って、道中の雰囲気が良く、折り合って運べました。結果は残念でしたが、得るもののあったレースでした」と好感触をつかんでいる。中間は本レースを目標に調整過程は順調。前走以上のパフォーマンスを期待したい。
(京増 真臣)
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