2018年以降の当レースでは、1着と2着の着差が最大でも半馬身という接戦の優勝争いが繰り広げられている。ゴール前で接戦となりやすいハンデキャップレースならではの面白みを存分に味わえそうな一戦だ。ここでは12月開催となった2017年以降過去6年のデータを分析する。
過去6年の出走馬について前走の着順別に成績をまとめると、3着以内馬延べ18頭中14頭は前走で6着以下だった。3着内率でも6着から9着と10着以下の数値が高く、その合計〔5・5・4・50〕(3着内率21.9%)は1着から5着の合計〔1・1・2・34〕(同10.5%)を上回っている。一般的には前走で好走している馬が注目を集めがちだが、当レースにおいては前走で大敗していた馬であっても軽視は禁物だろう。〔表1〕
前走の着順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1着 | 0-1-0-10 | 0% | 9.1% | 9.1% |
2着 | 1-0-0-5 | 16.7% | 16.7% | 16.7% |
3着 | 0-0-0-7 | 0% | 0% | 0% |
4着 | 0-0-0-6 | 0% | 0% | 0% |
5着 | 0-0-2-6 | 0% | 0% | 25.0% |
6〜9着 | 3-3-1-20 | 11.1% | 22.2% | 25.9% |
10着以下 | 2-2-3-30 | 5.4% | 10.8% | 18.9% |
過去6年の3着以内馬延べ18頭中13頭は4歳以下で、3歳、4歳ともに好走率も高くなっている。一方で、5歳馬は3着内率9.1%、6歳馬は同4.8%、7歳以上馬は同14.3%とそれぞれ苦戦傾向にある。まずは4歳以下の馬を中心に予想を組み立てるべきだろう。〔表2〕
年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
3歳 | 2-2-0-5 | 22.2% | 44.4% | 44.4% |
4歳 | 3-2-4-23 | 9.4% | 15.6% | 28.1% |
5歳 | 1-0-2-30 | 3.0% | 3.0% | 9.1% |
6歳 | 0-1-0-20 | 0% | 4.8% | 4.8% |
7歳以上 | 0-1-0-6 | 0% | 14.3% | 14.3% |
なお、性別の成績では、好走率で牝馬が牡・せん馬を上回っている。牝馬の出走があれば注目してみたい。〔表3〕
性 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
牡・せん馬 | 5-5-4-73 | 5.7% | 11.5% | 16.1% |
牝馬 | 1-1-2-11 | 6.7% | 13.3% | 26.7% |
過去6年の3着以内馬延べ18頭のうち10頭が単勝5番人気以内で、8頭が同6番人気以下となっている。8番人気→17番人気→10番人気の順で決着して3連単の配当が200万円を超えた2021年を筆頭に、過去6回中4回で3連単の配当が10万円を超えており、波乱傾向の強い一戦となっている。ただし、10番人気以下の馬からは勝ち馬が出ていない点は覚えておきたい。〔表4〕
(河野 道夫)
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 1-1-1-3 | 16.7% | 33.3% | 50.0% |
2番人気 | 2-0-1-3 | 33.3% | 33.3% | 50.0% |
3番人気 | 0-1-0-5 | 0% | 16.7% | 16.7% |
4番人気 | 0-1-0-5 | 0% | 16.7% | 16.7% |
5番人気 | 1-0-1-4 | 16.7% | 16.7% | 33.3% |
6〜9番人気 | 2-1-1-20 | 8.3% | 12.5% | 16.7% |
10番人気以下 | 0-2-2-44 | 0% | 4.2% | 8.3% |
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