今週の注目レース

チャレンジカップ(GⅢ)

阪神競馬場 2000メートル(芝)別定 3歳以上オープン

出走馬情報

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牡4歳

調教師:杉山晴紀(栗東)

  • 父:キタサンブラック
  • 母:ナターレ
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

今年はここまで勝ち星こそないが、GⅠの荒波にももまれ、強敵相手のレース経験を積んでいる。昨年のセントライト記念以来となる重賞2勝目をマークし、今後のさらなる大舞台での活躍につなげたい。

前走の天皇賞(秋)は、レースの前半1000メートル通過タイムが57秒7の速いペースのなかを2番手で運び、直線ではやや脚色が鈍ったものの5着に粘った。強敵相手に不向きな流れだったことを踏まえれば、強い内容と言えるだろう。6月の安田記念でも勝ち馬ソングラインから0秒2差の4着と、GⅠで僅差の競馬を見せており、着々と力をつけているのは確かだ。今回と同じ芝2000メートルは、昨年の1勝クラス・国東特別(小倉)で1分56秒8のコースレコードをマーク。ベストと言える距離に加えて、初勝利を挙げた阪神へのコース替わりと、好材料がそろっている。

牡7歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ポップコーンジャズ
  • 母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!

今年の6月に、今回と同じ阪神・芝2000メートルで行われた鳴尾記念で重賞3勝目を挙げた。ほかにもアンドロメダS(リステッド)での2着があるように、この条件との相性の良さは疑いようがない。

7歳馬ながら、今年も重賞を4戦して1勝、2着2回と、年齢を重ねてむしろ充実ぶりが目立つ近況だ。前走の京都大賞典は勝ち馬プラダリアとクビ差の接戦を演じての2着。前々走の宝塚記念も7着とはいえ、勝ち馬イクイノックスから0秒5差と、GⅠの大舞台で健闘を見せた。全兄ラブリーデイは宝塚記念、天皇賞(秋)とGⅠを2勝。本馬もここまで兄同様の成長力と底力を見せている。11月23日の1週前追い切りでは、栗東CWコースで6ハロン82秒4(ラスト1ハロン11秒5)の好タイムをマークしており、引き続き好調をキープしているとみていいだろう。

牡3歳

調教師:上村洋行(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:エアルーティーン
  • 母の父:ハービンジャー
ここに注目!

秋初戦に予定していた神戸新聞杯は出走態勢が整わずに見送り。本レースに目標を切り替え、仕切り直しの一戦となる。キャリア5戦ながら、戦績からここでも通用する能力を秘めている可能性は高そうだ。

メイクデビュー阪神(芝1800メートル)は、2番手からメンバー中最速の上がり3ハロン33秒6(推定)をマークして初陣勝ち。続く1勝クラス・セントポーリア賞(東京・芝1800メートル)とスプリングSは、ともに1馬身1/4差の快勝で、無傷の3連勝で重賞初制覇を果たした。前々走の皐月賞こそ重馬場の影響もあってか10着と着順を落としたが、前走の日本ダービーでは直線でインコースを鋭く伸びて、勝ち馬タスティエーラとタイム差なしの4着に好走した。今回は初めての年長馬との対戦となるが、成長力豊富な母系の出身で、伸びしろはまだまだありそうだ。

牡4歳

調教師:宮田敬介(美浦)

  • 父:エピファネイア
  • 母:ルールブリタニア
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

伯母にオークス、秋華賞とGⅠ2勝を挙げたミッキークイーン、近親には今年のエリザベス女王杯を制したブレイディヴェーグがいる底力あふれる母系の出身。重賞でも活躍できる血筋と言えるだろう。

昨年は、中山での初勝利から4連勝で一気にオープンクラスまで出世を果たした。昇級後は白星から遠ざかっていたが、前走のオープン特別・ケフェウスS(阪神・芝2000メートル)で同クラス初勝利をつかんだ。逃げ馬が前半1000メートル通過タイム57秒1という締まったペースを刻む難しい展開だったが、中団追走から直線は外に進路を切り替えながら末脚を伸ばして差し切り。メンバー中最速タイの上がり3ハロン35秒0(推定)をマークし、2着スタッドリーに1馬身差をつけた。間隔を空けながら大事に使われており、さらに成長した姿に期待したい。

牡3歳

調教師:須貝尚介(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:ライツェント
  • 母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!

春のクラシックでは皐月賞9着、日本ダービー10着と壁に跳ね返されたが、GⅠ2勝のディアドラ(父ハービンジャー)を半姉に持つ血統背景を考えれば、成長力は十分。あらためて、高い素質をいかんなく発揮する。

日本ダービー10着以来の復帰戦となるが、管理する須貝尚介調教師は「脚元のバランスが良くなるのに時間がかかりました。状態は今回すごくいい感じです。もともと力のある馬ですからね。精神面は大人になってきています。能力はオープンでも通用すると思っています。久々でも、という気持ちはあります」と力を込める。11月22日には、栗東CWコースで6ハロン81秒5(ラスト1ハロン11秒3)の好タイムをマークしており、調教でも好調ぶりを見せている。きさらぎ賞以来となる白星をつかみ、素質馬が再び軌道に乗る。

牡4歳

調教師:田中克典(栗東)

  • 父:シルバーステート
  • 母:アンブラッセモワ
  • 母の父:Zoffany
ここに注目!

2勝クラス、3勝クラスを連勝して、勢いに乗って3度目の重賞に挑む。昨年の京都新聞杯(4着)では敗れながらも上位に食い込んでおり、成長した姿を見せたいところ。重賞初制覇へ、ここは絶好のチャンスと言えそうだ。

デビュー2戦目の未勝利(小倉・芝2000メートル)で、1/2馬身差をつけて初勝利を挙げた。その後もレースを重ねながら着実に力をつけ、今回が3度目の重賞挑戦となる。前走の3勝クラス・西宮S(阪神・芝2000メートル)では、メンバー中最速の上がり3ハロン33秒8(推定)をマークして鮮やかな差し切り勝ち。3着メモリーレゾンは次走のリステッドを格上挑戦で制しており、相手も強力だったと言えるだろう。その前走を含めて、阪神・芝2000メートルでは2戦1勝、2着1回と実績を残しているだけに、能力をしっかりと発揮できるレース条件と言えそうだ。

牡6歳

調教師:森秀行(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:ヒーラ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

ここ2年連続で重賞を制しており、GⅢのメンバーに入れば実績上位の存在と言えるだろう。重賞2勝はともに2000メートルのレースで挙げたもの。今回、距離はぴったりとみていいはずだ。

前走の天皇賞(秋)はGⅠの強敵がそろうなかでの8着、前々走のオールカマーはややポジションが後ろになっての11着と、近2走は敗因が明確と言っていいだろう。昨年の本レースでは縦長の隊列の6番手付近で運び、長くいい脚を使って3着に好走。阪神では2勝を挙げているように、直線に坂があり、力が問われる条件ならばしぶとい末脚を生かせるはずだ。11月23日には栗東坂路で松山弘平騎手を背に、4ハロン51秒0(ラスト1ハロン12秒6)をマーク。GⅠのタフなレースを走った疲れを感じさせない調教を見せており、万全の態勢が整いつつあるとみていいだろう。

牝6歳

調教師:西園正都(栗東)

  • 父:ゴールドシップ
  • 母:アオバコリン
  • 母の父:カコイーシーズ
ここに注目!

今回と同じ阪神・芝2000メートルでは、待望の重賞初制覇となった昨年のマーメイドSを含め3戦して2勝、2着1回と、抜群の好相性を誇る。能力を発揮できる舞台と言えそうで、約1年5か月ぶりの勝利を目指す。

2020年のオークスでは3着と好走。のちの三冠牝馬デアリングタクト(1着)とは0秒2差、のちに香港でG1を制したウインマリリン(2着)からは0秒1差と、強敵相手に上位争いを繰り広げて高い能力を示した。その後は思うような結果を残せない時期もあったが、昨年のマーメイドSで約2年2か月ぶりのV。続く京都大賞典も3着に健闘し、復活を印象づけるとともに、能力さえ発揮できれば牡馬相手の重賞でも上位争いに加われることを証明した。芝の中長距離路線で牡馬に果敢に挑み続けた6歳牝馬だが、今回がラストランとなる予定。有終の美を飾ることができるか、注目だ。

(山口 大輝)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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