レースのクラスは上位からGⅠ、GⅡ、GⅢ、リステッド、オープン特別、3勝クラス、2勝クラス、1勝クラス、新馬・未勝利までのレースがあり、馬の年齢と収得賞金の額によってクラス(=条件)は分けられています。基本的には、ひとつ勝つごとに上のクラスヘステップアップする仕組みです。また、重賞レース(グレードレース)の2着でも収得賞金が加算されて昇級することがあります。
2019年夏季競馬からの降級制度廃止と同じタイミングで競走条件の呼称が変更(例:「1600万円以下」から「3勝クラス」に)となりましたが、新呼称へのスムーズな移行のため2020年内までは新・旧の競走条件を併記し、2021年から新呼称のみを使用しています。
一部のレースで例外もありますが、原則として、1月から6月上旬までは3歳馬だけのレースと4歳以上の馬によるレースの2本立てとなります。それ以後は3歳馬も4歳以上の馬と一緒に出走するようになり、2歳馬だけのレースと3歳以上の馬によるレースの2本立てに変わります。
クラス | 収得賞金額 |
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1勝クラス | 500万円以下 |
2勝クラス | 501万円から1000万円 |
3勝クラス | 1001万円から1600万円 |
オープン | 1600万円超 |
通常、競走馬は2歳から3歳にかけての新馬(メイクデビュー)でデビューします。
メイクデビューを勝てば次のクラスに進み、勝てなかった馬は、未勝利で戦うことになります。
勝ち上がった馬は、1勝クラスに進みます。そして勝つごとに2勝クラス、3勝クラスとステップアップしていきます。なお、2歳戦の始めのうちは新馬(クラス)とオープン(クラス)しか組まれません。その後、勝ち上がった馬の増加につれてクラスを細分化していきます。2歳の9月頃から1勝クラスに分けられ、さらに年上の馬と一緒にレースを行う「3歳以上」という条件のレースから2勝クラスと分けられていくのです。
条件クラスを卒業した馬はオープン入りし、オープン特別、リステッド、GⅢ、GⅡ、GⅠでしのぎを削ります。 なかでもGⅠレースはオープンの頂点であると同時に、それを制覇することは競走馬の最大の目標でもあります。
GⅠレースのようなビッグレースに出走するために、競走馬はひとつひとつの条件をクリアしていくことが必要となります。最終的にGⅠレースに出走できる競走馬はごくごく少数となり、年間約7,000頭のサラブレッドが生産される中で、GⅠホースの称号を得られるのは、ほんのわずかなのです。
競走 | 収得賞金に算入する額 |
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新馬・未勝利競走 | 400万円 |
1勝クラス | 500万円 |
2勝クラス | 600万円 |
3勝クラス | 900万円 |
2歳GⅠ・GⅡ、3歳および3(4)歳以上馬の重賞競走 | 該当する着順の本賞金額の半額 |
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2歳GⅢ競走 | 1着 1600万 |
2着 600万 |
競走 | 収得賞金に算入する額 |
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2歳馬競走(九州産馬限定競走) | 500万円 |
2歳馬競走(オープン特別) | 600万円 |
2歳馬競走(リステッド) | 800万円 |
3歳馬競走(オープン特別) | 1,000万円 |
3歳馬競走(リステッド) | 1,200万円 |
3(4)歳以上馬競走(オープン特別) | 1,200万円 |
3(4)歳以上馬競走(リステッド) | 1,400万円 |
競走 | 収得賞金に算入する額 |
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一般競走 | 600万円 |
特別競走 | 750万円 |
本賞金 | 収得賞金に算入する額 |
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1200万円以上のとき | 本賞金の半額 |
400万円以上1200万円未満のとき | 一律に400万円 |
400万円未満のとき | そのままの額 |
本賞金 | 収得賞金に算入する額 |
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480万円以上のとき | 本賞金の半額 |
160万円以上480万円未満のとき | 一律に160万円 |
160万円未満のとき | そのままの額 |