海外競馬発売

BCクラシック

デルマー競馬場 2,000メートル(ダート)3歳以上

発売開始時刻

未定

発走予定時刻
日本時間11月3日(祝日・日曜)午前6時41分

2024年ブリーダーズカップクラシック 合田's View『世界の合田』によるレース展望

日本馬初優勝なるか

今年から総賞金が700万ドル(約10億5000万円・1アメリカドル=約150円で換算)にスケールアップした、ブリーダーズカップのメイン競走。今年は、歴史的瞬間が待ち受けているかもしれない。

過去40年の歴史の中で、欧州調教馬による優勝はこれまで2度しかない。2008年の英国調教馬レイヴンズパスによる優勝は、サンタアニタパーク競馬場のオールウェザーコースを使用した年のもので、欧州調教馬によるダートのブリーダーズカップクラシック制覇は、1993年に仏国調教馬アルカングが成し遂げて以来、30年にわたって途絶えている。今年、これに挑むのが愛国調教馬シティオブトロイだ。

8月21日にヨークで行われたインターナショナルS(G1・イギリス)をコースレコードで制し、4度目のG1制覇を果たした同馬。9月20日にサウスウェルで行われた5頭立てのレースコース・ギャロップでは、欧州のものとは微妙に異なる米国のゲートを使用。シティオブトロイ以外の4頭はハナっ速い馬で、米国ならではのハイペースと砂のキックバックを経験させるという、周到な準備を行った。父ジャスティファイは、言わずと知れた2018年の米国三冠馬である。

日本馬による初優勝という、これも歴史的快挙に挑むのが、ウシュバテソーロデルマソトガケフォーエバーヤングの3頭だ。

ウシュバテソーロは、昨年のドバイワールドカップ(G1・UAE)勝ち馬、デルマソトガケは昨年のこのレースの2着馬と、ともに確固たる実績を持つ。

そして、5月のケンタッキーダービー(G1・アメリカ)で、僅差の3着に健闘したのがフォーエバーヤングだ。休み明けの一戦となった、10月2日のジャパンダートクラシック(JpnⅠ)も、重厚なメンバーを相手に快勝。中東からの転戦だった春よりは、明らかに好感が持てる臨戦態勢である。

アメリカ競馬の総本山というべき砦を死守したい地元勢の中心は、昨年の最優秀2歳牡馬で、サラトガで行われた「真夏のダービー」トラヴァーズS(G1・アメリカ)を制し3度目のG1制覇を果たしての参戦となるフィアースネスか。

ケンタッキーダービー(G1・アメリカ)2着、トラヴァーズS(G1・アメリカ)3着のシエラレオーネも、現3歳世代では屈指の実力馬だ。

古馬では、今年に入りモンマスC(G3・アメリカ)、ウッドワードS(G2・アメリカ)を勝っているタピットトライス、ジョッキークラブゴールドカップ(G1・アメリカ)を制しての参戦となるハイランドフォールズらが有力視されている。

合田 直弘

合田 直弘(海外競馬解説者)

1959年(昭和34年)東京生まれ。父親が競馬ファンで、週末の午後は必ず茶の間のテレビが競馬中継を映す家庭で育つ。1982年(昭和57年)大学を卒業しテレビ東京に入社。営業局勤務を経てスポーツ局に異動し競馬中継の制作に携わり、1988年(昭和63年)テレビ東京を退社。その後イギリスにて海外競馬を学ぶ日々を過ごし、同年、日本国外の競馬関連業務を行う有限会社「リージェント」を設立。同時期にテレビ・新聞などで解説を始め現在に至る。

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