海外競馬発売
12月7日(木曜)時点
文:秋山 響(TPC)
国旗は「調教国」、英語表記右の国コードは「生産国」
WARM HEART(IRE)
牝3歳 A.オブライエン厩舎
通算9戦5勝
SHAHRYAR(JPN)
牡5歳 藤原 英昭厩舎
通算13戦4勝
3歳(2021年)3月の毎日杯(GⅢ・芝1800メートル)で重賞初制覇を果たすと、続く日本ダービー(GⅠ・芝2400メートル)も連勝。世代の頂点に立ちました。昨年は3月のドバイシーマクラシック(G1・UAE・芝2410メートル)を先行抜け出しの競馬で制して、ダービー馬としては史上初となる海外G1制覇を達成。その後、プリンスオブウェールズS(G1・イギリス)4着、天皇賞(秋)(GⅠ)5着を経て向かったジャパンカップ(GⅠ)では2着に入りました。今年はドバイシーマクラシックで5着の後、8月の札幌記念(GⅡ)も11着でしたが、喉頭蓋エントラップメントの手術を受けて迎えた前走11月のブリーダーズCターフ(G1・アメリカ)では中団追走から良い伸び脚を見せてオーギュストロダンから1馬身1/4差の3着に好走しました。
12月7日(木曜)
出走取りやめ
GERALDINA(JPN)
牝5歳 斉藤 崇史厩舎
通算22戦6勝
父モーリス、母ジェンティルドンナはともにJRA賞年度代表馬。昨年9月のオールカマー(GⅡ・芝2200メートル)で重賞初制覇を果たすと、続くエリザベス女王杯(GⅠ・芝2200メートル)では後方から鋭く伸びて、のちの香港ヴァーズ(G1・香港)勝ち馬ウインマリリンに1馬身3/4差をつけて優勝。その後の有馬記念(GⅠ)でも出遅れながらも3着に入り、JRA賞最優秀4歳以上牝馬に輝きました。今年は4月の大阪杯(GⅠ)とクイーンエリザベスⅡ世C(G1・香港)がともに6着の後、宝塚記念(GⅠ)は早めにまくる形で4着。秋はオールカマーで後方から追い込んでの6着の後、前走11月12日のエリザベス女王杯は大きな出遅れから中団につけましたが、直線で伸びきれず5着に終わっています。
JUNKO(GB)
せん4歳 A.ファーブル厩舎
通算13戦6勝
3歳(2022年)2月のデビューから3連勝で4月のノアイユ賞(G3・芝2100メートル)に優勝。せん馬のため6月の仏ダービー(G1)は出走資格がなく、7月のウジェーヌアダン賞(G2)で再始動して最後方から追い上げて3着に入ると、8月のギヨームドルナノ賞(G2)と10月のドラール賞(G2)でも後方から追い込んで僅差の2着に入りました。今年は3月のクラス1戦(オールウェザー1900メートル)で久々の勝利を収めたあと、ドバイターフ(G1・UAE)6着、イスパーン賞(G1)6着、サンクルー大賞(G1)3着とG1で3連敗となっていましたが、8月のルー賞(G3・芝2500メートル)を差し切って優勝。そこから10月のコンセイユドパリ賞(G2)でイレジンの2着を経て向かった前走11月のバイエルン大賞(G1・ドイツ・芝2400メートル)では4頭立てでペースが遅くなるや逃げの手に出て、最後は重賞2勝のアシステントに3馬身差をつけて快勝。G1初制覇を果たしました。
LEBENSSTIL(JPN)
牡3歳 田中 博康厩舎
通算6戦3勝
昨年11月のデビュー戦でのちの皐月賞馬ソールオリエンスからクビ差の2着の後、12月の2戦目(芝1800メートル)で初勝利を挙げました。今年はシーズン初戦となった3月の1勝クラスは不良馬場もこたえたか2着でしたが、続く5月の1勝クラス(芝1800メートル)で2勝目を挙げると、7月のラジオNIKKEI賞(GⅢ)では後方から追い込んで、のちに毎日王冠(GⅡ)を制することになるエルトンバローズと0秒1差の3着に食い込みました。今秋は9月の前走、セントライト記念(GⅡ・芝2200メートル)で始動。中団の内ラチ沿い追走から最終コーナーで外に持ち出されるとそこから鋭く伸びて、最後はソールオリエンスに1馬身3/4差をつけて優勝。重賞初制覇を果たしています。
ZEFFIRO(JPN)
牡4歳 池江 泰寿厩舎
通算12戦5勝
3歳(2022年)2月のデビュー戦(芝1600メートル)で勝利。この年は他に、6月の1勝クラス(芝2000メートル)と7月の高千穂特別(2勝クラス・芝2000メートル)を連勝しましたがその後休養に入りました。今年は1月に実戦復帰し、3戦目の御堂筋S(芝2400メートル)で3勝クラスを突破。そこからはメトロポリタンSがタイム差なしの3着、目黒記念(GⅡ)が大外から追い込んで0秒2差の4着。さらに秋初戦となったオールカマー(GⅡ)も追い上げ及ばずローシャムパークから0秒2差の3着でしたが、続く前走11月のアルゼンチン共和国杯(GⅡ・芝2500メートル)では、中団の内ラチ沿い追走から、直線では狭いところを抜け出して優勝。重賞初制覇を果たしています。
WEST WIND BLOWS(IRE)
せん4歳 S&E.クリスフォード厩舎
通算15戦5勝
昨年9月のプランスドランジュ賞(G3・フランス・芝2000メートル)では、直線で内に何度もヨレながらも差し切って重賞初制覇。今年は初戦となった5月のジョッキークラブS(G2・イギリス)3着(2位入線も走行妨害で降着)の後で去勢されると、続くラクープ(G3・フランス・芝2000メートル)を先行抜け出しの競馬で制しました。その後、ハードウィックS(G2・イギリス)2着、エクリプスS(G1・イギリス)3着、ウィンターヒルS(G3・イギリス)2着を経てオーストラリアに遠征。まずターンブルS(G1)で中団から徐々に位置を押し上げていく競馬で2着に入ると、コーフィールドC(G1)でも中団追走から直線でいったんは先頭に立つ場面を作って、のちにメルボルンC(G1)も制すことになるウィズアウトアファイトのアタマ差2着に入りましたが、続く前走11月の豪チャンピオンズS(G1)では出遅れから逃げる競馬で9着に終わりました。
当コーナーの情報は、登録情報を基に制作されております。競走データは公式データと照合し、それ以外の表記は主に現地報道を参考に制作しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。
解説
今年5月に、デビュー3戦目(アイルランド・芝2000メートル)で挙げた初勝利から3連勝でリブルスデールS(G2・イギリス・芝2390メートル)を制覇。続く愛オークス(G1・アイルランド・芝2400メートル)は重馬場がこたえたか5着に終わりましたが、8月のヨークシャーオークス(G1・イギリス・芝2370メートル)を4番手から直線半ばで先頭に立ってアタマ差で制すと、9月のヴェルメイユ賞(G1・フランス・芝2400メートル)もスタートでつまずきながらも好位につけると最後は2着馬との競り合いを短クビ差制して優勝しました。その後、G1・3連勝を目指した前走はアメリカに渡って11月のブリーダーズCフィリー&メアターフに出走。内ラチ沿いを先行して、直線ではいったん先頭に立ちましたが、G1・6勝目となったインスパイラルにゴール前でかわされてクビ差の2着に終わりました。