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サラブレッドは、全体的に近親交配をもとに作られてきた動物であるが、血統の5代前までに同一の祖先を持たないような配合をアウトブリードという。異系交配ともいう。目的としては、異なる系統の交配により不良形質が現れる確立を弱め、馬の生産力、活力、運動能力の向上を期待するもの。
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アラビア半島の原産馬で、何千年もの間注意深く育種が行われてきている点で、馬の全ての品種の中で最も純粋で最も古いものとすることができる。1884年にはフランスで「アラブとして血統登録する馬は、北はチグリス川、トロス山脈、および地中海でくぎられた、全アラビア半島地域に生産された馬」と定められた。
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種牡馬の優劣を判定するためのめやすで、出走馬1頭当たりの収得賞金の平均値を1.00として、各々の種牡馬の産駒の平均収得賞金の割合を数値で表わしたもの。1.00が平均となり、数値が大きくなるほど産駒が多くの賞金を獲得していることを表わす。これを算式で示すと(産駒の総収得賞金÷産駒の出走頭数)÷(出走馬総収得賞金÷総出走頭数)となる。
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血統表で5代前までに同一の祖先を持っているような配合のこと。近親交配ともいう。サラブレッドの場合、好んで近親配合を行なう場合が多い。表記する場合は○○(馬名)の3×4などと表わし、数字は世代数を示す。ナスルーラの3×4、といえば3代前と4代前にナスルーラが入っていること、5×5×5といえば、5代前に3回入っていることを示す。共通祖先の望ましい形質を固定させることを目的としているが、逆に隠れていた不良形質が現れる危険性も高くなる。
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3代前と4代前に同一の祖先を持つと血量がその祖先の18.75パーセントとなるが、こうした馬が過去の名馬に不思議と多く、奇跡の血量とよばれている。 1960年に無敗で皐月賞とダービーを制したコダマがブランドフォードの18.75パーセントの血量であったことから、日本でもこの配合がもてはやされた。最近の例としては、オルフェーヴル、デアリングタクトなどが挙げられる。もっともそうした馬が全て走るというわけではなく、走る馬に多く見られる、ということ。
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同じ牝系に属する馬のグループ(ファミリー)から多くの優れた馬が輩出されている場合、そのファミリーの原点となった牝馬を基礎牝馬という。
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サラブレッド、アラブ、アングロアラブ(アア)など軽快で競走または乗用に適するもの。1974年6月1日の軽種馬の品種の改訂でサラブレッド、アラブ、アングロアラブ(アア)、サラブレッド系種、アラブ系種の5種となり、それまでの準サラという品種はなくなった。
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それぞれの馬の父母の系統のこと。競馬では優秀な血統の馬でなければ好成績をあげる確率が低いとされる。しかしその評価は絶対なものではなくそこに競馬を楽しむ面白さがある。競走馬として好成績をあげるには、もちろん血統だけでなく、馬体やその他諸種の条件が揃っていることも必要だが、血統はもっとも根本的なものといえる。
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サラブレッドの血統を記した本。1793年に初めての血統書ともいうべきゼネラル・スタッドブック第1巻がイギリスのジェームス・ウェザビィによって刊行され、その後4年ごとに出版されている。世界の競馬開催国もその伝統にならい、各々血統書を出している。現代の全ての馬は、家系図のように血統書を辿っていくことで出自が明らかになり、最終的には三大始祖に辿り着く。なお、各馬には、血統登録証明書が交付され、これがないと競走馬登録ができない。
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生まれてきた子馬について、母馬に種付けをした父馬を確認し、品種、血統を登録し、毛色や特徴を記録すること。人間で言えば、戸籍に当たる。親子関係の証明は子馬の毛根を利用したDNA鑑定により行われ、個体照合は頸部に埋め込まれたマイクロチップにより行われる。現在の日本の競馬では、(公財)ジャパン・スタッドブック・インターナショナルの登録を受けたものでなければ競走に出走することはできない。
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馬の品種のひとつで、競馬の主流はサラブレッドである。イギリスで長い間かかって競走馬として作り出されたもので、「純血」という意味があり、「完全に育てあげられた」ということを表わす。競走馬としての大まかな定義としては「連続8代にわたりサラブレッドが交配された馬」と決められている。最近は一般用語としても使われており、毛なみのよいことを、彼はサラブレッドのようだ、などという。また、サラブレッドを省略するときは「サラ」という。
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現代の世界中のサラブレッドは父系の血統をたどっていくと、すべて3頭の馬にさかのぼることができる。この3頭の馬をサラブレッドの三大始祖(三大父祖)という。馬名はバイアリーターク(1680年生)、ゴドルフィンアラビアン(またはゴドルフィンバルブともいう、推定1724年生)、ダーレーアラビアン(1700年生)である。
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アラブ血量が25パーセント以下のものはアラブ系種としての資格がなく、準サラとなる。計算例としては、サラとアラブを交配してできた馬はアラブ血量50パーセント、さらにこれにサラを交配すると25パーセント、またこれにサラを交配すると12.5パーセントとなり、25パーセント以下なので準サラとなり、アラブ系競走には出走できなかった。しかし1974年6月1日の登録規程の改正により、準サラはサラ系となり、準サラという品種は廃止された。またこの改正により、サラ系(含む準サラ)に連続8代サラブレッドを交配して生まれたものはサラブレッドとする、ということになった。
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サラブレッドの血統をその牝系統別にまとめ、成績、生年等を付記し根幹馬までたどったもの。よく知られているものに、1953年に英国で刊行されたボビンスキとザモイスキの共編による『競走馬ファミリーテーブル』がある。